登場人物
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ラースロー・トート(左)とエルジェーベト(右)
ラースロー・トート(エイドリアン・ブロディ)
ハンガリー出身の有能なユダヤ人建築家。ホロコーストを生き延びて新天地アメリカで夢をつかもうとするが。
エルジェーベト(フェリシティ・ジョーンズ)
ラースローの愛妻で、先にアメリカに渡った夫と離れ、溺愛する姪のジョーフィアと東ヨーロッパに足止めを食う。
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ハリソン・ヴァン・ビューレン(右)
ハリソン・ヴァン・ビューレン(ガイ・ピアース)
ペンシルベニアの大実業家。ラースローの建築家としての才能を気に入り、壮大な礼拝堂の建設を彼に依頼する。

ジョーフィア(左)
ジョーフィア(ラフィー・キャシディ)
エルジェーベトの姉の娘で、常に叔母と行動を共にしている。口数は少ないが独自の考えや思想を持っている。
CHECK POINT
「ブルータリズム」とは?
建築様式の呼称で、戦後の復興計画の中、1950年代からイギリスで見られるようになっていた。装飾よりも構造そのものを見せる手法で、その建築物の外観はミニマリスト的で、コンクリートやレンガがむき出しになっているというもの。代表的なブルータリズムの建築家にはル・コルビュジエなどがいる。コーベット監督と脚本のファストヴォールドは「戦後の心理状況とブルータリズムを含む戦後の建築様式はリンクしている」と考えたという。
映画の中の建築物
劇中でラースローが長年かけて建設する建築物“インスティテュート”を手がけたのはプロダクションデザイナーのジュディ・ベッカー。彼女は「インスティテュートの見た目は強制収容所を思わせるものにする必要があった。私が育ったNYにはシナゴーグがあって、下からではわからないけど上から見るとダビデの星の形をしていた。それに倣って、上から見ると十字架の形で地面からは強制収容所の建物に見えるようにしようと決めたの」という。
『ブルータリスト』
2025年2月21日(金)公開
アメリカ=イギリス=ハンガリー/2024/3時間35分/配給:パルコ=ユニバーサル映画
監督:ブラディ・コーベット
出演:エイドリアン・ブロディ、フェリシティ・ジョーンズ、ガイ・ピアース、ジョー・アルウィン、ラフィー・キャシディ
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