『HELP/復讐島』のパワハラ上司ブラッドリーのように、理不尽で横暴、クセが強すぎて「現実なら無理!」と言いたくなる上司が、映画には次々と登場します。本特集では、そんな問題上司たちを反面教師に、映画流・上司サバイバル術をのぞいてみましょう。(文・相馬学/デジタル編集・スクリーン編集部)
カバー画像:『プラダを着た悪魔』より © 2026 Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved.

一言で空気が凍る、ファッション界の絶対君主

ミランダ・プリーストリー(メリル・ストリープ)
『プラダを着た悪魔』より

上司ストレス指数チャート
理不尽度    ★★★★★    成長させてくれる度  ★★★★
精神削られ度  ★★★★     なぜか憎めない度   ★★★

ローレン・ワイズバーガーのベストセラー小説を映画化した人気作。今年5月には20年ぶりの続編が公開される。ミランダは世界中で愛されている一流ファッション雑誌の編集長で、服飾業界に強い影響力を持っている。仕事にはとにかく厳しく、何人ものアシスタントのクビを切ってきた。ヴォーグ誌の編集長アナ・ウィンターがモデルと言われているが、原作者はこれを否定している。

この上司と働くための最低条件&対策

編集部内に姿を現わしただけで緊張が走る、そんな存在だけに、まずメンタルの強さは必須。ファッションの仕事なので、オフィスでの服装も洗練を求められる。加えて、プライベートの犠牲は当たり前。難易度の高い要求が多く、発刊前の「ハリー・ポッター」最新作の原稿を入手しろ……という指令が出されることも覚悟しておきたい。

『プラダを着た悪魔』ディズニープラスのスターで配信中
© 2026 Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved.

彼の下では、正義も命も自己責任!

アロンズ・ハリス刑事 (デンゼル・ワシントン)
『トレーニング デイ』より

上司ストレス指数チャート
理不尽度    ★★★★    成長させてくれる度   ★★★
精神削られ度  ★★★★    なぜか憎めない度    ★★

ロサンゼルス市警麻薬課に配属された若い警官が、上司の下で麻薬捜査のルールを教わるという、1日の物語。この上司ハリスは汚職刑事で、“悪を倒すためにはそれ以上の悪にならなければいけない”という歪んだ職業倫理を持つ。権力を笠に着て小悪党を利用し、邪魔になれば殺すこともいとわない冷血漢。この悪党を演じたデンゼル・ワシントンはアカデミー主演男優賞を受賞。

この上司と働くための最低条件&対策

もしもあなたが新米警官で、密売人から強奪した金の分け前を受け取れるなら、そのまま悪の道に進めば、とりあえずは問題ない。麻薬犯罪者と癒着して小金を巻き上げていけばヨシ。しかし、正義感からそれを拒否したなら覚悟が必要だ。なにしろハリスは保身のためなら部下をも殺しかねないワル。防衛能力だけは身につけておいた方がいい。

『トレーニングデイ』デジタル配信中

権利元:ワーナー ブラザース ジャパン
ブルーレイ&DVD発売元/販売元:ハピネット・メディアマーケティング

© 2007 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.

強欲を武器にのし上がった、ウォール街の帝王

ゴードン・ゲッコー (マイケル・ダグラス)
『ウォール街』より

上司ストレス指数チャート
理不尽度    ★★★    成長させてくれる度  ★★★★
精神削られ度  ★★     なぜか憎めない度   ★★★

株式取引の最前線に鬼才オリバー・ストーンが切り込んだ金融エンタテインメント。若き証券マンが、大物投資家ゲッコーに取り入ったことで業界の表と裏を知っていく。ゲッコーは主人公にとって、厳密には上司ではなく取引相手だが、師弟に近い関係としてここでは扱う。金儲けのためなら非情な決断もいとわないゲッコー。“強欲は善である”という投資哲学を持つ。

この上司と働くための最低条件&対策

海千山千のゲッコーには、若く野心的な証券マンを手玉にとることなど朝飯前。株式会社は単なる商品でしかなく、その社の従業員が解雇されようが知ったこっちゃない。彼の下につくなら、まずはモラルを捨てること。すべては金のため……そう割り切れるならば、うまくやっていけるだろう。割り切れないなら、黙って転職を。

『ウォール街』ディズニープラスのスターで配信中
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ねっとり嫌味で部下を追い込む、リストラ請負人

ビル・ランバーグ (ゲイリー・コール)
『リストラ・マン』より

上司ストレス指数チャート
理不尽度    ★★★★    成長させてくれる度   ★★
精神削られ度  ★★★★    なぜか憎めない度    ★★

日本では劇場で公開されずソフトスルーとなったが、アメリカではカルト的な人気を博しているコメディ。激務にウンザリしているIT企業のプログラマーの運命が、催眠療法を受けたことで一変。リストラされてもいいとばかりに社則を無視して振舞っていたら、どういうわけか出世してしまう。彼のイヤミな上司ビルは副社長で、リストラを断行した張本人。権力を笠に着るクズである。

この上司と働くための最低条件&対策

 気取ってポルシェを乗り回し、マウントをとるかのように部下をイビるのが、ビルの腹立たしいところ。言葉による侮辱に耐え続ける部下もいる。主人公に対しては、忙しさを盾にとって休日出勤を強要。これに対抗するには、開き直って逆らい続けるしかない。クビになる覚悟で好き放題に振舞っていれば、むしろ出世する可能性もある!?

『リストラ・マン』ディズニープラスのスターで配信中 
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