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オーウェン・ティーグ(ノア)
自分が演じたノアの完成した映像を見た時はぶっ飛んだ
ティーグが演じるのは、今作で主人公となる若き猿のノア。彼は危険な旅に出て、自分自身のことや数百年前に生きた偉大な猿のリーダー、シーザーの教えや祖先たちのことを数多く知ることになる。ティーグも前3部作でシーザーを演じたアンディ・サーキスから多くを学んだという。
「僕が6〜7歳の頃、『キング・コング』でアンディの演技を見たことから俳優になりたいと思ったんだ。今回の企画はまさに子供時代の僕が目指していたものだった。しかも実際アンディからいろんなことを教えてもらえたよ。
僕が演じるノアは好奇心を行動のエネルギーに変えている。でもノアには葛藤があり、自分が発見したものを畏敬の念をもって見つめながら、自分の好奇心に完全に心を開いているわけではないんだ。複雑な役なので時には感情が麻痺してしまうこともあったけど、そんな時、ウェス(監督)がいつも適切な指導をしてくれた。彼にはビジョンがあって、先見の明があり、何より俳優とうまくやれる能力がある人なんだ。
そして演じたノアの完成した姿を見た時はぶっ飛んだ。別の体を持つ別の種の自分を見る機会なんてクレイジーだと思うけど、ノアはまさに僕だった。アニメーターが信じられない厳密さで僕を捉えてくれたんだ」
フレイヤ・アーラン(ノヴァ)
現代に生きる私たちにも希望という感覚が見えてくる映画よ
人気TVシリーズ「ウィッチャー」で運命の子シリを演じてるフレイヤ。今回は猿のノアと巡り会う人間側の主人公ノヴァ役に抜擢され、映画界でも大きな飛躍を期待させる。彼女はオーストラリアのシドニー周辺での撮影を大いに楽しんだという。
「裸足で駆け回る役なので、最初特殊な素材でできた装着用の足が用意されていたのだけど、素足でやりたいって申し出たの。子供の頃は森の中を裸足で遊んでいたからなのだけど、昔とは違う足になったことを思い知らされたわ(笑)。
最初にノヴァ役をゲットした時はこんな伝統のある大きなフランチャイズ作品に出られるなんてクレイジー!と思ったわ。でもオーディションの時に会ったオーウェンとウェスが素晴らしかったので、彼らと仕事できるということの方が嬉しかった。
そしてノヴァを演じるためにいろんなリサーチをしたけど、ネタバレになってしまうのでそれが何かは言えないの。でも彼女にはバックストーリーがあってそのディテールを作り上げることが私の役作りのメインだった。
前3部作と今回の違いは、主要キャラの2人が若い世代だということだと思う。彼らは互いの立場を根本から考え直さなくてはいけない事態に放り込まれる。2人の旅を通じて現代を生きる私たちにも必要な希望の感覚が見えてくるわ」
ケヴィン・デュランド(プロキシマス・シーザー)
プロキシマスを演じるのは人生で一番楽しかったと言えるほど
カナダ出身のデュランドは故郷の人々に向って「俺はハリウッドであの『猿の惑星』の王になったんだぜ」と宣言したいほどエキサイトし、演じたプロキシマス・シーザー役はこれまでのキャリアで最も満足のいくものだったと言う。
「子供の頃はオリジナルの第1作に夢中で、母が言葉を話す猿を演じているのは俳優なんだと解説してくれて、自分にもいつか映画が作れるかもと思わせてくれた。そして前3部作は映画館で観たいと思わせてくれた、今のところ最後の一大イベント映画だった。
そんなシリーズに自分がパフォーマンス・キャプチャーで演技をして出演するのは超クールだった。人生で一番楽しかったと言えるほどさ。
プロキシマスはこれまで描かれた中で最も高いレベルの意識をもって生まれた猿だと僕は思う。彼は人間に対してある危機意識を感じている。だから何としても猿の支配を保とうとするんだけど、そんな時に自分以外にも高い知性と意識を持つノアがいることを知るんだ。
シドニーでの撮影は素晴らしくて、難破貨物船を使ったプロキシマスの基地など壮大なセットのおかげで、しっかり物理的な理解をしながら演技ができた。しかもスクリーンでそれを見ると予想以上になっている。考えるとこのシリーズはすっと予想を超えることをしてきたんだよね」
『猿の惑星/キングダム』
2024年5月10日(金)公開
アメリカ/2024/配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
監督:ウェス・ボール
出演:オーウェン・ティーグ、フレイヤ・アーラン、ケヴィン・デュランド、ピーター・メイコン、ウィリアム・H・メイシー
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