これだけ押さえるンダ!『俺アナ』のしおり
人を襲うのは映画だけ? “アナコンダ”とは

アナコンダは、南米アマゾン川流域に生息する世界最大級のヘビ。何種かいるが、オオアナコンダを指すことが多い。毒は持たず、水中などから獲物を強襲し、その体で締め付けて仕留め、丸呑みにする。魚や鳥、カピバラ、ワニまで捕食するが、人間を襲う例はまれ。もっとも映画の中では話は別。超巨大な個体が人間を襲う。襲いまくる!
このジャンルでは異例のリメイク形式

昨今、80~90年代作品のリメイクやリブートが相次ぐが、本作は一味違う。映画のリメイクそのものを題材とし、巨大ヘビの恐怖を笑いに変えている。実在する映画を題材に、関係者が恐怖に襲われていく作品と言えば、ホラー映画では『エルム街の悪夢 ザ・リアルナイトメア』(94)があるが、モンスター・パニックとしては珍しいアプローチだ。
笑いのために体を張れ!過激コメディシーン

アナコンダにコメディシーンも食われてしまうのでは、という心配はご不要。アナコンダはもちろん作品の見せ場でありつつ、記憶に残る過激なギャグも満載。モンスター・パニックらしく、キャラクターたちは生命をキケンに晒しつつ笑いを提供してくれる。この写真ではダグがイノシシを被らされているが、一体何が? そこまでやる!?
キーパーソンな“俺たち”!
本格初共演を果たした2大コメディ俳優

これまで同じ作品に名を連ねたことはあっても、肩を並べてがっつり共演をするのは初めてとなるジャック・ブラックとポール・ラッド。冒頭から“BGM”でいきなり爆発的なエネルギーを炸裂させるブラックと、胡散臭さや間の悪さなどオフビートな笑いで盛り上げるラッド。対照的なスタイルの二人が魅せるコンビネーションにも注目だ。
監督は映画愛に溢れるトム・ゴーミカン

ゴーミカン監督(左)と脚本のエッデン
photo by Getty Images
監督は、ニコラス・ケイジを題材にしたメタ映画『マッシブ・タレント』で注目を集めたトム・ゴーミカン。一般的な形ではないリメイクになったのは、彼と脚本のケヴィン・エッテンのアイデア。映画業界を題材に取り入れながら、映画愛、ジャンル愛、『アナコンダ』愛をほとばしらせている。
1997年のオリジナル版『アナコンダ』とは?

写真は『アナコンダ』(1997)より
photo by Getty Images
1997年公開のアマゾン川を舞台にしたモンスター・パニック。出演はジェニファー・ロペス、アイス・キューブら。ドキュメンタリー撮影隊がジャングルの奥地で巨大ヘビに襲われていくというシンプルな物語だが、悪役ジョン・ヴォイトのアクの強い怪演、今見ると豪華なキャストなども語り草で、カルト的な人気を誇る。続編も作られた。
『俺たちのアナコンダ』
全国公開中
アメリカ/2025/1時間39分/配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
監督:トム・ゴーミカン
出演:ジャック・ブラック、ポール・ラッド、タンディウェ・ニュートン、ダニエラ・メルシオール、セルトン・メロ
