900万本のチューリップが植えられたセットを思い出し、思わず歌い出す二人
――この豪華で手の込んだセットについて聞かせてください。この豪華なセットを初めて見たとき、どう感じましたか?また、そこで演技するのはいかがでしたか?
M:とても衝撃的でした。セットに入るたびに 「ウォー!」となっていました。ただグリーンの布(グリーンスクリーン)があるのではなく、リアルな空間やリアルな物があって、そこを歩いたり、演じたりできるのは素晴らしいことです。
J:あなたは前にグリーンスクリーンをやったことはありますよね。
M:はい。
J:僕もそうです。でも、今回ジョンたちは900万本のチューリップを植えたんです。
M:何百万本ものチューリップを。なぜなら、それは本物だからなんです。チューリップの中を走るのはメインのシンシアやアリアナでもないんです。小さな子供たちなんです。すごく新鮮で、魔法みたいでした。彼らがチューリップの中を走っているのを見るのは。そういえば、私たちの列車はどのぐらい重いんでしたっけ?

J:あの列車ですね。彼らはオズっぽい本物の列車を作ったんです。魔法使いっぽい感じの。
M:本当に、本当に動くんですよ。
J:動き回るんです。
M:そして、オズの魔法使いから来たメッセージは、空飛ぶ風船で届く。
J:彼らはこういうガジェットを作るんです。
M:猿が手を叩けば、突然封筒が飛び出す。彼らはそれを作ったんです。驚くべきことです。
J:すべてがそうなんです。ガジェットがいっぱいあって、900万本のチューリップがあるんです。あなたは「Tiptoe Through The Tulips」という歌を知っていますか?
M:もちろん知っています。
J:準備はいいですか?1-2-3、、、
J&M:(「Tiptoe Through The Tulips」を二人で歌う)
M:私たちは今『ウィキッド』の歌を歌っていません。
J:聞いてください。僕たちはソニー&シェールだと思います。僕たちはピーチス&ハーブなんです。
M:あはは(笑)。
J:『ウィキッド3』まで待ちきれないな。
M:実際、私たちはダンスナンバーを一緒に踊っているんです。
J:あなたはダンサーで、バレエダンサーとしてスタートしたんですよね。
M:ええ。だからうずうずして、振付師のクリスに「お願いだから私もそこに入れて」ってお願いした。
――それと衣装デザインについても聞かせてください。あの衣装を着ての演技はいかがでしたか?
J:ポール・タゼウェル!
M: 細部へのこだわりですね。最初にマダム・モリブルが登場して、初めて観客が彼女を見るのは、シズ大学に来たときだと思います。すごいセットなんです。ゴンドラもあるし、湖もあるんです。そして中に入ると、美しい制服を着た学生たちが一杯いる。(そして)突然、マダム・モリブルが現れると、彼女は学部長だから、学生たちが道を開けるんです。そして後ろから(彼女を)見ると、彼女の(ドレスのひきすそ)が見える。素晴らしいんです。どの衣装も大好き。ありがとう、ポール(・タゼウェル)。ガウンも袖も襟も、そして色も、ワーオって感じ。小さなボタンに至るまで、細部へのこだわりがあるんです。
J:ある日、僕が自分のコスチュームを試着した時、何度も衣装合わせをやりました。彼(ポール)はとても威厳があって、知的で、才能に溢れた美しい人なんです。彼は静かに立ち会って「ここを直してくれる?あれをやって。それを見せて」 と言うんです。
M:あらゆる細かいところまでね。
J:すごいんです。あるとき僕は衣装を着て彼にこう言いいましたよ。「ありがとう」って。ちょっと胸が一杯になった。こういう体験は初めてでした。
M:とても幸運でした。マダム・モリブルの衣装は最高に華やかな衣装でした。
『ウィキッド ふたりの魔女』
全国公開中
配給:東宝東和
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