近頃、映画本編前に「NEON」のロゴを見ることが増えてはいませんか。パルム・ドール受賞作を5年連続北米配給、その内の一作『パラサイト 半地下の家族』がアカデミー作品賞に輝くなど、観客に良作を多数送り届けている同スタジオ。その魅力に迫ってみましょう。設立8年、作品選びがキレキレです!ここあでは同スタジオの特徴を代表作と共に見ていきます。作品選びの絶妙さが一目瞭然です!(文・SYO/デジタル編集・スクリーン編集部)

ジャンルにとらわれず「通好み」な作品を世へ!

2017年に設立されてわずか8年間で、アメリカの独立系映画製作・配給会社の雄として急成長を遂げたNEON。異国に出現した怪獣と動きが連動する女性を描いた『シンクロナイズドモンスター』を第1弾配給作品に据えたことからもわかる通り、斬新なアイデアと芸術性が融合した通好みな企画を好み、映画祭で存在感を放つ作品や気鋭のクリエイターとのコラボレーション作をジャンルレスに配給・製作してきた。カンヌ国際映画祭パルムドール受賞作を連続配給し、2023年には比較対象として挙げられるA24の敏腕スタッフを登用して勢力を拡大。2025年には『アンデッド 愛しき者の不在』『聖なるイチジクの種』『ANORA アノーラ』ほか、数多くの米国配給・製作作品が日本でも公開予定だ。

富裕層の愚行を描くSF『インフィニティ・プール』(2023)

画像: 『インフィニティ・プール』 © 2022 Infinity (FFP) Movie Canada Inc., Infinity Squared KFT, Cetiri Film d.o.o. All Rights Reserved.

『インフィニティ・プール』
© 2022 Infinity (FFP) Movie Canada Inc., Infinity Squared KFT, Cetiri Film d.o.o. All Rights Reserved.

画像1: 『ANORA アノーラ』ももここが北米配給!代表作と共に知る、気鋭のスタジオ「NEON」の審美眼

『インフィニティ・プール』

発売元:トランスフォーマー
販売元:TCエンタテインメント
© 2022 Infinity (FFP) Movie Canada Inc., Infinity Squared KFT, Cetiri Film d.o.o. All Rights Reserved.

NEON印のクリエイターの代表格ブランドン・クローネンバーグ監督によるリゾートSF。罪を犯しても大金を積めばクローンが肩代わりしてくれるリゾート地を舞台に、エスカレートしていく富裕層の愚行を過激に描写。

男がブタ奪還に執念を燃やす『PIG/ピッグ』(2021)

画像: 『PIG/ピッグ』 2020 Copyright © AI Film Entertainment, LLC

『PIG/ピッグ』
2020 Copyright © AI Film Entertainment, LLC

画像2: 『ANORA アノーラ』ももここが北米配給!代表作と共に知る、気鋭のスタジオ「NEON」の審美眼

『PIG/ピッグ』

Blu-ray&DVD発売中
Blu-ray:5,280円(税込)
DVD:4,290円(税込)
発売元:カルチュア・パブリッシャーズ
販売元:ハピネット・メディアマーケティング
2020 Copyright © AI Film Entertainment, LLC

森の奥で慎ましく暮らす男が、相棒のブタを連れ去られたことで激高。主演を務めたニコラス・ケイジの怪演も話題を呼んだ。原案・脚本も兼ねたマイケル・サルノスキ監督は『クワイエット・プレイス:DAY 1』に抜てき。

若者たちによる命がけのテロ計画『HOW TO BLOW UP』(2022)

画像: 『HOW TO BLOW UP』 ©WildWestLLC2022

『HOW TO BLOW UP』
©WildWestLLC2022

『HOW TO BLOW UP』

配給:SUNDAE
©WildWestLLC2022

世間にメッセージを発するべく、石油会社が運営するパイプライン爆破を計画する若き環境テロリストたちの肖像。現在進行形の計画パートに各々の過去が差し込まれる練られた構成、終盤の展開が巧みな技ありの一作。

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