恩師倉田保昭を囲む3人の人気監督がエモい!
この記事は以前書かせてもらった「倉田保昭主演最新作『夢物語 The Living Dragon』いよいよ7月17日劇場公開!見どころポイント解説」の続編である。完成した映画を見たとき、私は混乱した。小学生のときに倉田保昭と出会い、19歳で実物に会いに行き、直接武道を習い始め、憧れのスターを「先生」と呼ぶようになり、その縁から映画業界に入った私にとって、倉田愛にあふれ、現実とフィクションとドキュメンタリーがごちゃまぜになったような本作はまさに夢、夢、夢の集大成。作品から受け取ったものが大きすぎて尊すぎて、ライターとして、どのスタンスから何をどう書いたらいいのか、感動のあまりあたふたしてしまったのだ。
あらためて紹介すると「夢物語 The Living Dragon」は80歳になった倉田保昭が俳優生活60周年を記念して自ら製作。倉田アクションクラブ出身の坂本浩一、谷垣健治、下村勇二が監督をつとめた3話からなるオムニバス映画だ。世界を股にかけて活躍し、いまや日本を代表するアクション監督になった弟子たちが、10代の頃にその門を叩いた師匠の下に再結集…もうそれだけでエモい、エモすぎてニヤけてしまう。

師匠倉田保昭を囲む3人の監督たち(左から谷垣健治、坂本浩一、下村勇二)日頃ジャージが定番?のアクション部の皆さんなので、スーツ姿はとても貴重。それにしても4人ともめちゃくちゃいい笑顔です
それだけに2026年7月20日、ブルース・リーの命日当日に関根勤さんをゲストに迎えたトークイベントの冒頭、「これは私の映画というより、倉田アクションクラブOB、OG総出演というか。監督3人もそうですが倉田アクションクラブの魂がこもった映画だと思っています。皆さんに感謝です」と先生が挨拶したときは、その懐の深さにじ~んとした。
「3人とも立派になりすぎちゃって、もう弟子だなんて言えないよ」と笑う倉田。決して偉ぶることなくつねに飄々としているところが倉田先生の魅力だ。お互いをプロとして尊重しあっている師弟、これは最高の関係ではないか。
しかし「映画の公開日が7月17日に決まった」と聞いたときには驚いた。「ブルース・リーの命日の3日前!運命的なものを感じますね」と言った私に返ってきた先生の言葉が「そうなんだよ、谷垣の念力かな(笑)」。奇遇なことに、映画のパンフレットにも載っている、サモ・ハンと先生との「七福星」の撮影スナップの日付が41年前の1985年7月17日。さらにこの日は下村監督がアクション監督を務めた最新作「キングダム 魂の決戦」の公開日でもあった。「困るんだよなあ、あんな超大作が競争相手なのは」と先生に冗談を言われた下村監督が体をよじって謝りまくる姿はかわいかった(笑)。

第二章「不思議な国のドラゴン」のテーマにもなっている、ブルース・リーの命日当日に行われた舞台挨拶イベントには、リーをこよなく愛し、倉田保昭のファン1号を自認する関根勤が登壇。爆笑トークを繰り広げた。
三者三様のエンドロール、倉田アクションクラブのロゴに託された想い
「一本の作品で人気アクション監督3人の個性の違いが楽しめる」贅沢な本作は、三者三様のエンドロールでもワクワクさせてくれる。第一章「追躡」は、メイキング映像つきの正統派。いつも朗らかな坂本監督らしい笑いがたえない現場風景、リラックスした先生の表情、先生の田舎である茨城ののどかな景色、親戚のお屋敷でのロケ、そしてアクション撮影中の倉田先生ならではのハプニング……などが次々と映し出され「これこれ、こういうのを見たかった」と言いたくなる。
第三章の「不思議の国のドラゴン」では、谷垣監督がエンドクレジットで、倉田アクションクラブのOB、OG、現役メンバーの名前の横に(〇期生)という表記をつけることにこだわった。その人数と年代の幅広さ。しかもアクションのみならず演出、編集、衣装、音楽、題字デザインなどなど、さまざまな分野で先生を支えていることにもびっくり。そこに倉田先生の人生アルバムともいうべきたくさんの写真が走馬灯のように映し出されていく。ブルース・リーとのツーショットをはじめ、小学生時代の先生、香港映画デビューの頃、「Gメン'75」の頃…懐かしい顔、もう会えない人の顔が次々と現れては消えていく。バックには倉田自身がブルース・リーに捧げて歌った「友よ」が流れる。
一方、下村監督による第二章「ハート・オブ・ドラゴン-龍的心-」のエンドロールは、1970年代に人気を博した武打星映画への完全なるオマージュで、燃える炎、龍の字、人型のシルエット、怪鳥音、それっぽい音楽が、カンフー映画オタクのハートを直撃。さらに映画全体の最後には「倉田アクションクラブの青いロゴマーク」がドドーンと登場してなんともいえない余韻を残すが、これもまた、プロローグ、エピローグの撮影を担当した下村監督のアイデア。「今回、自分の現場があって撮影に参加できなかった仲間もいた。今はアクション業界を離れて他の仕事をしているOBも多い。そんな倉田アクションクラブにたずさわったすべての人たちの想いを、このロゴマークに込めたかった。どんな言葉で説明するよりもこれひとつで伝わると思った」とは監督の弁。たしかに伝わった、ついでにクランクアップのとき、挨拶しようとしたが言葉にならず、男泣きしていた下村監督の涙も思い出して目頭が熱くなった。

