『HELP/復讐島』のパワハラ上司ブラッドリーのように、理不尽で横暴、クセが強すぎて「現実なら無理!」と言いたくなる上司が、映画には次々と登場します。本特集では、そんな問題上司たちを反面教師に、映画流・上司サバイバル術をのぞいてみましょう。(文・相馬学/デジタル編集・スクリーン編集部)
カバー画像:『プラダを着た悪魔』より © 2026 Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved.

部下の成果を横取りする、出世至上主義の狡猾なエリート

キャサリン・パーカー(シガニー・ウィーヴァー)
『ワーキング・ガール』より

画像: キャサリン・パーカー(シガニー・ウィーヴァー) 『ワーキング・ガール』より

上司ストレス指数チャート
理不尽度    ★★★★    成長させてくれる度   ★★★
精神削られ度  ★★      なぜか憎めない度    ★★

アカデミー賞で作品賞など5部門にノミネートされた快活な人間ドラマ。学歴不足を努力と行動力で補うキャリアウーマンの、M&A業界での奮闘が描かれる。その上司キャサリンは同い年のやり手ビジネスマンだが、実績や高学歴ゆえにキャリアで先行している。証券業界で成功し、A&R部門の長となった。職場では頭が切れるうえにフレンドリーだが、背景には出世欲の強さが。

この上司と働くための最低条件&対策

キャサリンは30歳にして役職に就いたやり手。表向きの性格は悪くないので、黙って従っていれば、とりあえず問題は起こらない。部下が提案したナイスなアイデアを自分のものにすり替えてまで出世しようとする、そんな姿勢も黙認できればなおヨシ。我慢できなければ徹底抗戦あるのみだが、敵は手ごわいということを忘れずに。

画像9: こんな上司、現実には無理!映画に学ぶ“最悪な上司”サバイバル術

『ワーキング・ガール』ディズニープラスのスターで配信あ中
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社長の椅子に座った、制御不能な二世社長

ボビー・ぺリット (コリン・ファレル)
『モンスター上司』より

上司ストレス指数チャート
理不尽度    ★★★★★    成長させてくれる度   ★
精神削られ度  ★★★★     なぜか憎めない度    ★★★

それぞれの上司に悩まされている、親友同士の男たち3人。思い余って、彼らは上司の交換殺人を決意するが、それが思いがけない騒動を引き起こす。パワハラ上司やセクハラ上司など、3人の上司はクセ者ばかりだが、とりわけ厄介なのは製薬会社のボス、ボビー。先代の社長だった父親の急逝によって社を継ぐも、経営のことなどまったくわからないヤク中だった!

この上司と働くための最低条件&対策

優れた先代から、出来の悪いバカ息子に会社が継がれるのはよくあることで、ボビーの場合はその典型。彼のタチの悪い点は、ドラッグ癖によって性格が破綻していることだ。気まぐれで、言うことがコロコロ変わるし、暴力的にもなる。こうなると対処のしようがない。殺せないなら、どうせ経営は傾くだろうし、一刻も早く辞めるが吉!?

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『モンスター上司』デジタル配信中

権利元:ワーナー ブラザース ジャパン
ブルーレイ&DVD発売元/販売元:ハピネット・メディアマーケティング

©2011 New Line Productions, Inc. All Rights Reserved

なぜか憎めない、騒動メーカー署長

ジルベール署長(ベルナール・ファルシー)
「TAXi」シリーズより

上司ストレス指数チャート
理不尽度    ★★★    成長させてくれる度   ★★
精神削られ度  ★★     なぜか憎めない度    ★★★★★

リュック・ベッソンの製作・脚本によるカーアクションシリーズ。スピード狂のタクシー運転手と、車の運転が苦手な刑事がタッグを組んで、凶悪犯罪者を追いかける。これまで5作が製作された。上司であるマルセイユ警察のジベール署長はシリーズの名物キャラで、コメディリリーフでもある。地位にあぐらをかいて偉そうにしてはいるが、やることなすこと失敗ばかりのドジキャラ。

この上司と働くための最低条件&対策

横暴で、無理難題を押し付けるのは悪しき上司の典型だが、それほど悪気はない。無茶ぶりな作戦を立てることも少なくないが、部下に強要する以前に、みずから最前線に突っ込んでいっては失態をさらすのは、むしろ微笑ましい。こういう上司は放置でOK。このようなキャラが愛されたのか、5作目ではなんと市長になった。

『TAXi』

DVD:¥1,980(税込)Blu-ray :¥2,750(税込)
発売元:カルチュア・パブリッシャーズ 
販売元:ポニーキャニオン

© AFP-TF1 FILMS PRODUCTION-LE STUDIO CANAL+1997

時代錯誤を地で行く、独裁型セクハラ上司

フランク・ハート・ジュニア副社長(ダブニー・コールマン)
『9時から5時まで』より

上司ストレス指数チャート
理不尽度    ★★★★   成長させてくれる度   ★★
精神削られ度  ★★★    なぜか憎めない度    ★★★

女性の社会進出が促進された1980年代初頭にヒットを飛ばしたコメディ。横暴な副社長に復讐しようとするOL3人が、珍騒動を巻き起こす。主演のひとり、ドリー・パートンが歌う主題歌も大ヒットした。彼女たちのボス、フランクは部下に対しては独裁者。とくに女性社員に対する見下し目線は問題ありだが、それが当然と思っている。いかにも前時代的なクソ上司。

この上司と働くための最低条件&対策
権力を駆使して部下をこき使うフランクに、部下たちはストレスをため込んでいる。セクハラを受けている秘書も同様だ。こんな上司に立ち向かうには、この映画の女性たちのように、まず仲間をつくり、結束を固めること。3人が結束しただけでも強くなれる。それができたら、憎き上司の職場から遠ざける術を考えるべし。

画像16: こんな上司、現実には無理!映画に学ぶ“最悪な上司”サバイバル術

『9時から5時まで』ディズニープラスのスターで配信中
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