無理難題をエレガントに(あるいは泥臭く)なぎ倒していくアンディの姿は、いつだって私たちの背中を押してくれます。『プラダを着た悪魔』がバイブルであり続ける理由は、単なるサクセスストーリーではない、プロとしての「覚悟」を突きつける言葉の数々にあります。今回は、疲れた心に火を灯すミランダの毒舌から、戦友たちのユーモアあふれる助言まで、心に刻みたい10の名セリフを徹底解説します。(文・大森さわこ/デジタル編集・スクリーン編集部)

ミランダ

“Florals? For Spring? Groundbreaking.”

花柄?春の号に? 斬新だこと

画像2: ミランダ

毒舌家のミランダらしいひとこと。「ランウェイ」の編集会議で、部下のひとりは春に花柄特集の記事を提案するが、そこでミランダがこのひとこと。「あまりにも凡庸」と言いたかったが、あえて正反対の意味のgroundbreakingと返答。これは天地をゆるがすほど革新的という意味で、女帝ミランダのきつい皮肉が伝わる。

アンディ&ナイジェル

“It’s been a busy day and my personal life is hanging by a thread.
That’s all.”

すごく忙しくて、私生活も危ういのよ。
そうなの(アンディ)

画像3: アンディ&ナイジェル

“Join the club.
That’s what happens when you start doing well at work.
Let me know when your whole life up in smoke.
Means it’s time for a promotion.”

クラブに入るのか
仕事がうまくいき始めるとそうなるものさ
私生活がダメになったら、昇進も近いね (ナイジェル)

画像4: アンディ&ナイジェル

先輩のナイジェルと私生活に悩むアンディの会話。Join the club(仕事はうまくいくけど、私生活がダメになる会)への入会を勧める。これは仕事に没頭すると私生活とバランスが取れなくなることを知っているナイジェルの比喩的な表現。アンディの言葉には、ミランダの口癖、That’s allも加わり、本格的な仕事人間に。ただ、そうなると出世のきざしが見える、という助言もあり。

エミリー

“I love my job. I love my job.”

私は仕事が大好き、私は仕事が大好き

画像: エミリー

最初は失敗ばかりのアンディだったが、少しずつ編集部にも慣れ、鬼編集長、ミランダの無理な要求にも応えられるようになる。輝き始めたアンディを見て、内心、焦り始めたのが、先輩のエミリー。最初は低く見ていた後輩が、スキルアップするのを見て、I love my jobと呪文のような言葉を自分に言い聞かせ、アンディに対する嫉妬や焦りを隠そうとする。

エミリー

“Well I’m on this new diet, it’s very effective.
Well, I don’t eat anything and when I feel like
I’m about to faint I eat a cube of cheese.
I'm just one stomach flu away from my goal weight.”

パリに行くためにダイエット中、効くのよ 何も食べないの
倒れそうになったらチーズを食べる、おなかを壊せば目標体重に

エミリーの夢は上司ミランダに同行して、パリのファッションショーに参加すること。そこでステキな自分をめざしてダイエットを慣行中。このセリフはスリム体形を偏重するファッション業界を皮肉ったもので、体調が悪化すること(おなかを壊すこと)より、目標体重をめざす方がいい、という表現に痛烈なユーモアが隠されている。

ミランダ

“Everybody wants to be us.”

誰もが私たちになりたがってる

画像3: ミランダ

どんなことをしても、自分はトップにいたい。そんなアメリカ的な競争意識が、この映画では風刺的に描かれる。ミランダの仲間への裏切り行為にアンディは失望し、あなたのようになりたくない、と言うが、彼女は「誰もが私たち(us)のような成功者になりたがっている」と涼しい顔で言い放つ。常に最高のものを求めるミランダのプライドが表現された言葉でもある。

『プラダを着た悪魔』
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