スカイウォーカー・サーガの完結後もその勢いは過熱し続ける「スター・ウォーズ」。7年ぶりの新作映画『スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー』は、「スター・ウォーズ」史に刻まれる新たな流れを象徴する作品となりそうです。(文・平沢薫/デジタル編集・スクリーン編集部)
カバー画像:『スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー』より ©2026 Lucasfilm Ltd. & TM. All Rights Reserved.

7年ぶりの新作映画は
新たな伝説の始まり!

この5月、実に7年ぶりの新作映画『スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー』の公開を前に盛り上がる「スター・ウォーズ」。しかし、これは新たな始まりに過ぎない。今まさに、新たな波が大きく動き出しているのだ。

その新たな波を象徴するのが、現地本年1月15日に発表された、ルーカスフィルムの社長交代だ。2012年に、ルーカスフィルムがウォルト・ディズニー・カンパニーに買収されて以来、ずっと社長を務めてきたキャスリーン・ケネディが退任。代わって、アニメーションシリーズ「クローン・ウォーズ」の生みの親であり、「マンダロリアン」を筆頭に数々の実写オリジナルドラマをヒットさせてきたデイヴ・フィローニが社長に就任。共同社長に、同社のビジネス部門社長兼ゼネラル・マネージャーを務めてきたリンウェン・ブレナンが就任した。キャスリーン・ケネディはプロデューサーだが、デイヴ・フィローニはクリエイターで監督で脚本家。今後の「スター・ウォーズ」は、これまでとは違う新たな発想で創造されていくことになるだろう。

画像: 7年ぶりの新作映画は 新たな伝説の始まり!

新たな波がうねり始めた
「マンダロリアン」

この新たな波の予兆は、2019年にあった。この年の12月、続三部作が『スター・ウォーズ エピソード9/スカイウォーカーの夜明け』で完結。そしてその1ヶ月前、ディズニープラスで11月に配信を始め(日本では翌年6月)、ファンの熱狂的な支持を集めたのが、実写ドラマ「マンダロリアン」だった。このドラマ以降、「スター・ウォーズ」はスカイウォーカー家の神話から解放され、新たな「スター・ウォーズ」の到来を高らかに宣言しつつ、その“精神”は原点である『スター・ウォーズ/新たなる希望(エピソード4)』に立ち戻る、という新たな波がうねり始めていく。

この新たな波を継承する実写ドラマシリーズが続々登場。「ボバ・フェット/The Book of Boba Fett」(21〜)、「スター・ウォーズ:アソーカ」(23〜)、「オビ=ワン・ケノービ」(22)、「スター・ウォーズ:キャシアン・アンドー」(22〜25)が喝采で迎えられ、新たな波が大きくなっていく。

おそらく、スティーヴン・ソダーバーグ監督が手掛けていたカイロ・レンを描く映画企画のキャンセルも、一時は製作発表された、レイ・スカイウォーカーが主人公の映画が進展しないのも、これらの企画がこの新たな波に合致しないからではないだろうか。

そして、この波はここ数年、さらに盛り上がりを見せる。2025年には、スター・ウォーズファンの大祭典「スター・ウォーズ セレブレーション」が17年ぶりに日本で開催された。「スター・ウォーズ:アソーカ」シーズン2の配信も控えている。この新たな波の大きなうねりの象徴として登場するのが、5月公開の『スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー』なのだ。

今後もこの波は続いていく。
いまは正にその真っ只中!

さらに、この流れは今後も続く。現在進行中の企画は、スカイウォーカー・サーガとは別の流れの、人気監督が新たな発想で創り出す作品ばかり。来年公開の映画『スター・ウォーズ/スターファイター(原題)』の監督、人気ドラマ「ストレンジャー・シングス 未知の世界」のクリエイター、ショーン・レヴィは、本作はこれまでの「スター・ウォーズ」映画とは直接の繋がりはないと宣言している。また『ソー:ラブ&サンダー』のタイカ・ワイティティ監督も新作映画を企画中で「スター・ウォーズ映画というより、タイカ・ワイティティ映画になるだろう」と発言。さらに、『フォードvsフェラーリ』のジェイムズ・マンゴールド監督は企画中の新作映画について、時代設定は旧三部作の2万5000年前で、これまでの設定には縛られない物語になると発言している。

