1997年にドラマが放送、その後も6本の映画が製作され、社会現象を巻き起こしてきた「踊る」プロジェクトが帰ってきた!警視庁キャリア組だった室井慎次(柳葉敏郎)を主演に迎える、『室井慎次 敗れざる者』(10月11日公開)。12年ぶりのシリーズ新作となる本作で、室井とともに暮らす被害者家族の高校生・タカ役に抜擢されたのが齋藤 潤だ。映画『カラオケ行こ!』(24)で合唱部の中学生を演じ、10代の俳優のなかでも注目を集めている彼が、「踊る」プロジェクトならではの現場の様子や、作品への思いについて語ってくれた。(文・山村祥子/写真・稲澤朝博/デジタル編集・スクリーン編集部)

齋藤 潤 プロフィール

2007年6月11日生まれ、神奈川県出身。2019年デビュー以降「トリリオンゲーム」('23)、「生理のおじさんとその娘」('23)、「9ボーダー」('24)ほか多数のテレビドラマに出演。映画作品では『正欲』('23)、『カラオケ行こ!』('24)、映画『からかい上手の高木さん』('24)などに出演し注目を集める。最新映画『室井慎次 敗れざる者』が10月11日公開。続く『室井慎次 生き続ける者』が11月15日に公開。

画像1: 『室井慎次 敗れざる者』齋藤 潤 インタビュー

──「踊る」プロジェクト待望の新作『室井慎次 敗れざる者』で、警察を辞めた室井(柳葉敏郎)とともに暮らす、事件の被害者家族・森貴仁/タカを演じられました。オーディションで出演が決まったそうですね。

「『踊る』プロジェクトの最新作ということは事前に知らされず、台本に沿ってお芝居をするというオーディションでした。出演が決まった後に作品タイトルを知ったのですが、両親がすごく驚いていました。マネージャーさんも『すごいよ!』って喜んでくれました」

──17歳の齋藤さんにとって「踊る」シリーズは生まれる前の作品ですね。作品のことは知っていましたか。

「聞いたことはあったのですが、詳しくは知らなかったです。実際に見たらすごく楽しくて“今までに出会ったことがない作品だな”って感じました。登場人物一人ひとりに人間味と魅力があるところは、今回の『室井慎次』にも通じると思います」

──魅力的な登場人物のなかで、特に印象に残ったのは?

「青島さん(織田裕二)とすみれさん(深津絵里)の関係性は、仕事仲間として、バディ感があって好きです。もちろん、青島さんのバディといえば室井さんですが、すみれさんとの距離感もすごく魅力的だと思います。男女のバディだと恋愛が描かれることも多いですが、信頼できるパートナーという関係で物語が進んでいくところが好きでした」

──本作では室井さんが警視庁を辞め、警察を舞台に物語が展開してきた今までとは大きく変わっています。脚本を読まれた時は、どのような印象をもちましたか。

「室井さんをはじめ、以前の『踊る』シリーズからの魅力的なキャラクターがいて、そこに新しいキャラクターも加わって“変わったけれど変わっていない”、そういう空気感のようなものを感じました」

画像2: 『室井慎次 敗れざる者』齋藤 潤 インタビュー

──今回、演じられたタカは新しいキャラクターですね。悲しい事件で母親(佐々木希)を失い、室井さんの家で暮らしています。

「室井さんと向き合う時の雰囲気や表情、そしてタカの元々の性格や個性と、色々な面が描かれた脚本だったので、それらを表現したいなと思いました。タカは自分自身、そしてお母さんの死とも向き合っていくのですが、大人と子供の狭間にいるところが魅力的だと思ったので、精一杯、役を作ってお芝居したいなと思っていました」

──タカと室井さんとの関係については、どのように思われていますか。

「タカが過去を乗り越えて寂しさを埋められたのは、室井さんと出会えたから。タカにとって室井さんは、救いの存在だったと思うんです。そして一緒に住んでみて、かっこいいなと感じるところもあったと思います。室井さんの存在がタカの軸になっていると感じたので、演じる時も意識していましたし、タカが室井さんの長男のように見えるといいな、って思いながらお芝居していました」

──柳葉さんと現場でご一緒してみて、いかがでしたか。

「すごく優しい方で、どこか室井さんのような、一緒にいて安心できる方だなと感じました。お芝居や段取りでの様子を通じて、柳葉さんご自身が『踊る』シリーズをすごく愛して、大切にされているのも伝わってきましたね。お芝居をしていない時は明るく振る舞われて現場も和むし、演技の時は締まるので、僕自身もメリハリをつけて臨めたと思います」

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『室井慎次 敗れざる者』

画像1: 『室井慎次 敗れざる者』

所轄の刑事・青島と交わした27年前の約束を果たすことができず、警察を辞めた室井慎次。故郷・秋田に帰った彼は、親が事件の被害者となったタカ、加害者となったリクの里親として、彼らと一緒に暮らし始める。平和な日々の中、突然、室井の前に現れた謎めいた少女・杏。彼女はかつて対峙した猟奇殺人犯・日向真奈美の娘だった。時を同じくして、他殺と思われる死体が見つかり——。

27年にわたりシリーズを手掛けてきた脚本・君塚良一、亀山千広プロデューサー、本広克行監督の3名が再集結。主人公・室井を演じるのは柳葉敏郎。日向(小泉今日子)の娘・杏役に福本莉子、事件の被害者及び加害者家族のタカとリクを齋藤 潤、前山くうが・前山こうががそれぞれ演じる。室井の盟友・新城役の筧利夫など、これまでシリーズを彩ってきたキャラクターも登場。

森 貴仁/タカ(齋藤 潤)

画像2: 『室井慎次 敗れざる者』

唯一の家族だった母親をある事件によって失った高校生。里親になった室井慎次と一緒に暮らすようになる。読書が大好き。

『室井慎次 敗れざる者』
2024年10月11日(金)公開
日本/2024/1時間55分/配給:東宝
亀山千広プロデューサー 監督:本広克行 脚本:君塚良一
出演:柳葉敏郎、福本莉子、齋藤 潤、前山くうが・前山こうが、矢本悠馬、生駒里奈、丹生明里(日向坂46)、佐々木希、筧利夫、西村直人、赤ペン瀧川、升 毅、飯島直子、小沢仁志、木場勝己、稲森いずみ、いしだあゆみ

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