ミランダ
“That’s all”
以上よ

人気ファッション誌「ランウェイ」の名物編集長、ミランダは部下たちを厳しく指導し、最高の雑誌作りをめざす。多忙な彼女は指示を出した後は、“That’s all”でしめる。絶対に他の人に文句を言わせない。そんな強い姿勢が出たキメゼリフ。新米編集者、アンディの入社当時は厳しい口調でこの言葉を使うが、彼女のスキルが上がると語調が柔らかくなっていく。
ナイジェル
“All right everyone! Gird your loins.”
みんな、戦闘態勢に入れ!
ミランダの右腕的なナイジェルは現場をまわす有能な人物。そして、Gird your loins(腰の帯をひきしめろ、というニュアンスの言葉)と軍隊のように号令がかかると、編集部の人間たちは身の回りを整え、ミランダの登場を待つ。その直後、まるで女帝のようにミランダが現れる。
ミランダ
“I thought you would be different. I said to myself, go ahead.
Take a chance. Hire the smart, fat girl.”
あなたはこれまでの応募者と違うと思ったのよ。
だから、こう考えたの。
たまにはこういう子にチャンスをあげたら
頭がいいけど、太った子も雇ってみたら、と
これまでミランダはファッション好きでスリム体形の新人を選んでいたが、方針を変え、頭がきれそうなアンディを雇った。服装が素朴で、サイズ6(Lサイズ)である点にも目をつぶった(ファッション界では細身でないと通用しないようだ)。そして、アンディが失敗すると、失望をあらわにする。smart(頭が良い)で持ち上げ、fat(デブという差別的な言葉)で落とすミランダ話法の毒々しさ!
アンディ&ナイジェル
“If I do something right, it’s unacknowledged,
she doesn’t even say thank you.
But if I do something wrong, she is vicious.”
私がうまくやっても、気にもしない。
お礼の言葉さえないわ。
でも、ミスをしたら、彼女は悪魔になってしまう(アンディ)

“Andy, be serious.
You're not trying. You are whining.”
アンディ、いいかい、
君は努力していない グチを並べているだけだ(ナイジェル)

失敗続きで、ミランダに失望されるアンディ。落ち込んだ彼女は思わずナイジェルにグチをこぼす。ミランダに対するアンディの言葉、viciousは「悪辣」「邪悪」「容赦ない」の意味だが、字幕では「悪魔」と分かりやすい表現になっている。そして、ナイジェルに相談後、アンディは生まれ変わる決心をして、着ている服から考え直す。
アンディ
“The Chanel boots? Yeah, I am.”
シャネルのブーツ? ええ、そうよ

ナイジェルの助言で、アンディは洗練された服装を身にまとうようになり、これまでの素朴なイメージを捨てる。変身後、出社して、先輩のエミリーに「それ、シャネルのブーツ?」といわれ、思わずI amと返答(ここはI am wearing the Chanel boots、私はシャネルのブーツをはいているわ、の意味)。私を主語にすることで生まれ変わった彼女の積極的な気持ちが表現される。
『プラダを着た悪魔』
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