様々なハリウッドスターの台頭が目覚ましい今夏。今回は、多くの映画ファンを魅了する、若手からベテランまでの8人のスターを最新作とともにご紹介します! 今回は、イーサン・コーエン監督最新作『ドライブアウェイ・ドールズ』でW主演のマーガレット・クアリー、ジェラルディン・ヴィスワナサンについて。(文・相馬学/デジタル編集・スクリーン編集部)
画像: マーガレット・クアリー Photo by Getty Images

マーガレット・クアリー

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マーガレット・クアリー プロフィール

1994年、米モンタナ州生まれ。女優のアンディ・マクダウェルを母に持つ。母と同様にモデルとしてキャリアを歩み出し、『パロアルト・ストーリー』(2013)で映画デビュー。『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(2019)でブラッド・ピットの車に同乗するヒッピー娘を演じて注目を集めた。

他の主な出演作は『マイ・ニューヨーク・ダイアリー』(2020)『哀れなるものたち』(2023)など。

画像: ジェラルディン・ヴィスワナサン Photo by Getty Images

ジェラルディン・ヴィスワナサン

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ジェラルディン・ヴィスワナサン プロフィール

1995年、オーストラリア生まれ。母国でキャリアをスタートさせ、セス・ローゲン製作の『ブロッカーズ』(2018)や、ベン・スティラーが製作した『パッケージ:オレたちの“珍”騒動』(2018)など、主にコメディの分野で注目されるようになった。

他の主な出演作には『バッド・エデュケーション』(2019)、『ブロークン・ハート・ギャラリー』(2020)、『ビーニー・バブル』(2023)などがある。

マーガレット・クアリー&ジェラルディン・ヴィスワナサン主演
『ドライブアウェイ・ドールズ』

画像: マーガレット・クアリー&ジェラルディン・ヴィスワナサン主演 『ドライブアウェイ・ドールズ』

信じられない! 女二人旅のはずが… “ある物”をめぐり危険なアメリカ縦断ドライブに

兄のジョエルとともに長年にわたってコラボレートを続け、『ノーカントリー』(2007)でアカデミー賞を受賞したイーサン・コーエンが、単独で監督に挑んだコミカルなロードムービー。コーエン兄弟の多くの作品で編集に携わった妻トリシア・クックを共同脚本に迎え、親友同士であるレズビアン女性ふたりの騒動続きの旅を描く。寄り道をしながらラブアフェアを受け入れつつ、図らずも犯罪に巻き込まれてしまった彼女たちの運命は?

コメディと犯罪劇、人間ドラマを結び付けたストーリーは痛快そのもの。コーエンは1960~70年代のB級映画の要素を取り入れ、ユーモアだけでなくエロとグロを軽妙に織り込む。さらに、『イージー・ライダー』(1969)にも似たサイケデリックな幻想描写を交えながらオフビートな雰囲気をドラマにあたえている。

主演のマーガレット・クアリー&ジェラルディン・ヴィスワナサンに加え、『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』(2019)で注目されたビーニー・フェルドスタインが味のある役で出演。コーエン作品らしく、豪華なキャストが意外な役で出演し、脇を固めているのも嬉しい。リンダ・ロンシュタッド、ファンカデリックらの楽曲の効果的な起用も見どころだ。

あらすじ

1999年、ガールフレンドと破局したばかりの奔放なジェイミーは、親友マリアンの叔母を訪ねる旅に同行することに。配送名目で車を借り、彼女たちはフィラデルフィアからフロリダへと向かう。ところが、この車のトランクには犯罪の証拠となる“ある物”が詰まれていた。しかも、ギャングが彼女たちの車を追いかけていた!

そうとも知らず、呑気に旅を続けるふたりだったが、タイヤのパンクによりトランクを開けざるを得なくなった彼女たちは、とんでもないものを目にして激しく動揺。旅路の果てに、いったい何が彼女たちを待ち受けているのか!?

“ある物”をめぐり奔走する人たち

画像: “ある物”をめぐり奔走する人たち

ジェイミー(マーガレット・クアリー)
画像右

セックスに奔放なレズビアン。社交的な性格で、行く先々でアバンチュールを楽しむ。

マリアン(ジェラルディン・ヴィスワナサン)
画像左

役所勤めのお堅いレズビアン。自分の殻を破れないことにいら立っている。趣味は読書。

スーキー(ビーニー・フェルドスタイン)

画像1: スーキー(ビーニー・フェルドスタイン)

ジェイミーの恋人だった警察官。破局した後も浮気したジェイミーへの怒りは収まらない。

画像2: スーキー(ビーニー・フェルドスタイン)

ボス(コールマン・ドミンゴ)
画像左

とある要人からの依頼でスーツケースの行方を追うギャングの親玉。沈着冷静で残酷

ギャングたち
(画像中央:C・J・ウィルソン 画像右:ジョーイ・スロトニック)

車に積まれたブツを追うコンビ。一方は血の気の多く、もう一方はそんな相棒にウンザリ。

注目ポイント

特別出演陣がとにかく豪華!

意外なスターが予期せぬ場面で出演しており、それを目にするのも本作のお楽しみ。「ゲーム・オブ・スローンズ」「マンダロリアン」シリーズでおなじみのペドロ・パスカルが無残に殺されたと思ったら、『オッペンハイマー』での好演も記憶に新しいマット・デイモンは、かなり恥ずかしい性癖を持つ政治家役を怪演。

またポップスター、マイリー・サイラスは幻想シーンにおける、妖しく体を揺らす女性役でカメオ出演している。

画像1: 特別出演陣がとにかく豪華!
画像2: 特別出演陣がとにかく豪華!

イーサン&トリシア夫妻の見事なコラボ!

画像: イーサン&トリシア夫妻の見事なコラボ!

共同で製作と脚本を務めたイーサン・コーエンとトリシア・クックは実の夫婦で、そのコラボレーションは密なものだった。彼らが目指したのは、“下品過ぎて逆に無垢”な世界観。

クィアであることをカミングアウトしているクックのリアルなアイデアを取り込みながら、コーエンはそれをポップなかたちにしていった。女性同士のセックスの場面も多いが、そこにはエロチシズム以上に、陽気で快活なムードがあふれている。

『ドライブアウェイ・ドールズ』
2024年6月7日(金)公開
アメリカ/2023/1時間25分/配給:パルコ
監督:イーサン・コーエン
出演:マーガレット・クアリー、ジェラルディン・ヴィスワナサン、ビーニー・フェルドスタイン

©2023 Focus Features. LLC.

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