もしも将来、AIが裁判を担うようになったら…?『MERCY/マーシー AI裁判』はそんなありえそうな近未来を描く“リアルタイムリミット型”アクションスリラー。刑事にして容疑者を演じるクリス・プラットと、AI裁判官という前代未聞の役を演じるレベッカ・ファーガソンの2大スターの激突にも注目です。(デジタル編集・スクリーン編集部)
カバー画像:『MERCY/マーシー AI裁判』より

クリス・プラット インタビュー

Photo by John Nacion/Variety via Getty Images

「物語の内容は全部わかっているのに
完成した作品を観るのはすごくワクワクした」

──『MERCY/マーシー AI裁判』は2026年公開作のなかでもっとも期待されているSF映画の一本だと思いますが、最初にどんなところに惹かれて出演を決めたのでしょうか。

「脚本が素晴らしいと思ったんだ。それに、ティムール(ベクマンベトフ監督)が大好きでね。彼とは以前にも一緒に仕事をしているから(※『ウォンテッド』に出演)、もう一度組める機会でもあった。さらに、ロサンゼルスで撮影できる作品でもあった。最近はそういう機会がどんどん減っているから、その点もありがたかったよ。ときどき、手元に届く脚本のなかに、これまで読んだどんなものとも違う作品がある。ティムールが撮った『Profile』 (2018/日本未公開)は、規模は小さいけれど本当に素晴らしい作品で、“スクリーンライフ”スタイル(スマホやパソコン、監視カメラなど、画面上だけで物語が展開していく形式)の映画だった。その感じがすごくエキサイティングだと思ったんだ。これまで比較的低予算で作られてきたスクリーンライフ映画の主観的な視点から一歩踏み出し、優れたVFX(視覚効果)やより大きな予算、強力なチーム体制で製作する。それは、僕にとって自然な“次のステップ”に思えたんだ」

──今回あなたが演じる刑事は、これまで演じてきた役柄とはかなり違うキャラクターでもありますね。

「昔から刑事役を演じたいと思っていたんだ。兄が警官でね、今回はテクニカル・アドバイザーとしても手伝ってくれたから、兄弟ふたりで一緒に仕事ができる機会でもあった。それに、そう遠くない未来のロサンゼルスが、ディストピア一歩手前のような世界観で描かれていて、司法制度にAIが導入される可能性というアイデアも含めて、そのビジョンがとても気に入った。そういった要素全部が、とにかく自分のなかに響いてきたんだ。ありがたいことに、僕は普段、脚本を読んでも断ることのほうが多い立場にいる。でも今回は、脚本を読んだ瞬間に“これはイエスだな”と、すごく自然に思えた」

──完成した映画を初めてご覧になったときの感想はいかがでしたか。

「すごかったよ。13歳になる息子のジャックと、妻のキャサリンと一緒に観たんだけど、2人とも最初から最後まで文字通り、身を乗り出して観ていた。ポストプロダクション(撮影後の作業)の比重がこれほど大きい映画を作るときは、いつだって特別な体験になる。普通は、自分が出ている映画を観るときって、どこで何が起きるかある程度わかっているんだ。だって、毎日現場にいたわけだからね。でも、こういう何千ピースものパズルのような作品が全部組み上がった状態を目にするのは、最後の最後になってからなんだ。ふつう映画というのは、観客に贈るギフトみたいなもので、自分自身は、撮影で積み重ねてきたあらゆる出来事の主観にどうしても引きずられてしまうから、“まっさらな観客”として観ることはできない。でも本作の場合は、ポストプロダクションで作り込まれた部分があまりに多かったから、完成形がどうなるのか、自分でもわからない部分がけっこうあった。物語の内容も、ドラマとしてどこで山場が来るかも、もちろん全部わかっていたよ。それでも、完成した作品を観るのはすごくワクワクしたし、新鮮に感じられた。全部が組み上がった映像を観ながら、『うわ、これは本当にすごいな!』って(笑)。彼らがどうやって全体をまとめ上げたのかを知るのは、とても楽しい体験だった」

『MERCY/マーシー AI裁判』
1月23日(金)公開
アメリカ/2026年/1時間40分/ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント配給
監督/ティムール・ベクマンベトフ
出演/クリス・プラット、レベッカ・ファーガソン

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