コニー・ニールセン(ルッシラ役) CONNIE NIELSEN

“私もリドリーを見習おうと決意を新たにしました”

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コニー・ニールセン
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──24年ぶりに同じ役をオファーされ、どんな気持ちになりましたか?

「じつはこのプロジェクトの実現には懐疑的でした。リドリー(・スコット)の年齢を考えたら無理だと思っていたんです。でも撮影に入る前、ロサンゼルスで彼に会ったら、話し方や歩き方、立ち姿まで24年前と変わってなくてびっくり! 私もリドリーを見習おうと決意を新たにしました」

──主人公ルシアスは、あなたが演じたルッシラの息子です。ルシアス役ポール・メスカルとの共演はいかがでしたか?

「本作のストーリーの核心は、ポールと私のシーンにあると信じて演じました。起こることすべてが、母子が共に過ごした時間、そして離れていた時間に起因しているわけですから。ポールは特別な才能を持つ俳優でしたね。前作と比較するなら、ラッセル(・クロウ)とホアキン(・フェニックス)を足して2で割ったような魅力です。ラッセルの戦士のような精神性と、ホアキンの守ってあげたくなる繊細さの両面をポールは備えています。よく考えたらルシアスは、ラッセルとホアキンの役の血を受け継いでいるので、そう感じたのも当然でしょう」

──前作と今回でルッシラのキャラクターはどのように変化したと思いますか?

「1作目のルッシラは、現状を冷静に見据えながら自分で何ができるのか探っているようでした。この2作目では、機会があればその状況を掌握しようとします。どんな代償を払ってでも正しい判断を下す覚悟ができているんです。若い頃のルッシラは物事を冷ややかに見る傾向がありましたが、年齢を重ねて愛が行動の原動力になったのではないでしょうか。男女間の愛だけでなく、コミュニティや世界に対する大きな愛です。そこに私の24年間の人生経験を重ねて演じたつもりです」

コニー・ニールセン プロフィール
1965年7月3日、デンマーク・フレゼリクスハウン生まれ。15歳の時に、デンマーク国内のテレビや舞台に出演しキャリアをスタート。18歳でフランスに移り、俳優・モデルとしてもキャリアを重ね、『デス・クルーズ 欲望の嵐』(93)にてハリウッドに進出。『ディアボロス 悪魔の扉」(97)や『天才マックスの世界』(98)を経て、『グラディエーター』(00)ではヒロイン役に抜擢され、国際的に注目を集めた。待機作は、『Mr.ノーバディ』の続編『Nobody 2 (原題)』。

フレッド・ヘッキンジャー(カラカラ役) FRED HECHINGER

“時代背景は二の次でキャラクターに感情移入するように努めました”

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フレッド・ヘッキンジャー
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──皇帝のカラカラ役に選ばれた経緯と、役作りについて聞かせてください。

「脚本のセリフをいくつか読んで、リドリー(・スコット)に見てもらったところ、出演を依頼されました。カラカラ帝は実在の人物なので、僕とジョー(双子皇帝のゲタを演じるジョセフ・クイン)はローマに行ってさまざまな記録を読むなど準備を進めたわけです。ただ古代ローマを描く本作も、リドリーは現代に合わせて、生々しく、混沌とした生きざまを感じさせるように作っています。ですから僕らも撮影が近づくにつれ、時代背景は二の次でキャラクターに感情移入するように努めました。準備で大変だったのは、猿との共演ですね。猿と一緒にトレーニングを受けるために、撮影地のロケ地に他の人たちより早く入りました。仲良くなるまで予想以上の時間がかかりましたよ(笑)」

──ジョセフ・クインは共演者としてどんな相手でしたか?

「カッコいい俳優です。ジョーとは初めて会った瞬間から仲良くなり、兄弟のような絆を感じました。僕らが演じる双子皇帝は、2つの頭を持ったモンスターのようであり、クラシック映画のコメディアンのコンビのようでもあります。一見そっくりなのですが、僕らはおたがいに相手とは違う自分だけの個性を表現したつもりです」

──この後、年内に公開される『クレイヴン・ザ・ハンター』ではヴィランのカメレオン役を演じています。

「カラカラ帝とカメレオンはまったく違うタイプの役です。でも似ているのは、どちらの役も兄弟関係が重要なところ。カメレオンのようなスーパーヴィランを演じると、俳優としての僕もパワーを得た気分になります。自分の演技への情熱が何なのか。そこに向き合う経験にもなりました」

フレッド・ヘッキンジャー プロフィール
1999年12月2日、アメリカ合衆国・ニューヨーク生まれ。2018年『エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ』で映画デビュー。その後、トム・ハンクス主演『この茫漠たる荒野で』(20)やエイミー・アダムス主演『ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ』(21)などに出演し、キャリアを重ね、2021年、HBOのオリジナルシリーズ「ホワイト・ロータス / 諸事情だらけのリゾートホテル」シーズン1で世界的にブレイク。待機作『クレイヴン・ザ・ハンター』(24)ではヴィランのカメレオンを演じる。

『グラディエーターII 英雄を呼ぶ声』

2024年11月15日(金)公開
アメリカ/2024年/2時間28分/配給:東和ピクチャーズ
監督:リドリー・スコット
出演:ポール・メスカル、ペドロ・パスカル、コニー・ニールセン、デンゼル・ワシントン、ジョセフ・クイン、フレッド・ヘッキンジャー

©2024 PARAMOUNT PICTURES.

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