前作から5年ぶりにスパイダーマンとして戻ってくるトム・ホランド。そして本作から新たにメガホンを取るデスティン・ダニエル・クレットン監督。『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』に込めた二人の想いとは?(デジタル編集・スクリーン編集部)
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「これは本当に僕たちの最高傑作だと思っています」トム・ホランド

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トム・ホランド
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──あなたがタイトルロールを演じる「スパイダーマン」シリーズはこれが4作目になります。前作『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』では、ピーター・パーカーについての記憶が全世界の人々から抹消されるという衝撃的な結末を迎えましたが、本作はどのような物語になりますか?

「新たな出発です。ピーター・パーカーはスーパーヒーローの中でも特別な経験をしてきたキャラクターです。これは若者が自分のアイデンティティを見つけ、大人になっていく映画です。ピーターは新章へ踏み出しています。MJやネッド、そして世界全体を守るために究極の犠牲を払いましたが、それが彼の私生活だけでなく、心身にも大きな影響を及ぼしています」

──“ブランド・ニュー・デイ”というタイトルが示すように、ピーターは新たな人生を歩み始めます。本作で彼はどのような成長を遂げるのでしょうか?

「ピーターの旅路における重要な成長は、“自分一人ではこれはできない”と彼が学ぶことです。今の世界で起きていることを考えると、とても共感できるテーマです。コミュニティ(人とのつながり)の必要性が本当にあるように感じます。ピーターは旅が進むにつれて、それを学んでいきます。冒頭では、彼はピーター・パーカーを脇に追いやり、スパイダーマンに人生のすべてを費やそうとしています。でもそれが重圧とストレスを生み、クモが経験するような“変態”へとつながっていきます。ピーターを忘れたのは周囲だけではありません。ピーター自身も、“ピーター・パーカーとは何者なのか”を見失い始めています。それが彼にとって最大の恐怖になります。なぜなら、ピーターとしてのアイデンティティこそが、MJやネッド、そしてピーターのためにすべてを犠牲にした亡きメイおばさんとのつながりだからです」

──予告編では、ピーターがSNSを通してネッドやMJを見守る姿や、MJが別の男性と親しくなっている様子を目にしてショックを受ける場面も描かれていました。

「ピーターは、彼らともうつながれないことにひどく苦しんでいます。幸せを見つけることに苦闘しているからこそ、スパイダーマンであることにすべてを注ぎ始めているのです。それでも、MJやネッドとの場面には楽しさがあり続けますし、彼らとピーターの間には観客が喜ぶような紆余曲折があります」

──今回はパニッシャーことフランク・キャッスルがMCU映画に初登場します。スパイダーマンと初めて顔を合わせることになりますが、二人はどのような関係になるのでしょうか?

「フランクとピーターの関係性は、『スパイダーマン』映画の中で僕のお気に入りかもしれません。ピーターは自分がフランクのような人生を送るしかないと考えています。でも実際には、それはピーター自身が選んでいる生き方なんです。一方でフランクには選択肢がありません。彼の家族は奪われ、フランクは自分が死刑宣告と呼ぶ人生を生きています。そこに選択はまったくありません。フランクはピーターとはまったく異なる世界で生きてきた人物です。彼は復讐に突き動かされた人物で、僕たちはそんな彼を『スパイダーマン』の世界へ迎え入れました。ジョン(バーンサル)はこの映画で本当に最高です」

──さらに新たなキャストとして「ストレンジャー・シングス 未知の世界」のセイディー・シンクも加わります。どのような役柄かはまだ明かされていませんが、共演はいかがでしたか?

「本作で、セイディーはまったく新しい世界に足を踏み入れ、それを自分のものにしました。僕はそのことを本当に尊敬しました。僕がMCUに参加したときは、ものすごく緊張していたからです。セイディーからはその緊張をまったく感じませんでしたし、彼女は素晴らしいです」

──スパイダーマンを演じたことで自分自身について学んだことはありますか?

「僕はいつもすごくポジティブな人間なんだということですね。僕はいわゆる“コップの水はまだ半分もある”と考えるタイプなんです。ピーターもまさにそうなんです。この映画を作る中で、自分にもそういう部分があると改めて気づきました。彼が多くの人に愛される理由は“人間らしさ”だと思うんです。確かに彼はスーパーヒーローだけど、結局のところ僕たちが共感できる“普通の子”で、毎日僕たちが経験するようなことを彼も経験している。だからこそ、彼の人間的な側面がみんなに響くんだと思います」

──4作目への続投にあたっては「ただ続編を作るためだけに戻るつもりはない。スパイダーマンというキャラクターにとって価値のある作品でなければならない」と話していました。今回、その言葉どおりの作品になったと感じていますか?

「10年間このキャラクターを演じてきて、今回また戻ってくるうえで一番ワクワクしたのは、“新しい何か”として感じられたことです。新しい挑戦だと思えたし、観客がまだ見たことのないものになっていると感じました。僕たちがこの作品を作るうえで感じた喜びを、観客にも同じように味わってもらえたら嬉しいです。トーンとしては、映画はより成熟したものに感じられます。観客はキャラクターたちが経験していることに共感できるはずです。これは本当に、僕たちの最高傑作だと思っています」

『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』
2026年7月31日(金)公開
アメリカ/2026/2時間25分/配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
監督:デスティン・ダニエル・クレットン
出演:トム・ホランド、ゼンデイヤ、ジェイコブ・バタロン、ジョン・バーンサル、トラメル・ティルマン、マイケル・マンド、マーク・ラファロ

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