カバー画像：「プルリブス」より 画像提供 Apple TV+
今月のおすすめ
「プルリブス」
「ブレイキング・バッド」のヴィンス・ギリガンが手がける
笑顔を失った孤独な主人公が人々を救う物語
「ベター・コール・ソウル」のレイ・シーホーン主演で、「ブレイキング・バッド」「ベター〜」のヴィンス・ギリガンが企画・製作総指揮などをする新感覚ＳＦサスペンス。
人気の女性作家キャロル（シーホーン）はある晩、周囲の人々が突然、様子が一変して驚く。どうやら世界中の人々がエイリアンに操られているようだが、なぜかエイリアンはキャロルを操れなかった。エイリアンはキャロルが他の人々と同様に“同化”して仲間になるよう、あの手この手を使い続ける。
いわゆる侵略ＳＦだが、エイリアンもＵＦＯも秘密兵器も登場せず、人類が戦うことなく、あっという間に侵略されてしまうのが型破り（とはいえ全世界で数億人が命を落としている）。エイリアンはキャロルを力づくで支配するどころか、日常生活のサポートをする。反骨の魂を持つキャロルはエイリアンの言いなりにならないが、人類のほとんどが“同化”した中、打開策を見つけらずに困る。
スリルとブラックユーモアが相乗効果を生み、見始めると止まらなくなる面白さは「ブレイキング・バッド」のギリガンならでは。来年のドラマ賞レースでも高く評価されるにちがいない、今後も必見の要注目作である。
見どころ1：近年の社会情勢を反映したかのようなストーリー
キャロルは自分のように“同化”しなかった人々と会うが、彼らの中には生活が楽になったと喜ぶ者がいて、彼女と話が合わない。“分断”が問題になっている近年の社会情勢を反映したかのよう。なおタイトルの“プルリブス”は“多数から一つへ”を意味し、転じてアメリカを表すラテン語“エ・プルリブス・ウヌム”が語源だ。
見どころ2：「ブレイキング・バッド」と地域は同じでも違うロケ地を使用
キャロルが住むのはニューメキシコ州アルバカーキ。「ブレイキング・バッド」「ベター・コール・ソウル」と同じだが、同じロケ地は使わないよう配慮した。また「ブレイキング・バッド」で“聖地巡礼”をするファンが続出して住民たちに迷惑をかけたので、キャロルとその近所の家7軒、周囲の道路は本作のために建設された。
注目キャラクター：キャロル・スターカ（レイ・シーホーン）
イケメンが活躍する冒険ロマンス小説で、特に女性読者に人気のベストセラー作家。気が強く、エイリアンの“同化”に抵抗する。演じるシーホーンは先がけて「ベター・コール・ソウル」のキム役で高い評価を受けた。
「プルリブス」
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「ローダウン 独自調査ファイル」
イーサン・ホーク主演のハードボイルド・ミステリー。南部オクラホマ州の町タルサ。市民ジャーナリストのリー（ホーク）は、州知事候補の弟の不審な死に関心を抱いて独自に調査を開始するが、次々と危機に見舞われる。演技派ホークの好演が見どころ。
「ローダウン 独自調査ファイル」
ディズニープラスのスターにて独占配信中
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「アフター・ザ・ハント」
ジュリア・ロバーツ、アンドリュー・ガーフィールドらが共演し、ルカ・グァダニーノが監督した、実話が下敷きの心理サスペンス。イェール大学の教授アルマ（ロバーツ）は同僚ハンク（ガーフィールド）が女子学生を暴行したかもしれないと知って悩む。
「アフター・ザ・ハント」
Prime Videoで独占配信中
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「なんて楽しいクリスマス！」
ミシェル・ファイファー、フェリシティ・ジョーンズ、クロエ・グレース・モレッツらが共演したファミリーコメディー。一家のママ、クレア（ファイファー）は、家族と出かけるはずのクリスマス、家に置き去りにされて、思いがけない冒険へと飛び出す。
「なんて楽しいクリスマス！」
Prime Videoで独占配信中
© Amazon Content Services LLC
「ダウン・セメタリー・ロード」
エマ・トンプソン、ルース・ウィルソンが共演し、「窓際のスパイ」の原作者ミック・ヘロンの小説をドラマ化したミステリー。英国のオックスフォード。民家が爆発し、隣家のサラ（ウィルソン）と私立探偵ゾーイ（トンプソン）は背後にある陰謀に迫る。
「ダウン・セメタリー・ロード」
AppleTV＋にて独占配信中
画像提供 Apple TV+
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