数々の名作を生み出し、アニメーション映画の可能性を広げ続けてきたピクサー。その原点にあるのは、記念すべき長編一作目『トイ・ストーリー』。1986年のスタジオ創立から40年、そして『トイ・ストーリー』1作目の日本公開から30年。映画史に刻まれた31本の長編作品とともに、ピクサーの軌跡をたどります(作品の年度は製作年/文・デジタル編集:スクリーン編集部)。
カバー画像:『トイ・ストーリー』より ©2026 Disney/Pixar

PIXAR TIMELINE ピクサー年表

Prologue

1979年
ルーカスフィルムCG部門発足
ジョージ・ルーカス率いるルーカスフィルム内にコンピュータグラフィックス部門が発足。これが後のピクサーの原点となる。

1986年
ピクサー誕生
スティーブ・ジョブズがルーカスフィルムのコンピュータ部門を買収し、ピクサーが独立したスタジオとして始動。

ターニングポイント 1)

Apple共同創業者のスティーブ・ジョブズの支援のもと独立したピクサーは、当時の従業員約40人の小さなスタジオだった。技術革新とストーリーテリングを両輪とするスタジオの挑戦は、やがて『トイ・ストーリー』をはじめとする数々の革新的作品へと結実していく。

1986年
『ルクソーJr.』完成
電気スタンドの親子を描いた短編アニメーション。ルクソーJr.は後にピクサーのロゴにも採用され、スタジオの象徴的存在となった。

1988年
『ティン・トイ』完成
『ティン・トイ』が翌年アカデミー賞®短編アニメーション賞を受賞。CGアニメーション作品として初の快挙となり、『トイ・ストーリー』につながる重要な一歩にもなった。

1995年
『トイ・ストーリー』
持ち主のいないところで動き出すおもちゃたちの世界を舞台に、ウッディとバズの友情を描く。世界初の長編フルCGアニメーションとしてアニメーション表現の新時代を切り開いた。

ターニングポイント 2)

全世界で興行収入3億6200万ドルを超える大ヒットを記録した『トイ・ストーリー』。翌年のアカデミー賞では歌曲賞、作曲賞、脚本賞にノミネート。アニメーション映画が脚本賞にノミネートされるのは史上初の快挙で、ピクサーを一躍世界的スタジオへと押し上げた。

画像: 『トイ・ストーリー』ディズニープラスで配信中 ©2026 Disney/Pixar

『トイ・ストーリー』ディズニープラスで配信中
©2026 Disney/Pixar

1998年
『バグズ・ライフ』
小さな虫たち(バグズ)の世界を舞台に、働きアリのフリックが仲間たちとともにバッタ軍団に立ち向かう冒険を描く。ピクサー長編第2作としてCG表現の可能性をさらに押し広げた。

画像: 『バグズ・ライフ』ディズニープラスで配信中 ©2026 Disney/Pixar

『バグズ・ライフ』ディズニープラスで配信中
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1999年
『トイ・ストーリー2』
誘拐されたウッディを救うため、バズたちが大冒険を繰り広げる。“続編の傑作”として高い評価を受けた。制作から上映まで、すべての工程がデジタルで行われた史上初の作品。

画像: 『トイ・ストーリー2』ディズニープラスで配信中 ©2026 Disney/Pixar

『トイ・ストーリー2』ディズニープラスで配信中
©2026 Disney/Pixar

2001年
『モンスターズ・インク』
子どもたちの悲鳴を集めてエネルギーにする会社を舞台に、仲良しコンビのサリーとマイクの友情を描く。サリーのリアルな毛並み表現は、当時のCG技術の進化を象徴するものとなった。

画像: 『モンスターズ・インク』ディズニープラスで配信中 ©2026 Disney/Pixar

『モンスターズ・インク』ディズニープラスで配信中
©2026 Disney/Pixar

2003年
『ファインディング・ニモ』
さらわれた息子ニモを捜して父マーリンが危険な冒険へ。親子の絆を描き世界的ヒットを記録。ピクサーが初めてアカデミー賞長編アニメーション映画賞を受賞した記念すべき一作。

画像: 『ファインディング・ニモ』ディズニープラスで配信中 ©2026 Disney/Pixar

『ファインディング・ニモ』ディズニープラスで配信中
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2004年
『Mr.インクレディブル』
引退したスーパーヒーロー一家が再び世界を救うため立ち上がる。人間キャラクターを中心に据えた初の作品として、アクション映画の魅力と家族ドラマを見事に融合させた。

画像: 『Mr.インクレディブル』ディズニープラスで配信中 ©2026 Disney/Pixar

『Mr.インクレディブル』ディズニープラスで配信中
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2006年
『カーズ』
新人レーサーのライトニング・マックィーンが田舎町で成長していく姿を描く。車だけが暮らすユニークな世界観や迫力のレースシーンが人気を呼び、新たなピクサーの代表シリーズに。

画像: 『カーズ』ディズニープラスで配信中 ©2026 Disney/Pixar

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2006年
ディズニーとピクサーの新時代がスタート
ピクサーが創立20年を迎えたこの年、ディズニー傘下となり、長年のパートナーだった両社が新たな体制へ。

2007年
『レミーのおいしいレストラン』
一流レストランの料理人を夢見るネズミのレミーがパリで見習いシェフとともに奮闘する。夢を追い続けることの尊さを描き、アカデミー賞長編アニメーション映画賞を受賞した。

画像: 『レミーのおいしいレストラン』ディズニープラスで配信中 ©2026 Disney/Pixar

『レミーのおいしいレストラン』ディズニープラスで配信中
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2008年
『ウォーリー』
29世紀の荒廃した地球に残されたゴミ処理ロボットの恋と冒険を描く。前半はほとんどセリフがなく、言葉に頼らない大胆な映像表現でピクサーの芸術性を象徴する作品となった。

画像: 『ウォーリー』ディズニープラスで配信中 ©2026 Disney/Pixar

『ウォーリー』ディズニープラスで配信中
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2009年
『カールじいさんの空飛ぶ家』
亡き妻との約束を果たそうとする老人カールの冒険を描く。喪失と再生をテーマに、大人の観客からも高い支持を集めた。カンヌ国際映画祭でオープニング作品に選ばれた初の長編アニメーション映画。

ターニングポイント 3)

愛する妻を失った老人の再生を描いた感動作『カールじいさんの空飛ぶ家』は翌年のアカデミー賞でアニメーション映画として異例の作品賞候補入りを果たした。ピクサー作品がアニメーションの枠を超え、映画芸術として高く評価された歴史的瞬間となった。

画像: 『カールじいさんの空飛ぶ家』ディズニープラスで配信中 ©2026 Disney/Pixar

『カールじいさんの空飛ぶ家』ディズニープラスで配信中
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2009年
ヴェネツィア国際映画祭で栄誉金獅子賞を受賞
ピクサーの主要クリエイター陣が栄誉金獅子賞を受賞。『トイ・ストーリー』から続く革新的な作品群が高く評価され、長年にわたる功績が映画界から称えられた。

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