男性社会で生きるクイアたちのせつない愛を描いた西部劇
短編『ストレンジ・ウェイ・オブ・ライフ』はスペインの巨匠ペドロ・アルモドバルと映画製作に本格的に参入した初のメゾンであるイヴ・サンローランの子会社サンローラン・プロダクションズがタッグを組んで製作。第76回カンヌ国際映画祭でプレミア上映され、大きな話題となった。
アルモドバルにとって短編2作目となる本作は、男性社会で生きるクイア保安官たちのせつない愛を濃密に描き、西部劇では見ることができなかった新たなジャンルを生み出した。
主人公二人を演じるのは『ビフォア・サンセット』『6才のボクが、大人になるまで。』のイーサン・ホークと、「マンダロリアン」「THE LAST OF US」と立て続けにヒット作に出演しているペドロ・パスカル。
サンローランのクリエイティブ・ディレクター、アンソニー・ヴァカレロが担当した色鮮やかな美しい衣装、そしてセットの隅々にまでアルモドバルの美意識を惜しみなく打ち出した、短編という枠には収まり切らない濃厚な傑作がついに公開となる。
アンソニー・ヴァカレロは次のようにコメントしている。
アルモドバルの映画に出てくる女性たちは、強くもあり弱くもあり、いつも魅力的だ。
『ストレンジ・ウェイ・オブ・ライフ』の男性キャラクターたちも同じような複雑さを兼ね備えている
<ストーリー>
舞台は1910年。若き日に共に雇われガンマンとして働いていた旧友の保安官ジェイクを訪ねるため、シルバは馬に乗って砂漠を横断する。メキシコ出身のシルバはしっかり者で感情的、つかみどころがないが温かい心の持ち主だ。一方アメリカ出身のジェイクは厳格な性格の持ち主で、冷淡で不可解、シルバとは正反対だった。出会ってから25年が経つ二人は酒を酌み交わし、再会を祝い愛し合うが、翌朝ジェイクは豹変する。彼はシルバがここへ来た、本来の目的を探ろうとしていた。
短編『ストレンジ・ウェイ・オブ・ライフ』
7月12日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿シネマカリテほか全国公開
配給:ハーク
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鑑賞料金一律:1,000円(税込)