ヒット作に相次いで出演している若手実力派俳優・福本莉子と、人気ダンス&ボーカルグループ「FANTASTICS」のボーカルで俳優としての活躍も目覚ましい八木勇征がW主演する王道ラブストーリー『隣のステラ』。人気コミックの映画化である本作で、初共演でありながら息の合った演技を見せる二人に、撮影の裏側や映画の魅力を聞いた。(文・清水久美子/写真・新井裕加/[八木勇征]ヘアメイク・福田翠(Luana)/スタイリスト・平松正啓(Y’s C)[福本莉子]ヘアメイク・伏屋陽子(ESPER)/スタイリスト・武久真理江/デジタル編集・スクリーン編集部)
衣装協力/[八木勇征]シャツ ¥37,400、パンツ¥61,600/ともにCINOH(モールド)、ネックレス ¥73,700、ピアス ¥26,400、チャーム ¥40,700/すべてMARIHA(マリハ)、ループタイ ¥38,500/SOSHIOTSUKI(MATT.)

キラキラしているけれど、質感がノスタルジックな印象でもあるんですね。そこが、今まであまりなかった作品になっているんじゃないかと思います。(八木)

画像: キラキラしているけれど、質感がノスタルジックな印象でもあるんですね。そこが、今まであまりなかった作品になっているんじゃないかと思います。(八木)

八木勇征 プロフィール

1997年5月6日生まれ、東京都出身。「FANTASTICS」のボーカルとして活動しながら、俳優としても活躍。主な出演映画に『HiGH&LOW THE WORST X』(22)、『美しい彼〜special edit version〜』(23)、『劇場版 美しい彼〜eternal〜』(23)、『矢野くんの普通の日々』(24)、『僕らは人生で一回だけ魔法が使える』(25)などがある。

──お二人は初共演でしたが、仲の良い幼なじみ役を演じるにあたって、どのようにコミュニケーションを取って距離を縮めましたか?

八木「二人ともトレーニングが好きだという共通点がありまして。『これは知らないだろう』と思うトレーニングの話をしても、福本さんにはバッチリ通じちゃうんですよ。なので、自然と距離は縮まりましたね」

福本「趣味の話が多かったですね。どこのサウナが良かったとか。あと、二人ともサッカーをやっていたという共通点もありました」

──本作は、松本花奈監督もキャストも20代という同年代が集う現場でしたよね。撮影はどのような感じで進んでいきましたか?

福本「監督とキャストで話し合いながら進めていく現場でした。どうやったらキャラクターの感情がより伝わるかとか、胸キュンシーンの見え方など、どんな動きがベストなのかといったことを、たくさん話し合って撮影しました」

八木「監督と話す機会が多い現場でしたね。ドキドキするシーンに関しては、福本さんの提案に、なるほどと思うことが結構あって、参考にして演じました」

──例えば、どんなシーンですか?

八木「昴が千明の手を引っ張って走るシーンで、僕はガシッと手を掴んじゃったんですが(笑)、手のつなぎ方ひとつでも、見え方が違うんだと勉強になりました」

福本「『こっちの方がドキッとするかも』と思うつなぎ方を提案してみました(笑)」

芸能人であっても、家族や友人がいるという、キラキラしていない生身の人間の部分を、レンズを通して描き出しているのも、この作品の魅力だと思います。(福本)

画像: 芸能人であっても、家族や友人がいるという、キラキラしていない生身の人間の部分を、レンズを通して描き出しているのも、この作品の魅力だと思います。(福本)

福本莉子 プロフィール

2000年11月25日生まれ、大阪府出身。2016年、第8回「東宝シンデレラ」オーディションでグランプリと集英社賞(Seventeen賞)を受賞し、芸能界デビュー。主な出演映画に『今夜、世界からこの恋が消えても』(22)、『室井慎次 敗れざる者』(24)、『室井慎次 生き続ける者』(24)、『劇場版 トリリオンゲーム』(25)、『お嬢と番犬くん』(25)などがある。

──運動神経抜群のお二人ですが、トム・クルーズ顔負けの全力疾走シーンもありますね。撮影は大変でしたか?

福本「下り坂を4回ほど走りました。私は割と大丈夫だったのですが、カメラマンさんはセグウェイに乗って並走したり、録音部さんは自走したりで大変だったと思います」

八木「僕は走行中の電車の横を走り抜ける撮影だったので、電車に負けないぞと思いながら頑張りました。次の日、筋肉痛がきつかったです」

──王道ラブストーリーなのに、体育会系の話がたくさん出てきますね(笑)。数々の青春ラブストーリー映画がある中で、『隣のステラ』ならではの魅力はどこだと思いますか?

八木「先ほどおっしゃっていただいたように、スタッフさんやキャストのみなさんに同世代が多く、一緒に作り上げた、超王道のキラキラ映画だというところです。、松本監督が撮ることによって、照明の技術部のみなさんの協力もあってキラキラしているけれど、質感がノスタルジックな印象でもあるんですね。そこが、今まであまりなかった作品になっているんじゃないかと思います」

福本「芸能人と普通の高校生の幼なじみの関係という、ありそうでなかったシチュエーションを、普段の撮影方法とは少し違って、長回しで撮ったりなど、松本監督ならではの面白い撮り方をされていて、王道なんですが、生っぽい感じがして、そこもすごく魅力的ですね。芸能人であっても、家族や友人がいるという、キラキラしていない生身の人間の部分を、レンズを通して描き出しているのも、この作品の魅力だと思います」

※全文はSCREEN2025年9月号に掲載

隣のステラ

画像: 隣のステラ

幼なじみでありながらも、“芸能人と一般人”というもどかしい関係となってしまった二人の“近くて遠い恋”が描かれる、福本莉子・八木勇征がW主演を務める王道ラブストーリー。原作は、講談社「別冊フレンド」で現在連載中の大人気漫画「隣のステラ」(講談社/餡蜜著)。隣同士の家に住む幼なじみの千明と昴。一番の仲良しだった二人だが、昴がスカウトされ、モデル&俳優として一躍注目を集める存在に。幼い頃からずっと昴に片想いしていた千明は、人気芸能人と普通の女子高生という関係を気にして、自分の気持ちを伝えられないでいた……。

柊木昴(八木勇征)

高校2年生。今をときめく若手俳優兼モデル。寝起きが悪い。

天野千明(福本莉子)

ごく普通の高校2年生。昴の幼なじみ兼お世話係。

『隣のステラ』
2025年8月22日(金)公開
日本/2025/1時間48分/配給:東宝
監督:松本花奈 脚本:川滿佐和子
原作:餡蜜『隣のステラ』(講談社「別冊フレンド」連載)
出演:福本莉子 八木勇征 倉悠貴 横田真悠 西垣匠 田鍋梨々花 / 清水美砂 宮崎吐夢 紺野まひる / 野波麻帆 浜野謙太

©餡蜜/講談社 ©2025 映画「隣のステラ」製作委員会

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