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ピュアな輝きで魅せる、台湾が誇る新星
フェンディ・ファン/范少勳
生年月日:1993年11月4日 出生地:台湾
『鯨が消えた入り江』でも披露していたように屈託のない明るい笑顔が印象的で、二人乗りでバイクを走らせる姿がハマる台湾男子フェンディ・ファン。高校時代にモデルから芸能活動を始めて俳優となるも芽が出ずにいた彼が、最初に注目されたのは日本でも人気を博した2018年のBLドラマ「HIStory2 越界〜君にアタック!」だった。そして、翌年の青春スポーツ映画『運命のマッチアップ』に主演するとたちまち台湾金馬奨の新人賞をゲット。彼は一気に期待の若手俳優というポジションに躍り出た。
フェンディは『鯨が消えた入り江』で演じたチンピラ役のように、ピュアさの中に悲哀と孤独を湛えた役がよく似合う。映画『孤独 不倫の代償』では社会の底辺でもがきながら大事なものを失っていく男の悲哀を切々と体現。韓国作品のリメイクで映画版の大ヒットに続いてドラマ化された「悲しみより、もっと悲しい物語 The Series」では、愛のために秘密を抱えたまま静かにこの世を後にしようとする薄命な青年の孤高の決意をありありと演じてみせた。
その後も、宮部みゆきのベストセラーを翻案した「模倣犯」では不幸な生い立ちが呪いとなってしまう事件のキーパーソンに扮し、難役を自分のものにした熱演で視聴者を圧倒。そして、怪物化した人々の執念を浄化する力を得た青年の事件簿を描く「一筆お祓いいたします」では、喪失感の中で生きる男の胸に迫るエピソードを演じて評価を高めた。
このように1作ごとに悲哀や孤独の表現にも深みが増して着実にキャリアアップしているフェンディは今年、主演する新作映画『失楽園(原題)』が台湾で公開予定。養護施設の隠された闇が暴かれるサスペンス作ということで、彼のさらなる挑戦的な演技が観られるのではと期待が高まる。
運動神経抜群なアスリートのDNA
陸上選手の母と水泳選手の父を持ち、子供の頃からスポーツは得意。少年院が舞台の映画『楽獄(原題)』に出演した際には筋トレに励んで細マッチョとなっていた。ちなみに、DIY魂を発揮して軽トラックをキャンピングカーに改造、キャンプしながら台湾一周の旅をする行動派でもある。
▼アディダスの「STRENGTH CLUB Fighting Base」に参加したフェンディ
Photo:范少勳Instagram(@fan82114)より
個展を開催するほどの芸術家肌
ハンドクラフト、工芸、グラフィティ、写真撮影などのアート活動にも熱心で、これらはただの趣味を超えて個展を開くほど。特に写真はずっとフィルムカメラを愛用しているとのことで、普段から撮影現場でもカメラマンに質問しながらいろいろと技術的なことを学んでいるのだとか。
▼フェンディの撮る写真はどれもセンス抜群!
范少勳Instagram(@fan82114)より
家族を大事にする夫であり父親
以前よりその存在を明かしていた一般人の恋人とは18歳から11年の交際を経て結婚、今年3歳になる娘が一人いる。夫婦でサーフィンや写真などの共通の趣味があるそう。また、本人曰く「『ちびまる子ちゃん』のたまちゃんのお父さんみたいに」娘の写真ばかり撮っているという子煩悩。
▼フェンディのインスタには娘ちゃんとの写真が沢山!
Photo:范少勳Instagram(@fan82114)
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