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新作を撮影する前に必ず見ることにしている映画がある?

『素晴らしき哉、人生!』(フランク・キャプラ監督)
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まずスピルバーグが新作を作る前に必ず見る映画、と言われているのがフランク・キャプラ監督の『素晴らしき哉、人生!』(46)、デヴィッド・リーン監督の『アラビアのロレンス』(62)、ジョン・フォード監督(スピルバーグの自伝的映画『フェイブルマンズ』のラストで登場した重要人物だ)の『捜索者』(56)、黒澤明監督の『七人の侍』(54)の4本だ。いずれも映画史に残る巨匠たちの名作ぞろい。

『アラビアのロレンス』(デヴィッド・リーン監督)
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この中で『素晴らしき哉、人生!』は近年AFIの企画によりスピルバーグ自身が明かしたオールタイムベスト20で1位に選出していたほどお気に入りの1本。これはアメリカではクリスマス・シーズンになると必ずと言っていいほどテレビ放送されるようなクラシックだが、ツキのない人生に落胆し自殺を試みようとする男の前に見習い天使なる人物が現われ、奇跡のような逆転劇が起こるというヒューマンドラマのお手本のような傑作で、スピルバーグのポジティブな面に大きな影響を与えていると言えそうだ。この20作の中には前出の必見作も選んでいるほか、敬愛するウォルト・ディズニーの『ファンタジア』(40)と『ダンボ』(41)、ウィリアム・ワイラーの『我らの生涯の最良の年』(46)、アルフレッド・ヒッチコックの『サイコ』(60)、オーソン・ウェルズの『市民ケーン』(41)といった少年時代のスピルバーグを夢中にした作品や、盟友フランシス・フォード・コッポラの『ゴッドファーザー』(72)、自作『未知との遭遇』に出演を依頼したフランソワ・トリュフォーの『大人は判ってくれない』(59)と『アメリカの夜』(73)、『A.I.』映画化を託されたスタンリー・キューブリックの『2001年宇宙の旅』(68)、後に自身でリメイクした『ジョーと呼ばれた男』(43、『オールウェイズ』として再映画化)と『宇宙戦争』(53)などをチョイスしている。スピルバーグは何度か似たような企画でマイ・フェイバリット・ムービーを明かしているが、順位などが入れ替るものの、大体これらの作品の名前が並ぶことが多い。

『捜索者』(ジョン・フォード監督)
Photo by Silver Screen Collection/Getty Images
また『フェイブルマンズ』でも描かれたように彼が初めて映画館の大スクリーンで見た作品がサーカスの世界を描く『地上最大のショウ』(52)で、その衝撃に突き動かされるように映画のマジックにのめり込んでいく様子が描かれていた。彼の原点と言えるのはこの作品かもしれない。ちなみに本気で映画監督になりたいと思ったのは、子供時代に住んでいたアリゾナ州で先述の『アラビアのロレンス』を見た時だったそうだ。
映画以外で好きなものはゲーム!

1975年にユニバーサル・スタジオのオフィスでアーケード・ゲーム「マンイーター」に興じるスピルバーグ
Photo by Michael Ochs Archives/Getty Images
スピルバーグは根っからのゲーム好きということが『レディ・プレイヤー1』公開の頃、有名になったが、なんと70年代のゲーム機PONG(卓球をテーマにした初期のもの)の時代から夢中だったそう。80年代初期にワーナー撮影所内にあった彼自身のオフィスには、スペースインベーダーのゲーム機が置かれていたことも写真に残っている。80年代は撮影所などでかなりの数のゲームを楽しんでいたらしい。90年代になるとドリームワークスにビデオゲーム開発部門を設立している。2000年代になるとゲームデザイナーとしてもデビューするなど、ゲームオタクぶりを存分に発揮している。またゲーム開発者となった息子のマックスに、おすすめの新しいゲームを聞いてくることもあるそうだ。
