Check Point1)
日本人キャストにも注目

本作は日本が世界に誇った総合格闘技の祭典「PRIDE」が舞台になるため、日本人の登場人物も少なくない。劇中では、日本でおなじみの顔が次々登場する。このPRIDEの主催者・榊原信行を演じるのは大沢たかお。通訳を演じるのは光浦靖子、ミュージシャンの布袋寅泰もステージで演奏するシーンを披露。PRIDE GRANDPRIX 2000開幕戦でケアーと対戦するエンセン井上役をやはり総合格闘家の石井慧が演じているので注目。

大沢たかお

光浦靖子

布袋寅泰

石井慧

Check Point2)
本人になるまでのメイクアップ

今回、ドウェイン・ジョンソンはマーク・ケアーを演じるために、徹底的に身体を作り込み、弱さをさらけ出すための感情面の準備も怠らなかった。特に見た目の変貌は一目瞭然で、そのために2度のアカデミー賞に輝く特殊メイクアップ・アーティスト、カズ・ヒロはじめとするメイク・チームが携わった。

ドウェインが着用するかつらは激しい格闘シーンでも外れないように設計され、プロステティックを使った特殊メイクは撮影前に毎回3~4時間かけて施され、同じ日に試合前と試合後の撮影が重なると二回メイクを行うことになった。負傷した時の傷や痣のメイクも試合進行に応じて耳や目、鼻のパーツを複数用意し、また体中のタトゥーも隠さなければならず、チームはこれらをドウェインだけでなく他のファイターにも行うことになった。こうした地道な努力が評価され、第98回アカデミー賞でもメイクアップ&へスタイリング賞候補となったのは当然と言えそうだ。

撮影合間のカズ・ヒロとサフディ監督

ベニー・サフディ監督 インタビュー

── マイク・ケアーという人物に興味を抱いたのはどういう経緯でしたか。

「この映画化の権利を持っていたドウェイン(ジョンソン)から2019年に話を持ち掛けられました。すぐにケアーのドキュメンタリー映画を見たら、こんな人がいるのかと夢中になったんです。彼は心身ともにたくさんの問題を抱えているのに、ファイターなので問題はないという顔をするしかなかった。その複雑な感情や知的な側面はリング上で見せる彼の姿と一致しません。ドウェインもそれを理解していました。そこで我々が組めば何かが起こせると考えたんです」

── ドウェインとの協力関係はどう進んでいったのでしょうか。

「ケアーの複雑な面を深く掘り下げることを語っているうちに、ドウェインにも別の一面があることに気づきました。そこを一緒に研究したいと考えました。私は彼にフランク・キャプラ監督が『素晴らしき哉、人生!』で主人公の人生観が変わった瞬間を描いたようなことをやりたいと伝えました。ドウェインには肉体改造も依頼しました。当時のファイターたちのように、膨らませる感じでもっとパンプアップしてほしいと注文しました。ケアーは脚とウエストの締まり方が特有なんです。ドウェインもすぐに理解してくれました」

── エミリー・ブラントをドーン役に起用した理由は。

「『オッペンハイマー』で初めて彼女に会った時(サフディ監督は同作に俳優として出演)、ドーン役をオファーしたいと思いました。彼女とドウェインが友人だと知っていましたし、映画の外で2人が一緒にいる時、互いに思いやる気持ちが伝わって来たんです。ケアーとドーンの従来持ってる強固な信頼関係が打ち砕かれた時、衝撃が測りしれないものになるので、もともと強い土台を持つ2人の俳優が必要だったんです」

── 実際のケアーとはどのように信頼関係を築いたのですか。

「ドウェインと同様に言葉にしなくても通じ合う感覚がありました。不思議な関係ですが、信頼関係もありましたね。ケアーとドウェインの関係も同じです。ケアーはより良く生まれ変わるために芯から視点を変えた。『自分は良い人間ではなかった』と彼が正直に語るのを見て驚きました。これまで見て来た自己愛の強い人は決して自分の責任を認めなかったので、本心からそう言えるのはとても尊いことだと思いました」

ベネチア国際映画祭でドウェイン・ジョンソンとエミリー・ブラントに囲まれたベニー・サフディ監督
Photo by Getty Images

『スマッシング・マシーン』
2026年5月15日(金)公開
アメリカ/2025年/2時間3分/ハピネットファントム・スタジオ配給
監督/ベニー・サフディ
出演/ドウェイン・ジョンソン、エミリー・ブラント、ライアン・ベイダー、
バス・ルッテン、オレクサンドル・ウシク

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