『バーバリアン』で世界を震撼させたザック・クレッガー監督が放つ、恐怖と謎が絡み合う群像ホラーがついに日本上陸―緊急公開! 人間の中に潜む“見えない狂気”をあぶり出す圧倒的な構成力と、息をのむ展開。観る者の予想を裏切り続けるストーリーテリングが、あなたの“恐怖の感覚”を新たな次元へと導きます!(文・相馬学/デジタル編集・スクリーン編集部)
カバー画像:『WEAPONS/ウェポンズ』より © 2025 Warner Bros. Entertainment. All Rights Reserved

イントロダクション

アメリカのとある田舎町で、17人の小学生が同一時刻に姿を消した。我が家の息子、娘は、いったいどこに消えたのか? 誰もが首をヒネる怪事件。その裏には何が潜んでいるのか? そして、タイトルの“武器(=ウェポンズ)”が意味するものとは⁉ 全米で1億5千万ドルを超える大ヒットを飛ばし、今年のホラー作品では第3位の北米興収を記録した注目作が、いよいよ日本上陸。

『バーバリアン』でホラーシーンの注目株となったザック・クレッガー監督が、斬新な恐怖のドラマを仕掛ける。主要キャラクター7人の、それぞれの視点で怪事件の真相を暴いていくミステリー。ジャンプスケアやスプラッターの要素も色濃いばかりか、社会不安の要素も込められており、アメリカの批評サイト、ロッテン・トマトでは94パーセントの批評家が賛辞を寄せている。

主演は『DUNE/デューン 砂の惑星』のジョシュ・ブローリンと、『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』のジュリア・ガーナー。『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』で主演を務めたオールデン・エアエンライク、ドラマシリーズ「ユーフォリア/EUPHORIA」で注目された若手俳優オースティン・エイブラムズ、『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』のベネディクト・ウォン、『ストリート・オブ・ファイヤー』『フィールド・オブ・ドリームス』などでおなじみのベテラン、エイミー・マディガンが脇を固める。

出演だけでなく製作総指揮にも名を連ねたジョシュ・ブローリン(左)とザック・クレッガー監督

あらすじ

ペンシルバニア州の町で、同じクラスの小学生17人が午前2時17分、同時に失踪するという怪事件が発生し、アレックスという少年だけが失踪を免れた。行方不明の児童の父兄は担任の女性教師ジャスティンの責任を追及するが、彼女もなぜそうなったのかわからない。ジャスティンと、父兄のひとり、アーチャーはそれぞれに調査に乗り出し、やがて驚がくの真実に直面する。

登場人物

アレックス(ケイリー・クリストファー)

アレックス(ケイリー・クリストファー)

クラスで唯一、失踪しなかった少年。事件以来、家族ともども挙動がおかしくなり、世間と距離を取り始める。

ジャスティン(ジュリア・ガーナー)

ジャスティン(ジュリア・ガーナー)

小学校の担任教師。生徒に親身になって接していたが、失踪事件の後は“魔女”呼ばわりされ、汚名をそそごうと奔走。

アーチャー(ジョシュ・ブローリン)

アーチャー(ジョシュ・ブローリン)

失踪した息子を取り戻そうとする、頑固者の建築業者。自宅の防犯カメラから謎を解くヒントを得ようとする。

見どころ

1)7人の視点で真実が暴かれる物語の妙

ザック・クレッガー監督が本作を撮るうえでインスピレーションを得たのは『マグノリア』。群像劇のスタイルで人間の孤独と焦燥を浮かび上がらせた。本作の主要キャラクターは7人で、皆それぞれに立ち向かわなければならないものを抱えている。彼らそれぞれの視点を章立てにして事件の真相を解き明かす、入り組んだ構造が光る。

2)観る者の心をえぐる“恐怖演出”の真髄

大のホラーファンであるクレッガー監督だから、恐怖描写は筋金入り。防犯カメラに映る、深夜に外に飛び出していく子どもたちの異様な姿に引き込まれたと思いきや、新聞紙が窓に張り巡らされた屋敷や、そこにたたずむ生気のない住人の姿に不気味なものを感じさせる。突然、挟み込まれるスプラッター描写もショッキング!

個性と才能が交差する、圧巻のキャスティングにも注目!

Photo by Frazer Harrison/Getty Images

(左から)オースティン・エイブラムズ、ベネディクト・ウォン、ジュリア・ガーナー、ザック・クレッガー(監督)、ジョシュ・ブローリン、ケイリー・クリストファー、オールデン・エアエンライク、ジューン・ダイアン・ラファエル、エイミー・マディガン

ザック・クレッガー インタビュー(製作/監督/脚本/音楽)

“ただ、感情を吐き出すために書いていたものが、
最終的に『WEAPONS/ウェポンズ』になったんだ”

予測不可能なホラー『バーバリアン』(22)でホーラーシーンの注目株となったザック・クレッガー監督

──『WEAPONS/ウェポンズ』のアイデアが始まった瞬間を思い出せますか?

「親友の一人が突然亡くなったんだ。脚本家はときに野心的衝動に駆られて作品を書くこともあると思うけど、それは必ずしも健全な創作のあり方ではないかもしれない。でも、そのときの僕はとても深刻な苦しい状況に陥っていて、ただ純粋に、必要に駆られて書くことができたんだ。

執筆するとき、僕にはルールがある─『先の展開をまったく知らない状態で始める』ことだ。とにかく書き始めるんだ。だから、この映画になるものを書き始めたとき、最初に入力したのは小さな女の子が物語を語り、子どもたちが家から駆け出していく場面だった。

そして書きながら『これは面白い。どう解決するんだろう』と思っていた。実際に答えが見つかったのは、脚本の中でその問いに答えるときが来てからだった。基本的に、綱渡りをしているような気分で書いていて、答えが降りてきてくれるのを待っているんだ。

ただ、感情を吐き出すために書いていたものが、最終的に『WEAPONS/ウェポンズ』になったんだ。「The End」と入力するまで、この映画がどうなるのか僕にもわからなかったんだよ。正直に言えば、最初の草稿は本当にひどいものだった。そのあと『バーバリアン』が公開されて、それから最初の草稿を映画として成立させられる程度にまで整えることができたんだ」

──今作は一体どんな作品なのでしょうか?

「この映画が1ページ目から提示する中心的な問いは『なぜ?』なんだ。なぜ、あるクラスの子どもたちが同じ夜の午前2時17分に起きて、階段を下り、玄関を開けて、暗闇に歩み出て、二度と戻ってこなかったのか? そのクラスに何があったのか? 計画的だったのか? エイリアンによるマインドコントロールなのか? 政府が関与しているのか? ただのいたずらか? 何がそんなことをさせるのか?

その答えを知らないまま書き始めたからこそ、すごく惹きつけられた。答えを求める親の気持ちや、まったく手がかりを持たない教師の立場になるのは容易だった。ただ、この事件を解決しようとする人々や、事件の解明に大きく関わる立場の人々には、それぞれに強烈な視点があって、そこから物語を走り出させることができた」

『WEAPONS/ウェポンズ』公開中
アメリカ/2025年/2時間8分/ワーナー・ブラザース映画配給
監督/ザック・クレッガー
出演/ジョシュ・ブローリン、ジュリア・ガーナー、オールデン・エアエンライク、オースティン・エイブラムズ、ケイリー・クリストファー、 ベネディクト・ウォン、エイミー・マディガン

© 2025 Warner Bros. Entertainment. All Rights Reserved

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