ティム・バートン監督の名前を世に知らしめた原点のひとつとも言える『ビートルジュース』。その“35年後”を描く最新作が誕生。新旧豪華キャストの競演にも注目です。(デジタル編集・スクリーン編集部)
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登場人物

ビートルジュース(マイケル・キートン)
名前を3回呼ぶと死後の世界から現れる“人間怖がらせ屋”。

アストリッド(ジェナ・オルテガ)
リディアの1人娘。幽霊の存在を信じていない。

デリア(キャサリン・オハラ)
リディアの母親。エキセントリックな芸術家。

リディア(ウィノナ・ライダー)
霊能力を持つ。本作では娘を持つ母親に。

ローリー(ジャスティン・セロー)
リディアの婚約者。

ドロレス(モニカ・ベルッチ)
ビートルジュースに恨みを持つ様子の元妻。

ウルフ(ウィレム・デフォー)
ドロレスとともにビートルジュースを追う。

INTERVIEW

気になるギモンを直撃! 監督&キャスト一問一答

ティム・バートン監督 “1作目と同じ気持ちで仕事ができました”

Q:ヒット作『ビートルジュース』の続編を作る時がついに来たわけですが、どのように制作が進められたのでしょうか?

A:(脚本の)アルフレッド(・ガフ)とマイルズ(・ミラー)とは「ウェンズデー」で一緒に仕事をしたので、彼らのことはよくわかっていました。作品を共に作り上げるのに前向きで、とてもやりやすかったです。基本的には1作目と同じような進め方です。1作目では、脚本はありながらも、俳優たちのアドリブを作品に取り込みました。そして、アドリブこそが1作目の面白さであるということに気づいたんです。今回もある意味、制作を進めながら脚本を練り上げていきました。

性格俳優と呼べる実力派キャストたちが、多くのものをもたらしてくれました。この点も1作目と同じです。本作を作るにあたっては、あまり深く考えずに、1作目を制作した時の楽しい気持ちに立ち返ることにしたんです。キャスト全員がそれぞれのキャラクターに入り込み、1作目と同じ気持ちで仕事ができたので、とてもワクワクしましたよ。

マイケル・キートン “『ビートルジュース』は芸術作品だと思っています”

Q:1作目の『ビートルジュース』がポップカルチャーのスタンダードになったのはなぜだと思いますか? 今でも驚くべき人気を誇り、キャラクターは世界中で有名です。

A:どうしてだろうね(笑)。今まで何度も言ってきたけれど、確実に言えるのは「唯一無二」だということです。「かなり独特」とか「非常に珍しい」ということではありません。他にちょっとでも似ているものがあるのかないのか。その点で『ビートルジュース』のような映画は他にはありません。そして100%オリジナルです。僕は『ビートルジュース』は芸術作品だと思っています。

もし形あるものだったなら、どこかに飾ってもいいぐらいです。同時に、時代を超えて人々の心に響きます。あの独特な映像に惹かれるのだと思います。目で観て楽しめて、映像を使ったジョークに笑わずにいられない。ティムの純粋なイマジネーションが、これほど好意的に受け取られているのは本当に興味深いです。全てが彼の頭の中から生まれたもの。だからこそ唯一無二なんです。

ウィノナ・ライダー “1、2年ごとにティムと話し合っていたんです”

Q:1作目の『ビートルジュース』はポップカルチャーにおいて特別な作品で、ファンは続編を何年も待ちわびていました。このタイミングで続編が制作された背景と、続編の制作が決まったと聞いた時の思いを教えてください。

A:続編がうまくいくとしたら、ティムが監督を務め、マイケルとキャサリン(・オハラ)の出演がかなう時だけ。そのことは、みんな分かっていたと思います。私は実は、1〜2年ごとにティムと会って、続編の制作についてこっそり話し合っていたんです。でも、いざそれが現実になると、怖くて仕方がありませんでした。今のリディアはどんな女性なのか、自問する必要がありました。子どもができて人生は一変したものの、リディアはやはりリディアですからね。

娘のアストリッドの存在が、今のリディアに大きく影響するとは思いました。リディアはまるで自動操縦に任せてさまよっているような…そんな微妙な時期なんです。そして、みんなが再集合したら、やっぱりカオスになる(笑)。脚本はすばらしかったし、安心して戻ることができました。クリエイティブでカオス。そんなすばらしい現場で、かけがえのない経験ができました。

ジェナ・オルテガ “1作目があれだけの名作なのでためらいました”

Q:あなたのキャスティングはどのように行われたのですか?

A:ティムから会いたいと連絡があったんです。その頃「ウェンズデー」のセカンドシーズンに向けた打ち合わせで、彼と顔を合わせることが多かったので、またその件かと思いました。セカンドシーズン用にアイデアを書き留めたノートも持って行きました。そうしたら彼から『ビートルジュース ビートルジュース』の脚本を何気なく手渡されたんです。それが始まりでしたね。「興味があれば教えて。なければないで気にしなくていいよ」って。

脚本自体はもう、それはそれは面白かった。ただ、1作目があれだけの名作なので、少しためらったことを覚えています。ヘタなことをやって台無しにはできませんから。でもそれ以上に、オリジナルキャストが戻ってくることや、何よりティムの監督作だったことが決め手になりました。彼はこの作品に、本当に熱い思いを持っていましたし、続編は彼が長年温め続けてきたものでした。現場での撮影を終えてみて、すごく満足しています」

『ビートルジュース ビートルジュース』
2024年9月27日(金)公開
アメリカ/2024/1時間45分/配給:ワーナー・ブラザース映画
監督/ティム・バートン
出演/マイケル・キートン、ウィノナ・ライダー、キャサリン・オハラ、ジャスティン・セロー、モニカ・ベルッチ、ジェナ・オルテガ、ウィレム・デフォー

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