半世紀以上に渡って常にハリウッドの第一線で大ヒット作や歴史的名作を生み出してきたスティーヴン・スピルバーグ監督。そんな彼の最新SF大作『ディスクロージャー・デイ』が全米公開されまたも大きな反響を呼んでいます。本作の今秋日本上陸を前に天才的巨匠のこれまでとこれからにマルチに迫ってみましょう。(文・米崎明宏/デジタル編集・スクリーン編集部)

まだまだ続く! スピルバーグこれからの新作ラインナップ

もうすぐ80代を迎える大ベテランながら、いまも次々と新作の話題がつきないスピルバーグ。『ディスクロージャー・デイ』の全米公開が始まったところですが、この後も早く見たい新プロジェクトがズラリと待機中です。そこで今後予定されている彼の新作ラインナップを整理してみましょう。

画像: 「ケープ・フィアー」

「ケープ・フィアー」

「ケープ・フィアー」Apple TVにて独占配信中
画像提供:Apple TV

まず配信が始まったばかりのサスペンス・シリーズ「ケープ・フィアー」は、スピルバーグが盟友マーティン・スコセッシと共同で製作総指揮を務めている話題作だ。スコセッシが監督した同名映画(91)をドラマ化したもので、映画版ではロバート・デ・ニーロ、ジェシカ・ラング、ニック・ノルティらが出演。今回の新作ではデ・ニーロが演じたマックスを『ノーカントリー』のハヴィエル・バルデム、ラングとノルティが演じた夫妻を『メッセージ』のエイミー・アダムスと「死霊館」シリーズのパトリック・ウィルソンが演じている。幸福な生活を送るアンナとトムの夫妻の前に、刑務所から出所した狂的な殺人鬼マックスが現れ、恨みを持つこの弁護士一家に復讐を開始する…というストーリー。実力派スターたちが共演し、スコセッシとスピルバーグが製作に当たるということで、見応えのある一級サスペンスが期待できる。

画像: 次回監督作は『ブリット』の主人公を描くアクション? Photo by Screen Archives/Getty Images

次回監督作は『ブリット』の主人公を描くアクション?
Photo by Screen Archives/Getty Images

また今のところ監督スピルバーグの次回作候補になっているのは、スティーヴ・マックィーン主演で68年に大ヒットしたアクション『ブリット』の主人公フランク・ブリットを描く作品になりそう。これはリメイクでなく、サンフランシスコの刑事ブリットが登場する別の物語となる模様で、主演にブラッドリー・クーパーが予定されている。もう一つ予定されているのが、『A.I.』に続いて、スピルバーグが師と仰ぐスタンリー・キューブリック監督の幻の企画を復活させるプロジェクトの第2弾という「ナポレオン」のドラマ化だ。キューブリックは生前ジャック・ニコルソン主演でナポレオン・ボナパルトの伝記映画を作る構想を立てていたが頓挫。これをスピルバーグが引き継ぐというものだ。複数のエピソードで描かれ、そのうち一つをスピルバーグが演出するのではと言われている。いずれもスタート時期は未定。そしてまだ開発中の企画として念願の西部劇を監督するという夢も捨てていない様子だ。

画像: 大ヒット・シリーズ「グレムリン」の3作目が来年公開予定 Photo by Warner Brothers/Getty Images

大ヒット・シリーズ「グレムリン」の3作目が来年公開予定
Photo by Warner Brothers/Getty Images

一方、全米公開時期がアナウンスされているのが『グレムリン3』だ。84年と90年に大ヒットした「グレムリン」シリーズの最新作で、スピルバーグが製作総指揮に復帰。再びクリス・コロンバスが脚本と監督も務めるという。あのギズモたちがスクリーンに帰ってくるようだが、主演のザック・ギャリガン、フィービー・ケイツが戻ってくるかは未定。全米公開日は2027年11月19日となっている。ちなみに昨年、同じくスピルバーグとコロンバスの製作&脚本コンビで『グーニーズ』の続編が進行するというニュースが浮上したが、残念ながら現在のところ新たな動きはない模様。

また公開時期は未定だが「トランスフォーマー」シリーズと「G.I.ジョー」シリーズのクロスオーバー作品という新企画にもスピルバーグが製作総指揮で参加することが発表されている。前作『トランスフォーマー ビースト覚醒』のラストでこれを匂わせるエピソードも盛り込まれていたが、当初2026年くらいに公開が予定されていたものの、正式日程発表はまだ。続報を待ちたい。

画像: 「トランスフォーマー」シリーズのマイケル・ベイ監督と Photo by Lars Niki/Corbis via Getty Images

「トランスフォーマー」シリーズのマイケル・ベイ監督と
Photo by Lars Niki/Corbis via Getty Images

シリーズ物の続編で言えば、スピルバーグとピーター・ジャクソンが組んだ「タンタンの冒険」もスピルバーグが監督した1作目『ユニコーン号の秘密』公開以降、2作目の公開情報が途絶えていたが、先日カンヌで名誉賞を受賞したジャクソンが本作の続編が製作中であると表明。今度はジャクソンが監督を務め、スピルバーグが製作に回るようだ。

他にもスピルバーグ製作総指揮の『リアル・スティール』の続編企画も長く製作リストに載っていたが、ショーン・レヴィ監督によれば一度中止ということになっている。こうしたヒット作の続編、リブートなどに加え、リドリー・スコットが監督する戦場ドラマ『イッツ・ホワット・アイ・ドゥー』をプロデュースする話など山積み。ハリウッドのキングであり続けるスピルバーグの八面六臂の活躍は今後も目が離せない!

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