思い返せば、この新たな波は、すでに「マンダロリアン」のグローグーのある行動が象徴していたのかもしれない。彼は、ルーク・スカイウォーカーの元でジェダイ修行を始めるが、マンダロリアンの戦士ディン・ジャリンを慕い続け、ルークにどちらかを選べと選択を迫られる。2022年2月配信のこのエピソード、ドラマ「ボバ・フェット/The Book of Boba Fett」第6話の監督は、現ルーカスフィルム社長デイヴ・フィローニ。そして、グローグーが選んだのは、ルークではなく、マンダロリアンだった。

来年2027年は「マンダロリアン」の原点である『スター・ウォーズ/新たなる希望(エピソード4)』が公開50周年。そして、最新映画『スター・ウォーズ/スターファイター(原題)』が5月28日全米公開。「スター・ウォーズ」は今、まさに盛り上がっていく大きな波の真っ只中にある。

画像: 今後もこの波は続いていく。 いまは正にその真っ只中!

TOPICS )ここ数年の主な「SW」トピック

2025年
□「スター・ウォーズ セレブレーション」日本で開催
□ オリジナルドラマ「スター・ウォーズ/キャシアン・アンドー」シーズン2配信
□ アニメーション「スター・ウォーズ:ビジョンズ」Volume:3 配信

2026年
□ デイヴ・フィローニがルーカスフィルムの最高責任者に就任
□ 映画『スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー』公開
□ オリジナルドラマ「スター・ウォーズ:アソーカ」シーズン2 配信
□ アニメーション「スター・ウォーズ:モール/シャドウ・ロード」配信
□ アニメーション「Star Wars Visions Presents -The Ninth Jedi」配信

2027年
□ 映画『スター・ウォーズ/新たなる希望(エピソード4)』公開50周年
□「スター・ウォーズ セレブレーション」ロサンゼルスで開催
□ 映画『スター・ウォーズ/スターファイター(原題)』公開

ことしは史上初の3都市でイベント開催
5/4は「スター・ウォーズの日」!

毎年5月4日に世界中のファンが作品を楽しみ、「スター・ウォーズ」の文化を祝う記念日である「スター・ウォーズの日」。名台詞「May the Force be with you.」と「May the 4th」をかけた語呂合わせが由来で、ファンの間から自然発生的に広まりました。そして近年この盛り上がりを加速させているのが「STAR WARS DAY」イベント。2024年の横浜・みなとみらいでの初開催時には200万人が来場した同イベントが、2025年に続き、ことしも開催決定!今回はみなとみらいだけでなく、東京・渋谷、大阪・梅田という史上初の3都市で開催へ。

みなとみらい(神奈川)

みなとみらいエリアでは、今年も街全体を“銀河規模”でジャックするイベント「STAR WARS DAY 2026 EPIC GALAXY」を開催。街の至る所に「スター・ウォーズ」の世界が出現し、ランドマークプラザには、作中に登場するホログラムのコックピットを再現した装飾が登場。ほかにも、スタンプラリー、ポップアップストア、コスプレパレードや音楽ライブなど盛りだくさん。

渋谷(東京)

渋谷スクランブル交差点のSHIBUYA TSUTAYAを中心に、「GALAXY IN SHIBUYA」を開催。建物の外装から店内まで、『スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー』を中心とした特別な装飾が大規模に展開。スタチューの展示やギブアウェイに加え、5月4日(月)にはDJイベントなど、渋谷ならではのカルチャーと融合したイベントに。

梅田(大阪)

大阪・梅田エリアでは、「OSAKA fan festa 2026」を開催。阪急電鉄沿線やうめだエリアをつなぐスタンプラリーを中心に、街全体で「スター・ウォーズ」の魅力を体験できる。西日本初となる展示や限定商品が販売されるポップアップストア、またグローグーのレゴのワークショップなど体験型のイベントも多数実施される。

「STAR WARS DAY」イベントのほかにも、全国9か所の劇場でこれまでの「スター・ウォーズ」映画全11作(※)が一挙上映(4/24〜5/20)。また、4/23〜6/30までの期間限定で東京ディズニーランド®のアトラクション「スター・ツアーズ:ザ・アドベンチャーズ・コンティニュー」がマンダロリアンとグローグーが必ず登場する特別バージョンになるなど、全国各地で催しが実施予定。ことしも「スター・ウォーズ」に染まる準備をしておこう!
※エピソード1-9と『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』、『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』の計11作品。

(text/編集部)

『スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー』
2026年5月22日(金)日米同時公開
監督:ジョン・ファヴロー 出演:ペドロ・パスカル、シガーニー・ウィーバー
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン

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