ドラマ中心にキャリアを積みながら、近年は人気フランチャイズにも出演！
本作『ヒットマン』は、1990年代に偽の殺し屋として警察のおとり捜査に協力していた人物の実話にインスパイアされたクライム・コメディだ。『トップガン マーヴェリック』『恋するプリテンダー』『ツイスターズ』と話題作に続々出演するグレン・パウエルが、普段は冴えない大学教授でありながら、おとり捜査で偽の殺し屋に扮し殺しの依頼をしてくる「依頼人」たちを次々と逮捕へ導いていくゲイリーを演じており、アルホナはゲイリーに夫の殺害を依頼するも、ゲイリー扮する偽の殺し屋ロンに惹かれ、恋に落ちるマディソンを演じている。
アドリア・アルホナは、1992年生まれの女優兼モデル。プエルトリコ生まれで、父親のリカルド・アルホナはグアテマラのグラミー賞受賞経験のある人気ラテン歌手、母も元モデルというサラブレッド。幼い頃は、ラテン音楽や芸能、そして自由なライフスタイルが経験できるようにと、自身のツアーに連れて中南米の国々を巡っていたそう。
2010年18歳で単身ニューヨークへ移住し、演劇学校で演技を学びながら、ウェイトレス、ホステスなどの仕事をする下積み生活がスタート。20歳の時に短編映画で女優デビュー。その後ドラマを中心に着実に存在感を示し始める。彼女が一躍注目を集めたのは、童話「オズの魔法使い」をベースにした2017年のドラマ「エメラルドシティ」の主人公ドロシー役。少女ではなく20歳の看護師である“ドロシー”を演じ、これまでの「オズの魔法使い」のイメージを覆し話題を呼んだ。
また、2022年に公開された、マーベル映画『スパイダーマン』のスピンオフ作品である『モービウス』での主人公モービウスを支える女医マルティーヌ役、同じく2022年にディズニープラスで配信された「スター・ウォーズ」のドラマ・シリーズ「キャシアン・アンドー」でも主人公の親友ビックスを演じ注目を集めた。ゾーイ・クラヴィッツの長編監督デビュー作で、チャニング・テイタム主演の『Blink Twice（原題）』など話題作も待機中だ。プライベートでは、『アクアマン』のジェイソン・モモアと熱愛中で、今年の5月には仲良く日本旅行に訪れていたことも話題となった。
そんなアルホナが『ヒットマン』で演じたマディソンは、夫殺しをグレン演じる偽の殺し屋ロン（ゲイリー）に依頼をするというとても複雑なキャラクターで、それでいてとてもパワフルでミステリアスでキュートでもある。
グレン・パウエルが「彼女がいたから映画が成り立った」と絶賛！
マディソンのキャラクターは、リンクレイターと共同脚本のグレンはもちろんのことアルホナの意見も大いに反映された。アルホナは、「グレンとリンクレイターでマディソンのキャラクターを作り上げようとしたいたんだけど、多くの意見を出して欲しいと言われたの。多くのアイディアを私も持っていたので、それを提案させてもらったわ。私はこの映画をセクシーにしたかったの（笑）私の意見を聞いてくれて実際に生かしてくれたのは最高に嬉しかった」と彼女の意向が多分に生かされていることを語っている。本作でのキャスティングについては、「男が今までの全てを捨ててでも一緒にいたいと思うような女性でなければならないと常に言っていた」と、リンクレイターは彼女の魅力を語る。
パウエルは「マディソンは突拍子もないことをしたり、間違った選択をするキャラクターでもあるが、決して観客からは嫌われてはいけないという難しいキャラクターだった。しかし、アドリアは彼女の演技力はもちろんだが、彼女自身の魅力を使ってそれをやってのけた。アドリアにしか出来ない役であったし、彼女がいたから映画が成り立った」と彼女を絶賛している。
『ヒットマン』は、『エブリバディ・ウォンツ・サム!!世界はボクらの手の中に』などで組んだリチャード・リンクレイター監督へ1本の電話をかけたことからこの企画はスタート。リンクレイターとパウエルは共同で脚本に挑み、早くもオスカー候補と目されているという。また、7月3日に発表された第7回アストラ・ミッドシーズン映画賞において、4部門でノミネート、パウエルが見事主演男優賞を受賞。2023年ヴェネツィア国際映画祭でのプレミア上映をはじめ、サンダンス映画祭、トロント国際映画祭など数々の映画祭で上映され、米大手口コミサイトの「Rotten Tomatoes」でも、批評家のスコアが98%（5/28時点）と好評を博している。
『ヒットマン』
9月13日（金）新宿ピカデリーほか全国ロードショー
配給： KADOKAWA
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