登場人物
何かがおかしい? 人里離れた農場に暮らす英国人一家
パディ(ジェームズ・マカヴォイ)
英国の片田舎で自由奔放にシンプルな生活を送っているマッチョ・タイプの男性。人当たりが良く、ちょっと型破りな個人主義者だが、その裏に何か隠しているような…?
キアラ(アシュリン・フランチオージ)
年は若いがパディの良き伴侶で、温かみのある人柄を持つ。パディの荒っぽい性格を和らげるような存在。だが本当にパディを愛しているのか捉えどころのない面も覗かせる?
アント(ダン・ハフ)
パディとキアラの息子で、遺伝性の疾患である舌欠損症で舌が変形しているため巧く言葉を話せないと両親は言う。アグネスと仲良くなるが、何か訴えたいことがある様子。
夫婦そろって失職中でピリピリ雰囲気のアメリカ人一家
ベン(スクート・マクネイリー)
異郷の地ロンドンで失職中の米国人男性。妻ルイーズとも微妙な仲で自分の男性的魅力に自信を無くしていた時、パディと出会って彼の持つ不思議な力に憧れを抱くように…。
ルイーズ(マッケンジー・デイヴィス)
夫ベンのキャリアのためにロンドン移住したが、彼と同時に自らも無職となり不満を抱えている。パディ一家にどこか不安な要素を感じ取り、何とか都会に帰ろうとするが…。
アグネス(アリックス・ウェスト・レフラー)
ベンとルイーズの娘でうさぎのぬいぐるみ“ホッピー”をいつも連れている。両親の間に流れる緊張感を感じ取っていて、言葉が巧く話せないアントとも仲良くなる賢い子。
チェックポイント
パディの屋敷の舞台になった農場
映画の中で大きな役割を果たすのがパディ一家の暮らす農園。美術担当のジェームズ・プライスが見つけたのは彼が育った北ヘレフォードシャーから車で1時間ほどのところにあるグロースターシャー州の広大なゲートのある農場だった。メインの家は400年前に作られた木の骨組みとレンガ造りの建物で、納屋もあった。ジェームズ・ワトキンス監督は「中世の城の天守閣や監獄の中庭を連想させるような、防衛的であり監禁的でもある、そんな場所だった」と語っている。
ジェイソン・ブラムがファンだったワトキンス監督
製作のジェイソン・ブラムが本作のオリジナルである映画『胸騒ぎ』に魅了されたことを明かしている。「衝撃を受けたよ。物語が進んで新たな事実が明かされるごとに身が縮む思いがした。映画が終わってもその衝撃を振り払うことができなかった。相応しい人の手にかかれば、英語での新しい解釈で、心をかき乱すような記憶に残る特別な映画ができると確信した」というブラムが監督・脚本に選んだのが、元々ファンだったワトキンスで、まさにブラムのチョイスは的確だったと言えそう。
『スピーク・ノー・イーブル 異常な家族』
2024年12月13日(金)公開
アメリカ/2024/1時間50分/配給:東宝東和
監督:ジェームズ・ワトキンス
出演:ジェームズ・マカヴォイ、マッケンジー・デイヴィス、スクート・マクネイリー、アシュリン・フランチオージ
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