本年度のアカデミー賞を鮮やかに彩った珠玉の作品たち。8部門でノミネートされ、主演女優賞 に輝いた『ハムネット』をはじめ、それらの作品に共通しているのは観る者の記憶に深く刻まれる俳優たちの圧倒的な熱量。魂を揺さぶる名演とその作品の魅力を読み解きます。(デジタル編集・スクリーン編集部)

ジェシー・バックリー×ポール・メスカル 2ショット・インタビュー

画像: Christian Tierney for Focus Features

Christian Tierney for Focus Features

“私たちが一緒なら一世一代の作品にできる”と感じました (ジェシー・バックリー)

ジェシーの素晴らしい演技を早くみんなに見てほしい(ポール・メスカル)

──ジェシーさんはこの映画の脚本を読んで涙を流したそうですが、ご自身が演じたアグネスという女性についてどのように感じましたか。

ジェシー「まさに私が探し求めていた女性だと思いました。彼女は束縛されず、自由で、深い好奇心を持ち、まるでライウイスキーのように刺激的。いたずら好きで、ハングリー精神にあふれ、美しい魂を持った女性です。彼女が本当に大好き。親友になりたいと思うような人です」

──監督は最初からアグネス役にジェシーさんを想定されていたようですが、監督との仕事はいかがでしたか。

ジェシー「クロエとの仕事は、私の人生を本当に変えました。彼女はとても繊細で、直感的で、好奇心旺盛な監督です。深い人間性も持ち合わせています。私を彼女の創作の“川”に招き入れて、初日から一緒にこの流れを進むように励ましてくれました。私たちがともに何かを作り上げたことは、素晴らしい贈り物です。これほど深いレベルの女性同士の共感とコラボレーションを、一つのプロジェクトで経験したことはなかったと思います。彼女からは、詩情があふれ出ています」

──文学界のアイコンであるシェイクスピアという人物にポールさんはどのように命を吹き込んだのでしょうか。

ポール「何百年もの間、シェイクスピアは私たちが偶像化してきた人物ですが、彼があの環境で執筆していたのには、内なる複雑な衝動があったに違いありません。僕がしなければならなかったのは、この人物を自分のものにすることでした。もちろん、歴史に忠実である必要はありましたが、最も重視したのは彼の作品でした。私たちが本当に知っているのは、彼が紙に書いた言葉だけです。それは彼の実体験です。いくつかの独白の意味を掘り下げれば、彼の根源が見えてくる。そこに注意を向けました」

──おふたりの夫婦役は“完璧な組み合わせ”と話題を呼んでいますが、お互いの印象はいかがでしょうか。

ジェシー「(本作の撮影時は)『グラディエーターII 英雄を呼ぶ声』の前で、ポールは…巨大でした。鶏でも持って食べそうで(笑)」

ポール「マッチョなシェイクスピアだね(笑)」

ジェシー「彼とはもともと知り合いだったけれど…」

ポール「今ほど深くは知らなかった」

ジェシー「相性テストをしたとき、“絶対にうまくいく”とすぐにわかりました」

ポール「僕とジェシーの相性が作品の中心にありました。彼女と演じられる喜びが日々増していくんです。互いを知り、理解を深めると、その喜びは10倍になりました」

ジェシー「初日から特別なものを感じていました。“私たちが一緒なら一世一代の作品にできる”と。ポールは優しくて繊細ですごいエネルギーを持っています。ふたりの間には常にスパークが飛び交い、演じる必要すらありませんでした。役者として信頼しあっていたので、自分の殻を完全に破って、心を委ねあうことができました」

ポール「想像以上に深いところまで到達したように感じます。本物の夫婦のように波長がピッタリでした。こんな経験は初めてでしたね。ジェシーの素晴らしい演技を早くみんなに見てほしいです」

──観客には本作をどのように受け取ってもらいたいですか。

ジェシー「シェイクスピアという言葉には、時に恐ろしい響きさえありますが、今回の経験で本当に素晴らしかったのは、彼や彼が創造した物語の裏にあるシェイクスピアの人間味や、彼のルーツとなった世界を見ることができたことです。これを観に来る人たちがどんな経験をするにせよ、何らかの形で影響を受け、感動してもらえたら嬉しいです。私自身も間違いなく感動しましたから」

『ハムネット』
2026年4月10日(金)公開
イギリス/2025/2時間6分/配給:パルコ ユニバーサル映画
監督:クロエ・ジャオ
出演:ジェシー・バックリー、ポール・メスカル、エミリー・ワトソン、ジョー・アルウィン

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