『2gether THE MOVIE』(2021/タイ)
“タイ沼”にハマる人を続出させたタイBL作品の金字塔

タイBLドラマの金字塔として社会現象的な人気を博し、タイドラマの沼=“タイ沼”にハマる人を続出させた「2gether」シリーズの総集編かつ新映像を加えた劇場版。大学生のサラワットとタインの学園生活を軸に、二人の出会いから恋人同士になるまで、そしてその後のかけがえのない時間を描く。『 (LOVE SONG)』を手掛けたチャンプ・ウィーラチット・トンジラー監督の名前を世界に知らしめた、まさに原点と言える作品。ドラマ未見でも楽しめるよう再構成されており、青春の輝きと成長を感じられる純粋なラブストーリーに仕上がっている。
監督: ウィーラチット・トンジラー、ノッパナッ・チャウィモン、カニタ・クワンユー
出演: ワチラウィット・チワアリー(ブライト)、メータウィン・オーパッイアムカジョーン(ウィン)
『2gether THE MOVIE』
U-NEXTで配信中
©GMMTVCOMPANYLIMITED All Rights Reserved

ロケ地:バンコク
撮影はトンジラー監督の最新作『(LOVE SONG)』と同じく主に首都バンコクで行われた。劇中に登場する校内のシーンが撮影されたとされる「フアチアオチャルームプラキアット大学」「モンクット王工科大学ラートクラバン校」などはファンの聖地巡礼スポットに。また、主人公たちの思い出を彩るカフェなどのシーンも主にバンコクで収録され、活気あふれるバンコクの日常風景がスクリーンを通して生き生きと映し出されている。
『おばあちゃんと僕の約束』(2024/タイ)
歴代タイ映画世界興収No.1を記録した号泣必至の感動作

鑑賞後に号泣する観客の様子がSNSで拡散されて話題を呼び、歴代タイ映画世界興行収入NO.1という空前のヒットとなった感動作。“アジアのA24”と称される注目スタジオ“GDH 559”最新作で、タイの大人気スター、ビルキンが映画初主演を務めた。大学を中退し、人生に迷う青年エムは、末期ガンを患う祖母メンジュの介護を引き受けることに。最初は遺産目当てという打算から始まった同居生活だったが、祖母の慎ましくも懸命に生きる姿に触れ、エムの心に変化が生じていく。タイ映画史上初となるアカデミー賞国際長編映画賞ショートリストに選出されるなど国内外で高い評価を獲得。
監督: パット・ブーンニティパット
出演: プッティポン・アッサラッタナクン(ビルキン)、ウサー・セームカム
『おばあちゃんと僕の約束』
公開中
©2024 GDH 559 CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED


タラート・プルー駅周辺
photo by Getty Images
ロケ地:タラート・プルー MAP A
本作の舞台となったのは、バンコク中心部から車で約30分の距離にある「タラート・プルー」というエリア。脚本家の祖母が実際に暮らしていた地域で、古き良きタイの下町風情が色濃く残る場所だ。祖母メンジュは粥の店を営んでいるという設定だが、実際にもここは屋台が多く立ち並び、ローカルグルメを楽しめるスポットとして有名。リアリティに満ちた舞台設定が、作品の感動をより一層深めている。
『ザ・ビーチ』(2000/アメリカ・イギリス)
“理想の楽園”の光と影を描く青春アドベンチャー

当時『タイタニック』で人気絶頂だったレオナルド・ディカプリオが『トレインスポッティング』のダニー・ボイル監督とタッグを組んだ青春アドベンチャー。平凡な日常から抜け出したいバックパッカーの青年リチャード(ディカプリオ)が、タイを旅する途中で「秘密の楽園」の場所を記した地図を手に入れ、“ビーチ”と呼ばれる秘境を目指す。エデンの園のように美しい理想郷と、共同体の中で崩れていく人間関係の対比を通して、青春の夢とその終焉を鮮烈に描き出す。原作はアレックス・ガーランドの同名小説で、2000年代初頭のバックパッカーブームを象徴する一本となった。
監督: ダニー・ボイル
出演: レオナルド・ディカプリオ、ティルダ・スウィントン
『ザ・ビーチ』
ディズニープラスのスターで配信中
© 2025 20th Century Studios. All Rights Reserved.

ロケ地:ピピ諸島 MAP B
本作最大の見どころの一つは、息をのむほど美しいタイのビーチの映像美。そのロケ地となったのが、タイ南部のピピ諸島にあるピピレイ島のマヤ湾。切り立った崖に囲まれた真っ白な砂浜、エメラルドグリーンの海は、まさに「楽園」に相応しい光景。映画公開後は世界中からファンが押し寄せ、一大観光スポットとなったが、環境保護のため2018年には長期的に閉鎖される措置も取られた。


首都バンコクの街並み

				
				