いよいよ映画界は大作や話題作が続々公開されるサマー・シーズンに突入! お待ちかねの大ヒット・シリーズの最新作や、映画ファンなら絶対に見逃せない注目作までズラリとご紹介しましょう。これらの作品は役柄上のコンビやデュオ、または実の親子など、そのカップリングもチェックしたいものばかり! 今回は対立するPR係とNASAの責任者の行末書きになる! 『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』について。(文・米崎明宏/デジタル編集・スクリーン編集部)
画像: 『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』人類初の月面着陸の舞台裏で奇想天外な極秘計画が進行していた?

「月面着陸のフェイク映像を撮影する」ケリー(スカーレット・ヨハンソン)

「そんなことは絶対許さない!」コール(チャニング・テイタム)

世界が注目した一大プロジェクトに関する有名な“ウワサ”を元に生まれたオリジナル脚本

画像: 世界が注目した一大プロジェクトに関する有名な“ウワサ”を元に生まれたオリジナル脚本

人類初の月面着陸(1969年7月20日)から55年。その舞台裏では何が起きていたのか? 世界が注目した一大プロジェクトに関する有名な“ウワサ”を元に生まれたオリジナル脚本を、ユーモラスかつスタイリッシュに描いたエンタテインメント作品。

主演はこれが初の本格的共演となるスカーレット・ヨハンソンとチャニング・テイタム(2人は過去に『ドン・ジョン』(2013)『ヘイル、シーザー!』(2016)に一緒に出演しているが、共演シーンはなかった)。スカーレットはPRマーケティングのプロ、ケリー役を、テイタムはNASAのコール役を演じ、「月面着陸のフェイク映像を撮影する」という極秘ミッションをめぐって対立する。

製作者スカーレット・ヨハンソンは語る

画像: 製作者スカーレット・ヨハンソンは語る

本作で製作者も兼ねるスカーレット・ヨハンソン。パートナーであるジョナサン・リア、キーナン・フリンと共に設立したThese Picturesを通じてカメラの裏側でもリーダーとして活躍している。

「最初は製作だけを担当するはずで、ケリーを演じるつもりはなかったんですけど、脚本が届いたらとても素晴らしく、女性プロデューサーとして、これほど強い女性キャラクターを作り上げた女性脚本家と仕事をするのはとても正しいことだと感じられたんです。なのでケリーを演じずにはいられなくなりました。

そのケリーとチャニング(テイタム)が演じるコールは、最初は全く考えが合わず衝突してしまうのですが、思ったよりも共通点も多いのだと思います。2人は情熱的だし、彼らが何かを後押しすればそれは勝ちを意味するんです。協力しあえば素晴らしいことが成し遂げられると感じています。繋がりがあると気づきつつ、火花を散らしてしまうんです」

あらすじ

画像1: あらすじ

アメリカの威信をかけた国家的宇宙プロジェクト「アポロ計画」がスタートして8年経った1969年。計画は未だ成功していなかったが、ソ連との開発競争で後れを取り失敗続きのNASAに対して国民の関心は薄れ、予算は膨らむ一方。この状況を見てニクソン大統領に仕える政府関係者のモー(ハレルソン)を通してNASAが雇ったのはPRマーケティングのプロ、ケリー(ヨハンソン)だった。

彼女はアポロ計画を全世界にアピールするために、月面着陸に携わるNASAスタッフにそっくりな役者たちをメディアに登場させ、“イメージ戦略”を仕掛けていく。そんなケリーのやり方に、真面目なNASAの発射責任者コール(テイタム)は大反発するが、ケリーの作戦は話題を呼んで、アポロ計画への盛り上がりはピークに達する。

画像2: あらすじ

そんな時、モーからケリーに「月面着陸のフェイク映像を作る」という極秘ミッションが下される。断れば政府に消されるかも……? ケリーはセンター内部で撮影の準備を開始する。これに猛反対するのは仲間の任務成功を信じるコール。対立する2人にさらなるトラブルやアクシデントが次々と勃発する中、アポロ11号発射の時が迫る……。

世界35億人がテレビ生中継で目撃した映像はリアルか、フェイクか?
──対立するPR係とNASAの責任者

スカーレット・ヨハンソンが演じるケリーはNASAに雇われたマーケティングのプロ。アポロ計画の人気回復を図るため、その美貌と巧みな話術で世界中の人々を軽快に欺いていく。彼女の手段を選ばないやり方に反感を覚えるのが、チャニング・テイタム演じるNASAの発射責任者コール。生真面目な彼は仲間たちの仕事を信じ、ケリーに食ってかかるが、彼女のやり方は成果を出していた。

そんな時、確実に失敗を避け、宇宙における米国の優位性を確立するため「月面着陸フェイク映像作成」の極秘ミッションが持ち上がり……。どこまでも平行線をたどるケリーとコールの衝突はどんな結末を迎えるのか?

映画の本質を見てくれたNASAが協力を

画像: 映画の本質を見てくれたNASAが協力を

月面着陸の捏造映像を作るミッションが本当にあったわけではないが、この映画にNASAが協力するはずがないと多くの人に言われたというのは製作者の一人ジョナサン・リア。「しかしNASAはこの映画をこのアポロ計画に関わった40万人の人を称える機会だと捉えてくれたんです」そのおかげでアポロ計画時代に重要な役割を果たした何人かの技術青アドバイザーと仕事をする機会や、宇宙センターでの撮影許可、未公開映像の開示などを得られた。

グレッグ・バーランティ監督は「他のどの映画にも使用されたことのない膨大な映像を準備段階で入手できたおかげで、私たちはどのように本作を撮影すべきか見えてきたのです」と語っている。

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『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』
2024年7月19日(金)公開
アメリカ/2024/配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
監督:グレッグ・バーランティ
出演:スカーレット・ヨハンソン、チャニング・テイタム、ウディ・ハレルソン

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