カバー画像:『名もなき者/A COMPLETE UNKOWN』より ©2024 Searchlight Pictures. All Rights Reserved.
『ANORA アノーラ』Anora
カンヌ国際映画祭でパルムドール受賞の人間愛とユーモア溢れる秀作
第77回カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞したショーン・ベイカー監督の話題作。ニューヨークでストリップダンサーをしているアノーラが、ロシア新興財閥の息子イヴァンと、彼女になる契約をした後、意気投合して電撃結婚するが、幸福な二人の前に結婚に大反対するイヴァンの両親が乗り込んできて大騒動に……。次期アカデミー賞で作品賞、ベイカーの監督賞、マイキー・マディソンの主演女優賞などの部門で最有力のひとつでは?と噂される注目作で、アメリカの性産業従事者やマイノリティをユーモアを交えて描き、溢れる人間愛とエンタテインメント性を併せ持つ秀作と称賛されている。
2025年2月28日(金)公開
監督:ショーン・ベイカー
出演:マイキー・マディソン、マーク・エイデルシュテイン
配給:ビターズ・エンド ユニバーサル映画
『名もなき者/A COMPLETE UNKOWN』A Complete Unknown
ティモシー・シャラメが世界的アイコン、ボブ・ディラン役を熱演
20世紀最大のカリスマとも言われるボブ・ディランをティモシー・シャラメが熱演し、アカデミー賞主演男優賞有力候補に挙げられている本作。60年代初頭、高清に大きな影響を与えた音楽シーンを舞台に、ミネソタからやって来た19歳のディランが無名の歌手から時代の寵児になって、世界中にセンセーションを起こす様子が描かれていく。シャラメは歌唱シーンをすべて自分自身でこなしている他、ディランの独特な鼻声も見事に再現して、役になりきっている。ディラン本人が製作に協力し、シャラメもプロデューサーとして名を連ねている。共演はエドワード・ノートン、エル・ファニングら。
2025年2月28日(金)公開
監督:ジェームズ・マンゴールド
出演:ティモシー・シャラメ、エドワード・ノートン
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
『リアル・ペイン〜心の旅〜』A Real Pain
ジェシー・アイゼンバーグが監督も兼任する心のロードムービー
かつて兄弟同然に育ったが、今は疎遠になっていたいとこ同士が久々に再会。亡くなった祖母を偲ぶため、彼女の故郷ポーランド・ツアーにふたりで参加することにしたが……。仲がいいが、性格は正反対。几帳面だが面白みのないデヴィッドを演じるのは監督・脚本・製作も兼ねたジェシー・アイゼンバーグ。そのいとこで人を魅了しつつも苛立つ発言も多いベンジーをキアラン・カルキンが演じ、名演技ぶりでアカデミー賞助演男優賞受賞か?という評判が高い。アイゼンバーグにも脚本賞候補の声が上がっている。エマ・ストーンが共同プロデューサーという点も注目したい新世代ロードムービーだ。
2025年1月31日(金)公開
監督:ジェシー・アイゼンバーグ
出演:ジェシー・アイゼンバーグ、キアラン・カルキン、ジェニファー・グレイ
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
『ザ・ルーム・ネクスト・ドア』The Room Next Door
ベネチア国際映画祭金獅子受賞の巨匠アルモドヴァル最新作
スペインの巨匠ペドロ・アルモドヴァル監督が第81回ベネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞した感動作。重い病に侵された女性マーサがかつての親友イングリッドと再会したことから、あるお願いを彼女に持ち掛ける。安楽死を望むマーサは最期の日々を一緒に過ごしてほしいというのだ。イングリッドはその願いを聞き入れることにする。2人の女性の美しい友情と共に、人生の終焉と生きる喜びを描く。75歳を迎え円熟味を増したアルモドヴァルの世界は絶賛され、アカデミー賞作品賞候補間違いなしという評価を得ており、スウィントンの主演女優賞、アルモドヴァルの脚色賞ノミネートなども囁かれている。
2025年1月31日(金)公開
監督:ペドロ・アルモドヴァル
出演:ティルダ・スウィントン、ジュリアン・ムーア
配給:ワーナー・ブラザース映画