衣装/ブルゾン¥143,000、シャツ¥44,000、スカーフ¥8,800、パンツ¥49,500、シューズ¥77,000 全てポールスミス(ポール・スミス リミテッド)
“シンというキャラクターが、どれほど人気かは知っていたので、みなさんが思い描く朝倉シンになれたらいいなと思いながら演じました”
──映画『SAKAMOTO DAYS』は、高橋さんが演じるシンの登場シーンが非常に多いですよね。最初に脚本を読んだ時、どう思いましたか?
「原作を読んで、アニメ版も観ましたが、実写化するにあたって、『こういう落とし込み方をするのか!』と感心しました。実写化ならではの向き合い方というか、すごく絵が思い浮かぶ脚本でした。原作と同じセリフも結構あって、出演者はみんなイメージが湧きやすいだろうなと思いました」
──シンはエスパーであり、複雑な幼少期を経験しています。現在は坂本家で家族の温かさを知ることになったシンですが、彼を理解し、内面を表現する上で工夫したことは?
「シンは心の底から坂本太郎という殺し屋を大尊敬しているということを、常に忘れないようにしながら演じていました。それは坂本と一緒にいる時も、いない時もです。もちろん、自分のことも考えてはいますが、その一つ手前には、『坂本さんの守りたいものを自分も守りたい』という気持ちがシンにはあると理解して演じました。坂本はシンを守ってくれたから、彼の大切なものを一緒に守っていこうと。その強い気持ちを、常に頭に置きながら演じていました」
──シンのどんな部分に特に魅力を感じましたか?
「アクションをしている時と、そうでない時の差に魅力を感じました。特に、殺しというものに真っ直ぐだった男が、人の温かさを知って、戦う理由が変わった瞬間ですね。それは、シンが人として成長した瞬間だと思いますし、そのギャップみたいなものが、シンが愛される所以なんだろうなと。シンというキャラクターが、どれほど人気かは知っていたので、みなさんが思い描く朝倉シンになれたらいいなと思いながら演じました」
──人気漫画の実写化ということは意識しましたか?
「そうですね、『SAKAMOTO DAYS』は主人公の坂本をはじめ、結構みんなキャラクターが強いので、意識するというよりは、シンだからこそできる、坂本に対しての突っ込みなどを、原作から自分が得た印象を大切にしながら演じようと思いました。ビジュアルの面は、監督の福田さんが本当にこだわってくださったので、そこは何の心配もなく、自分自身はアクションの殺陣の形とか、お芝居でできることをしっかりやろうと思い、撮影に臨みました」
──福田監督は、シンのビジュアルにおいて、特にどこにこだわっていましたか?
「髪ですね。自毛で再現するのは難しかったので、とにかくカツラの質感にこだわっていました。色はもちろん、シンの特徴的な“ピョン毛”の束の感じとか、右と左の長さの細かい違いもです。3〜4回はやり直したかな。福田さんが『これでいける』とOKを出した時、メイクさんはホッとして泣いていたほどです。坂本のビジュアルの再現は、もっと大変だっただろうし、全キャラクターへのこだわりがすごかったです。福田さんをはじめ、スタッフのみなさんの情熱を感じました」
──本作はハードなアクションが物凄く多いですよね。スタントなしで挑んだシーンもあったそうですが、今回演じ切ったことでアクションへの自信がつきましたか?
「いや、やればやるほど自信がつくことはないなと思いました。恐怖心はなくなりましたけど。やっぱり、先輩方のアクションを見ると、『どうしてこんなに上手いんだろう。どこでこんな風にできるようになったんだろう』と感心してしまいます。僕も柔軟などを続けながら、次にまたシンを演じることができる日が来たら、今回よりもっとアクションができるように、常に更新していけるようにしようと思います」
※全文はSCREEN2026年6月号に掲載
高橋文哉 プロフィール
2001年3月12日生まれ。埼玉県出身。代表作は映画『交換ウソ日記』(22)、『ブルーピリオド』(24)、『少年と犬』(25)、ドラマ「君の花になる」(22)、「フェルマーの料理」(23)、連続テレビ小説「あんぱん」(25)など多数、出演。今年の夏は映画『ブルーロック』8月7日公開に主人公役で出演。
作品紹介
『SAKAMOTO DAYS』

“史上最強”の殺し屋と言われた坂本太郎は、葵に恋をしたことをきっかけに殺し屋から引退。結婚して娘も誕生し、個人商店の店長となった坂本は、かつての面影がないほどに太った。そんな彼の首に10億円の懸賞金が掛けられる。坂本は殺し屋時代の部下でエスパーのシンの協力のもと、愛する家族と平凡な日常を守るために戦う。
朝倉シン(高橋文哉)

人の心が読めるエスパー。坂本を暗殺しようとするが....殺し屋を引退して坂本商店で働くようになる。坂本のことを慕い、目標としている。
『SAKAMOTO DAYS』
2026年4月29日(水・祝)公開
日本/2026/配給:東宝
監督・脚本:福田雄一
出演:目黒蓮、高橋文哉、上戸彩/横田真悠、塩野瑛久、渡邊圭祐、戸塚純貴/八木勇征、生見愛瑠/北村匠海
©鈴木祐斗/集英社 ©2026映画「SAKAMOTO DAYS」製作委員会

