カバー画像:『ジョーカー』より TM & © DC. Joker © 2019 Warner Bros. Entertainment Inc., Village Roadshow Films (BVI) Limited and BRON Creative USA, Corp. All rights reserved.
カエシリウス 演:マッツ・ミケルセン
闇の魔術で世界支配を企む魔術師
『ドクター・ストレンジ』に登場した強大なパワーを持つ魔術師で、ストレンジと対決する恐るべきヴィラン。ストレンジ同様、彼が師事したエンシェント・ワンの下、カマー・タージで修業を積んでいたが、やがて闇の魔術に魅入られ、師匠に逆らい狂信的な弟子たちを従えて世界の破滅を目論む集団を生み出す。このカエシリウスを演じたのが“北欧の至宝”として知られるマッツ・ミケルセン。善人役も悪役も的確にこなすマッツは、暗黒次元の王と繋がったことでぐんぐん魔力を増していくカエシリウスの、ある意味ストレンジとよく似た尊大な個性を見事に演じている。
サノス 演:ジョシュ・ブローリン
アベンジャーズが最も恐れる“ラスボス”
「アベンジャーズ」シリーズで最大のスーパーヴィラン。あまりにも強すぎてヒーローたちが束になってかかっても倒せないほどのラスボス的存在。彼には「宇宙のバランスを取り戻す」という正当な理由?があり、その野望を実現させるため究極の力を秘めたインフィニティ・ストーンを6つ集めて無限大のパワーを獲得。“指パッチン”一つで全宇宙の生命の半分を消し去ってしまう。この最凶ヴィランを重厚に演じたのがアカデミー賞助演賞候補になった『ミルク』などの名優ジョシュ・ブローリン。モーションキャプチャーでの演技ながらサノスの複雑な感情も表現している。
キルモンガー 演:マイケル・B・ジョーダン
ブラックパンサーの親族にして宿敵
『ブラックパンサー』に登場したヴィランで、ワカンダ国王にしてスーパーヒーローのブラックパンサーことティ・チャラと対立する最強の傭兵。その正体はワカンダの先代国王の弟が米国人女性との間にもうけた息子で、ティ・チャラのいとこに当たる。世界支配のためワカンダの王座を狙うと共に、自分を異国であるアメリカに置き去りにした伯父の前国王一家への復讐を実行。ティ・チャラと対決し一度は王座を奪うキルモンガーを演じるのは「クリード」シリーズの実力派マイケル・B・ジョーダン。本作で3度目のコラボとなるライアン・クーグラー監督とは名コンビだ。
ウィンター・ソルジャー 演:セバスチャン・スタン
キャプテン・アメリカの親友が最強の敵に
キャプテン・アメリカ=スティーブ・ロジャースの元親友で、第二次大戦中に戦死したと思われていたバッキー・バーンズが、悪の組織に洗脳され、左腕を失ったもののサイバネティック・アームを装着して最強の暗殺者として甦ったのがウィンター・ソルジャー。アベンジャーズ内紛の元ともなったキーマンを演じたのは、この役でブレイクし、『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』などで名演を見せたセバスチャン・スタン。後に洗脳が解けてアベンジャーズと共闘し、さらに過去の罪の贖罪に明け暮れる。マーベルの新作『サンダーボルツ*』にも登場する。
ロキ 演:トム・ヒドルストン
真意が読めない“裏切り王子”
アスガルドの神々の王、オーディンの息子ソーの義弟で、兄たちを裏切り宿敵となるヴィラン、ロキ。「マイティ・ソー」シリーズや「アベンジャーズ」シリーズでの活躍を経て、ついに彼自身が主人公となるシリーズ「ロキ」が作られるほどの人気を得たのは、狡猾で悪知恵のきく彼を魅力的に演じたトム・ヒドルストンの演技力のおかげと言っても過言ではないはず。一度は絶命したはずのロキが、死んでしまうはずの時空でテッセラクト(四次元キューブ)を偶然入手して別の時空にテレポートするあたりは拍手喝采したファンも多かったことだろう。最初の内はメイン・ヴィランだったが、徐々にアンチ・ヒーロー的な存在となっていくのは、彼を応援するファンの熱烈な要望もあったのでは?と思える。