今回で37回目を迎える東京国際映画祭。昨年から「東京から映画の可能性を発信し、多様な世界との交流に貢献する」という映画祭の理念を掲げているが、今年はその理念に則り「世界との交流」「未来の人材育成」「女性への視座」のポイントで映画祭を盛り上げていく。ナビゲーターに女優・菊地凛子を迎え、海外からも多くのゲストが来場、注目の企画も目白押し! この特集で期待作、イベントをチェックしてあなたも参加してみては?(文・米崎明宏/デジタル編集・スクリーン編集部)
カバー画像:『十一人の賊軍』©2024「十一人の賊軍」製作委員会

海外ゲストが続々来場!

 審査員長のトニー・レオンはじめ、今年も海外ゲストがいっぱい! 審査委員にして交流ラウンジにも登壇するジョニー・トー監督、そしてサモ・ハンがマスタークラスを開催。コンペ部門で『娘の娘』のシルヴィア・チャン、ユージェニー・リウらもやって来る。また特別上映『日本のシドニー(仮)』のイザベル・ユペール、ワールド・フォーカス部門『ラスト・ダンス』のマイケル・ホイ、イベント登壇でタル・ベーラ監督、女優クリスティン・ハキムらも来日が予定されている。またセンターピース作品『グラディエーターⅡ 英雄を呼ぶ声』のポール・メスカル、デンゼル・ワシントンら出演者たちも来場することが緊急決定した。

画像: ジョニー・トー

ジョニー・トー

画像: キアラ・マストロヤンニ

キアラ・マストロヤンニ

他にもお楽しみがいっぱい!

 他にも映画祭では見逃せない様々な企画がズラリ。東京に集う映画人同士の交流の場として人気の≪交流ラウンジ≫では、コンペ審査員ジョニー・トー監督やNippon Cinema Now出品監督らが登壇するトークイベントを実施予定。マスタークラスでは、香港を代表するアクションスター、サモ・ハンが『おじいちゃんはデブゴン』上映後に登壇し、俳優・指導者としての経験を語る。また今年2月福島県浜通りでハンガリーからタル・ベーラ監督を講師に迎え開催したワークショップで7名の受講生が製作した短編や、記録映画『FUKUSHIMA with BÉLA TARR』を上映し、タル・ベーラも来場予定。≪アニメーション部門≫では『きみの色』など国内の最新作と『野生の島のロズ』など海外の話題作を集め12作を上映。レトロスペクティブとして「宇宙戦艦ヤマト」50周年を記念して劇場版の4K上映を行い、アニメ関連シンポジウムも開催する。≪ユース部門≫では「TIFFティーンズ映画教室」で映画製作の素晴らしさを体験できる。

画像: 『おじいちゃんはデブゴン』 ©2016 Irresistible Alpha Limited. Edko Filma Limited. Focus Films Limited. Good Friend Entertainment Sdn Bhd. All Rights reserved.

『おじいちゃんはデブゴン』
©2016 Irresistible Alpha Limited. Edko Filma Limited. Focus Films Limited. Good Friend Entertainment Sdn Bhd. All Rights reserved.

新設! ≪ウィメンズ・エンパワーメント部門≫

 今年から東京都との連携で新設される部門。ドイツ、香港、テヘランから近未来的日本まで、女性の複雑な諸相を描いた女性監督による作品を上映する。『イヴォ』『徒花-ADABANA-』『10セカンズ』『母性のモンタージュ』『灼熱の体の記憶』『劇場版ドクターX』など女性のアイデンティティや逞しさ、変容に光を当てた作品群を紹介。若手からベテランの女性監督たちによる、これまでと今後を語り合うシンポジウムも開催される。

画像: 『イヴォ』 © StudioZentral

『イヴォ』
© StudioZentral

第37回東京国際映画祭

期間 2024年10月28日~11月6日(10日間)

会場 TOHOシネマズ日比谷、シャンテ、ヒューマントラストシネマ有楽町、シネスイッチ銀座、角川シネマ有楽町、丸の内TOEI、丸の内ピカデリー2ほか千代田区、および中央区の劇場、ホール等を使用

タイムスケジュールなど詳細は公式サイトにて(チケットは発売中)

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