作品賞・監督賞に続いては演技賞部門のゆくえをリサーチ。いま最もオスカー像に近い俳優は誰なのか? 激戦を乗り越えてノミネートされた候補者たちを本命・対抗の予想と共にご紹介しましょう。(文・米崎明宏/デジタル編集・スクリーン編集部)
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主演女優賞

ゴールデングローブ賞(ドラマ部門)、クリティクス・チョイス賞などをすでに受賞している『ハムネット』のジェシー・バックリーがこの部門の本命。作家ウィリアム・シェイクスピアの妻アグネス役で、夫妻を襲う悲劇の中での苦悩と再生をあますところなく体現する名演が感動を呼んでいる。

ジェシー・バックリー(『ハムネット』)
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そのジェシーの対抗と見られているのは『If I Had Legs I’d Kick You(原題)』で同じくゴールデングローブ賞(ミュージカル/コメディ部門)を受賞したローズ・バーン。セラピストをしながら難病の娘を世話する母親が陥った負のスパイラルを熱演したローズには、サンダンス映画祭での上映時から話題が高まっていた。共に苦悩する母親役を演じた2人の激突が今回オスカーの見どころのひとつだ。

ローズ・バーン(『If I Had Legs I’d Kick You』)
2026年公開予定/提供:ハピネットファントム・スタジオ
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彼女たちを追うのは、まず『センチメンタル・バリュー』でかつて家族の元を去った映画監督の父親との確執を持つ女優を演じたノルウェーを代表する俳優レナーテ・レインスヴェ。またすでに2つのオスカー像を手にしている『ブゴニア』のエマ・ストーンが3回目の主演女優賞獲得に挑む。さらにこの部門でのサプライズ候補と言われる『ソング・サング・ブルー』のケイト・ハドソンは、実在した夫婦ミュージシャンの愛と絆を好演し、歌唱力も披露している。

レナーテ・レインスヴェ(『センチメンタル・バリュー』)

ケイト・ハドソン(『ソング・サング・ブルー』)
4月17日公開 ギャガ、ユニバーサル映画配給
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画像: エマ・ストーン(『ブゴニア』) © 2025 FOCUS FEATURES LLC.

エマ・ストーン(『ブゴニア』)
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助演女優賞

『ワン・バトル・アフター・アナザー』でレオナルド・ディカプリオ演じる元革命家の妻で、夫よりさらにカリスマ的な闘士を存在感たっぷりに演じたテヤナ・テイラーがこの部門のトップランナーと見られている。出番はほぼ前半に集中しているが作品全体を支配するような強い印象を残す。

その彼女の強敵といわれるのは大ヒット・ホラー『WEAPONS/ウェポンズ』で物語のキーマンとなるグラディスおばさんを怪演したエイミー・マディガン。こちらはほぼ作品の後半に登場するが、やはり強烈なインパクトを醸しだす。

テヤナ・テイラー(『ワン・バトル・アフター・アナザー』)

エイミー・マディガン(『WEAPONS/ウェポンズ』)
Photo by Frazer Harrison/Getty Images

この2人に続くのは、まず『センチメンタル・バリュー』のインガ・イブスドッテル・リッレオースエル・ファニングの2人。なぜか2人ともアクター賞の候補に入っていなかったが、特にインガは全米各州の批評家賞をいくつも受賞していて、決してオスカーでも侮れない存在。エルは初のオスカー・ノミネートを大いに喜んでいるという。残る一人は大量ノミネート獲得の『罪人たち』からアニー役のウンミ・モサクが選出された。

インガ・イブスドッテル・リッレオース(『センチメンタル・バリュー』)

エル・ファニング(『センチメンタル・バリュー』)

ウンミ・モサク(『罪人たち』)

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