ミュージカル映画の主人公といえば、常に“ドラマティック”な人生を歩んでいるもの。そんな勇気に溢れた“生き方”で、私たちの背中を押してくれるミュージカル映画をご紹介します。今回は、人気アーティスト、ロビー・ウィリアムスの半生を描くミュージカル『BETTER MAN/ベター・マン』をピックアップ。(文・相馬学/デジタル編集・スクリーン編集部)

偉大なエンターテイナー
ロビー・ウィリアムスの波乱万丈な人生を描く

30年以上にわたりイギリスの音楽シーンで活躍を続ける人気アーティスト、ロビー・ウィリアムスの半生にスポットを当てたミュージカル映画。ボーイズ・バンド、テイク・ザットの一員として脚光を浴びた後、ソロに転向。一方で、問題児として度々ゴシップを賑わせたロビー。その陰で、いったい何が起きていたのか? 『グレイテスト・ショーマン』で脚光を浴びたマイケル・グレイシーが監督を務め、ひとりのポップスターがたどった成功と挫折、再生の道のりを切り取る。ユニークなのはロビーの姿を人間ではなく“サル”として描いていること。人目を引きつけずにおかないスター性をそんなキャラクターに仮託して、躍動的な映像を展開させる。21世紀版「猿の惑星」シリーズなどで視覚効果を手がけたWETA FXのテクノロジーが、ここでも光る。

モーションキャプチャー俳優としてロビーを演じたのは、『カセットテープ・ダイアリーズ』のジョノ・デイヴィス。父親役には英国のテレビや舞台で活躍する喜劇俳優スティーヴ・ペンバートン。ほか、『エルヴィス』のケイト・マルヴァニー、『ザ・バイクライターズ』のデイモン・ヘリマンらが共演。ロビー・ウィリアムス自身は製作総指揮と声の出演を務めるとともに、「マイ・ウェイ」を歌うクライマックスではモーションキャプチャー装具を付けてフルパフォーマンスを披露した。ゴールデングローブ賞主題歌賞にノミネートされた新曲「フォービドゥン・ロード」がエンディングを感動的に彩る。

あらすじ

人より才能がないとコンプレックスを持つ主人公ロビーはボーイズ・バンド、テイク・ザットの一員としてデビューし大きな成功を収める。だが、その一方で10代にして世界的なスターダムにのし上がったことによる不安とあくなき夢を追い求める中で苦悩し、過激な言動からグループ脱退を余儀なくされる。ソロとしても伝説のポップスターとなるが、その苦悩はより大きくなっていった…。大切な人との出会いと別れ、そして人生の絶頂とどん底を経験した、彼が選んだ人生とは——

登場人物

画像: ロビー・ウィリアムス

ロビー・ウィリアムス

ロビー・ウィリアムス(演:ジョノ・デイヴィス/声:ロビー・ウィリアムス)

労働者階級の出。まばゆいほどのタレントを持っているが皮肉屋で内省的でもある。

画像: ピーター(右)

ピーター(右)

ピーター(スティーヴ・ペンバートン)

離婚してエンターテイナーを目指すロビーの父。怠惰なところがある。サッカー好き。

画像: ベティ(左)

ベティ(左)

ベティ(アリソン・ステッドマン)

ロビーに無償の愛を注ぐ心優しい祖母。年齢を重ねるほど認知症の症状が現われる。

画像: ジャネット

ジャネット

ジャネット(ケイト・マルヴァニー)

芯のしっかりした、ロビーの母。息子の夢をサポートしつつも、その変化に不安を抱く。

画像: ナイジェル・マーティン・スミス(中央)

ナイジェル・マーティン・スミス(中央)

ナイジェル・マーティン・スミス(デイモン・ヘリマン)

テイク・ザットのマネージャー。才能を見抜く目を持つ。成功のために冷徹であり続ける。

画像: ニコール・アップルトン(左)

ニコール・アップルトン(左)

ニコール・アップルトン(ラシェル・バンノ)

オール・セインツのメンバー。ロビーと恋仲に。破局後はオアシスのリアム・ギャラガーと結婚。

『BETTER MAN/ベター・マン』
2025年3月28日(金)公開
アメリカ/2024/2時間16分/配給:東和ピクチャーズ
監督:マイケル・グレイシー
出演:ロビー・ウィリアムス(声)、ジョノ・デイヴィス、スティーヴ・ペンバートン、アリソン・ステッドマン、デイモン・ヘリマン、ケイト・マルヴァニー、ラシェル・バンノ

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