作品賞・監督賞に続いては演技賞部門のゆくえをリサーチ。いま最もオスカー像に近い俳優は誰なのか? 激戦を乗り越えてノミネートされた候補者たちを本命・対抗の予想と共にご紹介しましょう。(文・米崎明宏/デジタル編集・スクリーン編集部)
カバー画像:『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』より © 2025 ITTF Rights LLC. All Rights Reserved.

主演男優賞

全米俳優組合賞あらため、アクター賞発表前(3月1日発表)なので、確定とまではいかないが、主演男優賞の本命は『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』のティモシー・シャラメではないかと見られている。まだ30歳ながらこれで3回目のノミネート。しかも卓球の天才なのに人格的にサイテー男という難しい役を完璧に演じきり、ゴールデングローブ賞、クリティクス・チョイス賞なども受賞している。

ティモシー・シャラメ(『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』)
© 2025 ITTF Rights LLC. All Rights Reserved.

そんなティモシーのライバルになりそうなのは、彼と同様に子役から実力派に成長したイーサン・ホーク。対象作『ブルームーン』では実在したブロードウェイの伝説的作詞家ロレンツ・ハートが没落していく心情を緻密に演じて、彼のキャリアの中でも出色の名演技を披露。これまで助演男優賞、脚本賞で4回候補になったが主演男優賞は初候補だ。

イーサン・ホーク(『ブルームーン』)
3月6日公開 ロングライド配給
© 2025 FUNNY VALENTINE, LLC ALL RIGHTS RESERVED.

またブラジル作品『シークレット・エージェント』のワグネル・モウラが対抗馬と見るメディアもあるが、彼は重要な前哨戦アクター賞の候補に入っていないので、どうなるか。残るは念願の初ノミネートを果たした『罪人たち』で一人二役を熱演したマイケル・B・ジョーダンと、『ワン・バトル・アフター・アナザー』で娘の危機のために奔走する父親をユーモラスに演じたレオナルド・ディカプリオがティモシーに挑む。

ワグネル・モウラ(『シークレット・エージェント』)
© CinemaScópio - MK Productions - One Two Films - Lemming Film - Arte France Cinéma

マイケル・B・ジョーダン(『罪人たち』)

『罪人たち』

デジタル配信中
ワーナー ブラザース ジャパン

© 2025 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND DOMAIN PICTURES, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

レオナルド・ディカプリオ(『ワン・バトル・アフター・アナザー』)

『ワン・バトル・アフター・アナザー』

デジタル配信中
ワーナー ブラザース ジャパン

© 2025 Warner Bros. Entertainment Inc. and Domain Pictures, LLC. All Rights Reserved.

助演男優賞

この部門ではなぜかアクター賞にノミネートされなかった『センチメンタル・バリュー』のステラン・スカルスガルドが本命とされている。必ずしもアクター賞が必須条件ではないが、ゴールデングローブ賞などは受賞しているし、ノルウェー代表で非英語作品であることに影響があるのかは不明。投票者の国籍は世界に広がっているので、これが吉と出るかもしれない。

その対抗馬となっているのが『フランケンシュタイン』でモンスター役を演じたジェイコブ・エロルディ。特殊メイクだけでもすごいが怪物の内面の苦悩にまで踏み込んだ熱演が高い評価を得ている。

ステラン・スカルスガルド(『センチメンタル・バリュー』)
© 2025 MER FILM / EYE EYE PICTURES / LUMEN / MK PRODUCTIONS / ZENTROPA ENTERTAINMENTS5 APS / ZENTROPA SWEDEN AB / KOMPLIZEN FILM / BRITISH BROADCASTING CORPORATION / ARTE FRANCE CINÉMA / FILM I VÄST / OSLO FILM FUND / MEDIEFONDET ZEFYR / ZDF / ARTE

ジェイコブ・エロルディ(『フランケンシュタイン』)
Netflix映画『フランケンシュタイン』独占配信中

『ワン・バトル・アフター・アナザー』からはショーン・ペンベニチオ・デル・トロのベテラン2人がノミネート。どちらもすでにオスカーを受賞しているが、今回は変態将校と空手の先生、というぶっ飛んだ役で怪演を見せる。

最後にサプライズ候補と言われているのが『罪人たち』でワケありブルースマンを演じたベテラン、デルロイ・リンドー。候補入りが遅すぎたくらいだが、受賞にまで至るか?

ベニチオ・デル・トロ(『ワン・バトル・アフター・アナザー』)

ショーン・ペン(『ワン・バトル・アフター・アナザー』)

デルロイ・リンドー(『罪人たち』)
Photo by Gareth Cattermole/Getty Images for Warner Bros. Pictures

This article is a sponsored article by
''.