日タイ合作の新作映画『(LOVE SONG)』をはじめ、多くの映画の舞台となってきたタイ。活気あふれる都会の喧騒から、手つかずの自然が広がる楽園まで、その多彩で美しい風景は、スクリーンの中で物語を鮮やかに彩ってきました。10本の名作とともに、タイを旅するようにその舞台をめぐってみましょう。(デジタル編集・スクリーン編集部)

『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』(2017/タイ)

天才女子高生が挑む、世界を揺るがすカンニング計画

画像1: 『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』(2017/タイ)

天才的な頭脳を持つ女子高生がカンニングをビジネス化し、仲間と共に巧妙な仕掛けで大規模な不正試験に挑んでいく、タイ発の大ヒット青春クライム・サスペンス。カンニングをスパイ映画さながらのエンターテイメントに昇華させた構成が話題を呼び、「学生版オーシャンズ11」とも呼ばれた。単なる受験不正事件を超え、「格差社会」「成功へのプレッシャー」といった現代タイの若者が直面するテーマをリアルに映し出す。2017年のタイ国内映画で年間興行収入第一位に輝き、今年7月には『コーダ あいのうた』チームによるハリウッド・リメイク版も日本公開された。

監督: ナタウット・プーンピリヤ(バズ・プーンピリヤ)
出演: チュティモン・ジョンジャルーンスックジン、チャーノン・サンティナトーンクン

画像1: 名作が生まれた舞台へ 映画で旅するタイ

『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』

Blu-ray & DVD好評発売中
発売・販売元:マクザム
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画像2: 『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』(2017/タイ)

ロケ地:バンコク

物語の主要な舞台となる学校のシーンは、主にバンコクにある実在の高校や大学のキャンパスで撮影が行われ、学園生活の空気感をリアルに再現。クライマックスを飾る大学統一入試「STIC」のシーンも、実際はバンコクにある中国文化センターで撮影された。また、国際試験を経て帰国する場面では、バンコクの2大空港のひとつ「ドンムアン国際空港」も登場し、作品の“現実”を感じさせる説得力を生んでいる

『ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月』(2004/アメリカ・フランス・イギリス)

ブリジットが異国タイでまさかの絶体絶命の危機に

画像: 『ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月』(2004/アメリカ・フランス・イギリス)

レネー・ゼルウィガー主演の大ヒット・ロマンティック・コメディ「ブリジット・ジョーンズの日記」シリーズ第2弾。前作で幸せをつかんだかに見えたブリジット・ジョーンズだが、弁護士ダーシー(コリン・ファース)との関係にはすぐに波風が立ちはじめる。そんな中、元恋人ダニエル(ヒュー・グラント)とともに取材のためタイへ出張することになり、そこで思わぬトラブルに巻き込まれてしまう。人生の選択に揺れるアラサー女性ブリジットの奮闘をユーモアたっぷりに描き、ファースとグラントの“2大英国紳士”の乱闘シーンも見どころ。

監督:ビーバン・キドロン
出演:レネー・ゼルウィガー、コリン・ファース

『ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月』

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©2004 Universal Studios - All Rights Reserved

画像: パンイー島の水上集落 phto by Getty Images

パンイー島の水上集落
phto by Getty Images

ロケ地:パンイー島 MAP C

物語中盤からはタイが主要舞台の一つに。ブリジットが“人生最悪のピンチ”を迎える取材旅行シーンが、タイ南部のリゾート地プーケットやバンコクで人気の歓楽街ソイ・カウボーイなどで撮影された。ブリジットとダニエルがロマンティックな“海上クルーズ”を楽しむ場面はパンイー島で撮影され、まるで海の上に家が浮かんでいるかのような水上集落の風景も映画に美しく収められている。

『プアン/友だちと呼ばせて』(2021/タイ)

親友の“最後の願い”を叶えるためタイ縦断の旅へ

画像1: 『プアン/友だちと呼ばせて』(2021/タイ)

『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』で世界的に注目されたバズ・プーンピリヤ監督が、自身の体験を反映して描いた半自伝的ロードムービー。タイトルの「プアン」はタイ語で「友だち」の意味。ニューヨークでバーを経営するボスのもとに、故郷タイにいる旧友ウードから一本の電話がかかってくる。白血病で余命宣告を受けたウードの「最後の願い」は、これまで愛した元恋人たちを巡る旅に付き添ってほしいというものだった。友情と愛、人生の後悔と希望を静かに映し出し、ラストのひねりのある展開も話題を呼んだ。製作総指揮に『花様年華』のウォン・カーウァイが名を連ねる。

監督:バズ・プーンピリヤ
出演:トー・タナポップ、アイス・ナッタラット

画像2: 名作が生まれた舞台へ 映画で旅するタイ

『プアン/友だちと呼ばせて』

発売中
DVD:4,180円(税込)
発売・販売元:ギャガ
©2021 Jet Tone Contents Inc.All Rights Reserved.

画像2: 『プアン/友だちと呼ばせて』(2021/タイ)

ロケ地:タイ各地

本作はタイ各地を縦断する壮大なロードムービー。首都バンコクから始まり、古都チェンマイ、ビーチリゾートのパタヤまで多彩な景色が登場する。アンパワー水上マーケットや聖母生誕大聖堂など、タイを代表する名所も随所に登場し、物語の重要な舞台となる“OFTR BAR”も実在するスポット。土地ごとの風景が二人の記憶や心情と交錯し、まるで彼らと一緒にタイを旅しているような気分に浸ることができる。

画像2: 『ふたごのユーとミー 忘れられない夏』(2023/タイ)
画像: 首都バンコクの街並み

首都バンコクの街並み

画像6: 名作が生まれた舞台へ 映画で旅するタイ

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