カバー画像:『レンタル・ファミリー』より ©2026 Searchlight Pictures. All Rights Reserved.
ブレンダン・フレイザー インタビュー
“前から欲しかった家族ができ、長く日本に滞在したいという夢が叶った映画なんです。”
ブレンダン・フレイザー
『ザ・ホエール』で見事アカデミー賞主演男優賞を受賞し、次なる名演技を期待されていたブレンダン・フレイザーがチョイスしたのが『レンタル・ファミリー』だった。ここでフレイザーは“レンタル”で家族や友人の代理となる俳優という変わった職を得た東京で暮らす米国人の役を演じることにした。
「オスカーを獲ったからといって、もう何でもできるというわけではないんです。それでもまだ頑張らないと良い役が来るとは限らない。その中で『レンタル・ファミリー』というタイトルは独自の存在のようで惹かれました。一目見ただけでは見過ごされるかもしれないけど、よく見ると『これだ!』と気づく、そんな作でした。HIKARI監督は“前から欲しかった姉”のような存在でしたし、ずっと願っていた『日本で長い時間を過ごしたい』という2つの夢が映画製作という形で同時に叶った企画でもあります」
特に大量の日本語のセリフは難しかったのでは?
「基本的なことは日本に来る前に個人指導を受けたんですが、着いた途端に忘れてしまって(笑)。まずは『日本語を話す外国人』という立場で自然に聞こえるということを心掛けましたね。フィリップは7年日本に住んでいるので、流ちょうでなくても日常会話くらいはできるというあたりを狙いました」
日本の共演者についても絶賛しているフレイザー。
「喜久雄を演じた柄本明さんは驚くべき俳優です。彼は本物の演劇人です。演じることを生き、息をするように自然に行っていて、日本人に深く愛されていますね。こうした先人から得られる経験や知恵は大切です。また美亜役の(ゴーマン)シャノン(眞陽)は全く演技経験がなかったのに最初から完璧な存在でした。僕はよく『カメラを僕でなく彼女に向けて』と言っていました。この映画はまさに彼女の表情の上に成り立っていたんです」
自身が演じたフィリップという男をどう捉えたのか。
「彼は故郷に残してきたものと向き合っていない感じがしました。何かトラウマが関係していると思いますが、おそらく子供を抱きしめたり、自分がどんな人物かを示さず、不在だったり無関心だった世代の親が生み出した産物のような存在なのでは」
と深い観察眼を覗かせた。
来日レポート
主演のブレンダン・フレイザーが再来日してヒット祈願を

(photo/久保田司)
『レンタル・ファミリー』の日本公開を前にした2月4日、東京ロケ地のひとつである神楽坂にある赤城神社で本作のヒット祈願・来日記者会見が行われ、撮影以来、約2年ぶりの来日となったブレンダン・フレイザーはじめ、監督のHIKARI、共演の平岳大、山本真理、ゴーマン シャノン 眞陽、柄本明が出席した。
拝殿での祈祷を済ませた後、会見に登壇したフレイザーは、再会した監督や共演者たちと旧交を温め合い、「日本のトップのフィルムメーカーや俳優の方たちが集まってできた作品の一部に成れて嬉しいです。実は25年前に初来日した時から秘かに日本で映画に出たいなという夢を持っていたんですが、その意味でも出演できたことを嬉しく感じています」と挨拶を。
共演者たちもフレイザーの演技や人柄を絶賛し、柄本が「具体的な相談をしなくてもブレンダンさんの顔を見ると自然と芝居が出てくるんです」と明かすと、フレイザーも「柄本さんの英語のお芝居は、ボクが日本語を話す芝居よりずっと凄いです」と返したり、隣に座ったシャノンと仲良く接したり、すっかり“ファミリー”の一員になった和やかな雰囲気を醸し出していた。
『レンタル・ファミリー』
2/27(金)公開
アメリカ、日本/2025年/1時間50分/ウォルト・ディズニー・ジャパン配給
監督:HIKARI
出演:ブレンダン・フレイザー、平岳大、山本真理、柄本明、ゴーマン シャノン 眞陽
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