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オリヴィア・コールマン
“パディントンはみんなにとってのすばらしいお手本で、子供たちとっての憧れの存在なのです”

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オリヴィア・コールマン プロフィール
1974年1月30日イギリス・ノーフォーク生まれ。コメディドラマ「ピープ・ショー ボクたち妄想族」(03-05)で人気を集め、その後は2007年『ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!』、『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』(11)などの話題作に出演。2016年「ナイト・マネジャー」ではゴールデングローブ賞を受賞。『ロブスター』(15)以来のヨルゴス・ランティモス監督とのタッグとなった『女王陛下のお気に入り』(18)ではアン女王を怪演し、アカデミー賞主演女優賞を受賞。
──最初にこの映画の台本を読んだときの印象を教えてください。
「元々『パディントン』の映画が大好きでした。1作目の予告編を見たとき、パディントンが自分の耳に歯ブラシを入れるシーンを見て、もう引き込まれていました。だから出演のオファーが来たときは、どんな役でもやろうと思いました」
──老グマホームの院長のキャラクターのどんなところに魅力を感じますか?
「彼女がパディントンの力になろうとしている姿がとても魅力的なので、台無しにはしたくないと思いました。パディントンとブラウン一家、バードさんと同じ場所に立ち、交流できるのがうれしくてワクワクしました」

──ミュージカルの曲を歌うシーンの撮影はいかがでしたか?
「ジェニファー・ホワイトはみんなに愛される振付師です。彼女はすばらしく才能にあふれた人物で、私の限界を理解してくれています。なので、ギターを持ちながら歩くという振り付けにしてくれました。私が同時に話したり歩いたりしながら、手で何かをするのが苦手だとすぐに分かったのでしょう。それであんな振り付けになりました。ジャグリングやローラーブレートをしたり、走り回ったりしている女性たちの間を通り抜けるのですが、私は文字どおりただ歩いているだけなんです。でも、彼女が私をいい感じに見せてくれました」
──クマのパディントンは優しさと前向きさ、礼儀正しさの象徴です。これらの価値観が今の世界で大切なのはなぜだと思いますか?
「その質問を聞くと胸が熱くなります。パディントンはいつも人のいい面を見るのです。たとえ悪いことをしたときでも、パディントンはその人が一人の人間だと分かっています。彼は礼儀正しく寛容なんです。あの“くまにらみ”と、それに込められた思いが大好きです。あれをやられた人は、自分がしてしまったことをよく考えるべきでしょうね。マナーを忘れてしまったのですから。クマのパディントンが世界中の国々のリーダーだったらいいなと思います。すばらしく住みよい世界になると思いませんか?パディントンの前では気まずくて言い争いはできないでしょう。彼はみんなの気持ちを一つにしてしまうのです」
──全世代の観客に、この映画を見て何を感じてほしいですか?
「パディントンは思いやり、心の広さ、寛容さを体現していて、そんな性格のおかげでいつも問題を乗り越えています。こういったことが最後には成功の秘訣になる、と子供たちに気づいてもらうことが大切です。それはどんな物事においても大切で、子供たちが持つべき必要な素質だと思います。パディントンはみんなにとってのすばらしいお手本で、子供たちとっての憧れの存在なのです」
『パディントン 消えた黄金郷の秘密』
2025年5月9日(金)公開
イギリス/2024/1時間47分/配給:キノフィルムズ
監督:ドゥーガル・ウィルソン
出演:ベン・ウィショー(声)、イメルダ・スタウントン(声)、ヒュー・ボネヴィル、エミリー・モーティマー、アントニオ・バンデラス、オリヴィア・コールマン、ジュリー・ウォルターズ、サミュエル・ジョスリン、マデリン・ハリス、ジム・ブロードベント、カルラ・トウス
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