1984年の第一作から41年にわたり紡がれてきた「ベスト・キッド」シリーズ。最新作の見どころを余すところなくご紹介します!(文・斉藤博昭/デジタル編集・スクリーン編集部)

イントロダクション

画像: イントロダクション

今から41年前の1984年。日本の伝統である「空手」をテーマにしたハリウッド映画が一大ブームを起こした。その作品『ベスト・キッド』はシリーズ化されてキャラクター&物語をアップデート。2010年にはジャッキー・チェン主演でリメイクされ、さらに2018年にはスピンオフのドラマ「コブラ会」が生まれ、シーズン6まで継続するなど、ファン層を拡大した。そして2025年、『ベスト・キッド』の世界を総括するかのような新たな一作が誕生。これまでの作品を見守ってきた人たちの胸を熱くする!

今回の主人公は北京からNYへ引っ越した高校生のリー・フォン。兄を失ったことで心に深い傷を抱えながら、新生活で知り合った大切な人たちのために、そして自らの殻を破るために、格闘トーナメントに出場するドラマが展開していく。新たな“ベスト・キッド”リー役を託されたのはベン・ウォン。どこか気弱そうなイメージと、動けばスゴいアクションの才能のギャップで、本作が彼を一気にスターダムに押し上げるはず。そして過去のシリーズで重要な役割を果たしたジャッキー・チェンとラルフ・マッチオが、カンフーと空手、それぞれの達人としてリーを導く役で登場。レジェンド俳優の初共演にテンションが上がるのは間違いない。

親の都合で新たな生活環境を強いられた主人公が、不当なイジメを受け、恋にときめき、武術の師匠の指導によって覚醒する……という、『ベスト・キッド』の“魂”が受け継がれた最新作。シリーズならではの独創的トレーニングも、カンフーと空手、両方の技が融合されたうえ、NYの摩天楼がバックになるので斬新なインパクト。そして今回は、若きリーが、想いを寄せる相手の父親をボクサーとして復活させる“師匠”としてのエピソードもドラマチックだ。シリーズのお約束でもあるクライマックスのライバルとの対戦も、超クールな映像に結実。リーの挫折と成長は、青春ムービーとして爽やかな後味も残してくれる。

ストーリー

北京でカンフーを訓練するリーは、母親とともにNYへ引っ越す。ある事件で兄を失い、その傷が癒えないリーは、NYでの新生活にもなじめないでいた。そんな彼はクラスメイトのミアと親しくなるが、ミアの元恋人でNYの格闘大会の王者コナーの恨みを買い、さらにミアの父のボクサー復帰を支援するも失敗。苦境に立つリーを何とかしようと、北京にいる師匠のミスター・ハンがNYにやって来た。ハンはLAに住む空手の達人ダニエルにも声をかけ、格闘大会に出ると決意したリーを2人で指導。カンフーと空手の両スタイルを身につけ、リーは大会に挑む。

魂を継ぐキャラクターたち

画像: 魂を継ぐキャラクターたち

ダニエル・ラルーソ(ラルフ・マッチオ)

ミスター・ミヤギからの教えを復活させるべく、LAで「ミヤギ道空手」の道場を開く。ハンから誘いを受け、NYでリーに空手を指導。

画像: ダニエル・ラルーソ(ラルフ・マッチオ)

ミスター・ハン(ジャッキー・チェン)

北京のカンフー師範。教え子であるリーの大叔父にあたる。新生活で困難続きのリーを心配し、NYに駆けつけて彼の大会出場を後押しする。

画像: ミスター・ハン(ジャッキー・チェン)

リー・フォン(ベン・ウォン)

17歳の高校生。北京でハンからカンフーを習っていた。最愛の兄・ボーが殺害され、引っ越したNYでは学校でイジメに遭い、孤独を味わう。

画像: リー・フォン(ベン・ウォン)

ミア(セイディ・スタンリー)

NYの学校に転入してきたリーと仲良くなる。無謀にもボクシングで再起をかける父のヴィクターを心配しながら見守る。

画像: ミア(セイディ・スタンリー)

ヴィクター(ジョシュア・ジャクソン)

ミアの父親で、元ボクシング王者。ピザ店を経営するも借金に苦しみ、返済のためにリーから特訓を受けてボクシング試合に出場する。

画像: ヴィクター(ジョシュア・ジャクソン)

ドクター・フォン(ミンナ・ウェン)

リーの母親でミスター・ハンの姪。医師の仕事で息子のリーを連れてNYへ転居。長男の事件で、次男のリーには武術を諦めさせる。

画像: ドクター・フォン(ミンナ・ウェン)

アラン(ワイアット・オレフ)

学校になじめなかったリーのために、彼の母が雇った家庭教師。ビルの屋上を練習場に提供するなど、リーの大会出場をバックアップ。

画像: アラン(ワイアット・オレフ)

コナー(アラミス・ナイト)

ミアの元恋人で、NYの格闘トーナメントのチャンピオン。ミアと仲良くなったリーに敵意を持ち、彼を殴ってケガを負わせる。

チェックポイント

スタントのほとんどを自分でこなしたベン・ウォン!

画像: スタントのほとんどを自分でこなしたベン・ウォン!

何千人もの中から難関オーディションを経てリー役に抜擢されたベン・ウォン。もともと空手やカンフーだけでなく、テコンドーなど他の武術にも長けていた彼なので、本作のアクションはほぼ自身でこなしている。空手とカンフーが融合した複雑な動きはもちろん、NYのストリートでの格闘や、リーが亡き兄のボーと一緒に極めようとした得意技“ドラゴンキック”など、その動きはダイナミックで華麗。新世代アクションスターの輝きを観届けたい。

ハン師匠&ダニエル先生がシリーズにカムバック!

画像: ハン師匠&ダニエル先生がシリーズにカムバック!

「ベスト・キッド」はシリーズとはいえ、空手のダニエルとカンフーのハンは、これまで接点が描かれなかった。ある意味、“別ユニバース”にいた2人が、この新作で顔を合わせることに。映画の中では、ミスター・ミヤギからダニエルに伝授された空手の教えと、ハンが極めたカンフーが、過去に繋がりがあった秘話も語られる。そして映画ファンにとっては、ラルフ・マッチオとジャッキー・チェンが同じ画面に出てくること自体、感慨深いはず!

『ベスト・キッド:レジェンズ』
2025年8月29日(金)公開
アメリカ/2025/1時間34分/配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
監督:ジョナサン・エントウィッスル
出演:ジャッキー・チェン、ラルフ・マッチオ、ベン・ウォン、ジョシュア・ジャクソン、セイディ・スタンリー、ミンナ・ウェン

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