広大な宇宙空間を背景に密室と化したスペースシップ内で最凶生命体“エイリアン”が人間に襲いかかるSFサスペンス・シリーズの最新作『エイリアン:ロムルス』が日本上陸。本作のみどころとフェデ・アルバレス監督のインタビュー、フレッシュなキャストたちのコメントをお送りします。(文・米崎明宏/デジタル編集・スクリーン編集部)

フェデ・アルバレス監督インタビュー

画像: フェデ・アルバレス監督インタビュー

この映画をシリーズのオリジナルの形に戻したかったんです

『エイリアン:ロムルス』で監督を務めたのは『ドント・ブリーズ』などのサスペンス演出で評価を得たフェデ・アルバレス。その彼が初めて手掛ける「エイリアン」シリーズ最新作にかけた思いを語ってくれた。

「45年も続くこのシリーズでここ10年くらい、絶え間なく進化する必要性があったためにどの映画も違っていなくてはならず、何か新しいものをもたらさなければいけませんでした。その結果、原点から離れたものになっていきましたが、私がやりたかったことは1作目の恐怖の原点に戻ること。第1作の公開当時、このような恐怖は観客にとって初めてのものでしたから、誰もが自分が見たものを信じられなかったはず。このような恐怖に立ち返ることを目指したのですが、できれば観客にそれ以上のものを見つけてほしいですね」

撮影にはビジュアル・エフェクトやCGではなく、プラクティカル・エフェクトや特殊効果を優先的に選んだ監督。そこには難しさもあったようだ。

「『エイリアン2』のスタッフが戻ってきて本作のクリーチャーを作ってくれたおかげで、困難の半分はクリアできたんです。あと半分はそれが本当に生きているように機能させ、カメラに収めることで、それが最も難しい部分でしたが、やれるところはすべてプラクティカルでやるようにしました。ゼノモーフにはスーツを着た人にアニマトロニクスの頭を被せたりね。チェストバスターが体から飛び出すシーンもパペットとフェイクのボディを使いました。全てカメラの前で起きていることです。1作目の時と同じようなやり方ですよ」

製作のリドリー・スコットはじめ、これまでのシリーズでクリーチャー創造に携わったアーティストもこの映画に参加している。

「リドリーは映画のすべての段階で関わっています。たくさんアドバイスをくれましたが、脚本という観点で私に役立った彼のルールがあり、それは『常に高みを目指し、決して安易にしないこと。決して単純にしすぎないこと』でした。常にストーリーのベスト版を目指すようにと言われました。またレガシー(ハリウッド有数のエフェクト会社)のシェーン・メイハン、アレック・ギリスといった伝説の人々がこの映画でゼノモーフとチェストバスターを担当してくれました。彼らもこのクリーチャーをルーツに戻そう、オリジナルのデザインに戻そうと言ってくれました」

『エイリアン:ロムルス』
2024年9月6日(金)公開
アメリカ/2024/1時間59分/配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ
監督:フェデ・アルバレス
出演:ケイリー・スピーニー、デヴィッド・ジョンソン、アーチー・ルノー、イザベラ・メルセード

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