カバー画像:『サンダーボルツ*』より © 2025 MARVEL
主役は“じゃない”ヤツら!
観逃がし厳禁のMCUの転換点〈ターンニング・ポイント〉

同じ信念を持つわけでもないサンダーボルツ*の面々。協力できるのか?
華々しく飛び立った『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』に続く2025年のマーベル・スタジオ劇場公開作第2弾は、王道ヒーロー“じゃない”ヤツらにフォーカスした異色作。ブラック・ウィドウの妹である暗殺者エレーナや、洗脳から解かれた超人兵士バッキー・バーンズ/ウィンター・ソルジャーら暗い過去を抱える6人の戦士が新チーム“サンダーボルツ*”として集結。「アベンジャーズ全員を合わせた以上のパワーを持つ」ともいわれる脅威・セントリーに立ち向かっていく。
サンダーボルツ*の面々には、エレーナ役のフローレンス・ピューや、2011年の『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』以来バッキーを演じ続けるセバスチャン・スタンをはじめ、デヴィッド・ハーバー、ワイアット・ラッセル、ハナ・ジョン=カーメン、オルガ・キュリレンコら個性派キャストが過去作で演じた役で続投。
また、『ブラック・ウィドウ』以降の作品で暗躍していたヴァルを演じるジュリア・ルイス=ドレイファスに加えて、新キャストとして、物語の鍵を握るボブ役で『トップガン マーヴェリック』(22)のルイス・プルマンが登場。『ドライブアウェイ・ドールズ』(23)のジェラルディン・ヴィスワナサンや、クリス・バウアー、ウェンデル・ピアースも名を連ねる。
製作はMCUの司令塔ケヴィン・ファイギが務め、気鋭のクリエイターたちとチームアップ。監督を、エミー賞で8冠に輝いたドラマシリーズ「BEEF/ビーフ」(23)を手掛けたジェイク・シュライアー、そして脚本には同じく「BEEF」のクリエイターであるイ・ソンジンが参加している。
サンダーボルツ*のメンバーの大多数は、先日撮影が始まった『アベンジャーズ:ドゥームズデイ(原題)』(26年公開予定)への参戦が決定済。「アベンジャーズ」と題された映画に出るということは、「ヒーロー“じゃない”ヤツら」「無法者」といった不名誉なレッテルを打ち返すような、本作での活躍にも期待がかかるというもの。作品のテイストとしても、今後の世界観を知る上でも、あらゆる意味でMCUのターニング・ポイントとなるであろう本作『サンダーボルツ*』を観逃すな!
見どころ
スタッフからも分かる本作の“異質”さ!
これまでも新鋭のクリエイターを積極的に起用してきたマーベル・シネマティック・ユニバース作品。本作では特にA24作品で活躍してきた顔ぶれが目を引く。先に紹介した「BEEF」のジェイク・シュライアー監督と脚本のイ・ソンジンに加えて、撮影に『グリーン・ナイト』(21)のアンドリュー・ドロス・パレルモ 、プロダクションデザイナーに『へディタリー/継承』(18)のグレイス・ユン、編集に『ミナリ』(20)のハリー・ユーン、そして音楽は『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』(22)でオスカー作曲賞候補にもなったサン・ラックス。自身もA24の『ミッドサマー』(19)で名を馳せたフローレンス・ピューは「マーベルのスーパーヒーローたちが登場する、かなりクールでインディーズ風のA24っぽい暗殺者映画になった」と米Empire誌で発言しており、本作がマーベル映画でありつつも異質な作品になっていることは間違いないだろう。

“姉”を失い、心に傷を負っているエレーナ。チームへの参加理由とは?
『サンダーボルツ*』
2025年5月2日(金)公開
アメリカ/2025年/配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
監督:ジェイク・シュライアー
出演:フローレンス・ピュー、セバスチャン・スタン、デヴィッド・ハーバー、ジュリア・ルイス=ドレイファス、ワイアット・ラッセル、ハナ・ジョン=カーメン、オルガ・キュリレンコ
© 2025 MARVEL