4つのキーワード解説
Keyword 1 物語の舞台はレトロフューチャーな世界

衣装や家具などの“レトロフューチャー”なデザインが目を引く
本作の物語の舞台となるのはニューヨーク。クラシカルなアメリカを思わせる、レトロでありつつも、どこか未来的なレトロフューチャーなビジュアルが早くも話題を呼んでいる。一方で、この世界はマーベル作品の主な舞台=アース616ではない別のユニバースではないかとのファンの考察も呼んでいる。
監督の発言によると、一つ確かなのは「この世界に存在するスーパーヒーローは彼らだけ」ということ。本作の製作にあたっては『卒業』(67)『2001年宇宙の旅』(68)といった1960年代の映画が参考にされたそうで、CGを多用するのではなく、当時のように、なるべくリアルな撮影技法を用いて撮影している点も特徴だという。
Keyword 2 惑星を喰らう強大な敵ギャラクタス登場

宇宙神ギャラクタスの使者シルバーサーファーが地球に警告
今回ファンタスティック4の前に立ちはだかるのは、強大な敵、宇宙神“ギャラクタス”。惑星を丸ごと喰らう驚異の破壊神が、規格外のパワーで地球に襲いかかる。
予告編では、画面にも収まりきれないほどの巨体が映し出されており、その使者であるシルバーサーファーが「すべてが終わる」「滅ぼすのは—ギャラクタスだ」と地球滅亡を示唆するシーンも。このギャラクタスの登場が、MCU全体の物語にどのような影響をもたらすのか。今後の展開を占ううえでも目が離せない存在となる。
Keyword 3 ファースト・ステップに込められた意味

リードとスーの子どもは原作でも大きな影響力を持つ
タイトルにつけられた“ファースト・ステップ”も注目のキーワード。製作総指揮のグラント・カーティスによれば、このタイトルには「さまざまな意味が込められている」という。
明らかなのは、ファンタスティック4のMCUにおける初登場=最初の一歩になるという点。そしてもうひとつは、家族としての一歩。物語では、チームに新たな命が加わろうとしており、原作でも重要な存在となるリードとスーの子どもが、今後のMCUに大きな影響を与えることが予想されている。カーティスの言葉どおり、複数の「ファースト・ステップ」が重層的に描かれることになりそうだ。タイトルの本当の意味は、観終わったあとに深く理解できるかもしれない。
Keyword 4 アベンジャーズ新章へとつながる最重要作品

ファンタスティック4の四人は次の「アベンジャーズ」最新作にも登場
本作はMCUのフェーズ6の幕開けを飾る作品。フェーズ4から始まったマルチバース・サーガはここから最終章へと突入し、本作は2026年12月18日(金)日米同時公開が決定した『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』、そして再来年公開予定の『アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ(原題)』へとつながる、極めて重要な一作となる。
注目すべきは、その敵役として予告されているロバート・ダウニーJr.が演じるドクター・ドゥームの存在。原作のドクター・ドゥームはリードの大学の同級生として描かれ、ファンタスティック4の宿敵として知られる。つまり、これからのMCUを語る上で、ファンタスティック4、そして彼らのリーダーであるリードの存在は欠かせないということになる。
『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』
2025年7月25日(金)公開
アメリカ/2025/1時間55分/配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
監督:マット・シャクマン
出演:ペドロ・パスカル、ヴァネッサ・カービー、ジョセフ・クイン、エボン・モス=バクラック
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