倉田アクションクラブのロゴ。これを見ただけで血と汗と涙の青春の日々が蘇る門下生が大勢いるはず。今回の撮影のため、今は映画界を離れ、アクションから遠ざかっている弟子たちも何人か全国各地から呼び戻された。
43年間、倉田先生と倉田アクションクラブの皆さんの周辺をうろちょろし、細く長く取材をさせてもらってきた者として、最大の誉め言葉としてあえて使わせてもらうと、世の中から“アクションバカ”と呼ばれる皆さんは、みな本当にチャーミングだ。気持ちいいくらい負けず嫌いで、突き抜けた情熱を持ち、どんなにスケジュールがきつかろうが、ローバジェットだろうが、暑かろうが寒かろうが、先生のパンチがもろに当たって痛かろうが、体力の限界を超えようが、現場が混沌としていようが、いや、むしろそんな状態のときこそ、楽しそうだったりしていた。もともとタフでエネルギーがあり余っている体育会系の超人たちといえばそれまでかもしれないが、頭もクレーバーでコミュニケーション能力が高く、打てば響く人が多いように思う。そしてここが一番重要だが、みんな映画が、アクションが大大大好きなのだ。

ワンシーン撮り終えるたび、その場でモニターをチェック。谷垣監督の采配はスピーディーで撮影は順調に進んだ。会心の場面が撮れたときはみなが自然と笑顔に
ワイヤーもCGもなかった時代から続く倉田保昭のアクションスタイルは徹底した現場主義。事前に動きを確認したり練習したりすると、それは形や段取りになってしまう。それを嫌う倉田は、実際に現場に行き、打ち合わせしながら相手の動きに反応し、その瞬間に生れるリアリティを大事にするのだという。口で言うのは簡単だが、よくよく考えるとこれは、実力者同士が激突してきた香港映画ならではのやり方であり、いつ声がかかっても大丈夫なように常日頃から鍛錬を欠かさない、つまり倉田保昭が”本物“だからこそ可能な、至難の業でもある。
今回3人の弟子たちは脚本から自分たちで執筆、師匠は何も口出しをせず、弟子の指示に従った。“倉田保昭を使って”“自分が憧れて来たあんなことやこんなこと”“いろんなことができる千載一遇のチャンス”だったわけだ。結果、カッコいい倉田保昭はもちろん、いろんな武器を次々と使う倉田保昭、走る倉田保昭、ボコボコにされる倉田保昭、かわいい倉田保昭、意外に御茶目な倉田保昭…いろんな倉田保昭がスクリーンに刻まれた。なかでも第二章「ハート・オブ・ドラゴン-龍的心-」で披露したカニ拳は必見!
一見ユーモラスだがものすごく難しいアクションで、この味は倉田先生にしか出せない。そのオリジナルである1978年の名作「少林寺VS忍者」は今見ても倉田先生の動きがあきれるほどシャープでかっこよく「カニ拳なのにかっこいいってなにごと?」となる。なんなら倉田保昭の公式YouTubeチャンネル「和製ドラゴンチャンネル」では3年前に下村監督と師匠が道場でカニ拳に挑戦した映像を見ることもできる。何が面白いって、プロ同士が本気で遊んでいる様子を見ることくらい面白いものはない。ちなみにこのチャンネルには谷垣監督や坂本監督もたびたびゲストとして登場。貴重な対談や映像を山のように見ることができる。本当にいい時代になったものだ。
ちなみに3監督ともに見本をやってみせるときの動きの的確さ、美しさが尋常でないことも特筆しておこう。全員が優秀なスタントマン出身であるから当然といえば当然だが、一流とはこういうものか、と目を見張る思いがした。

第三章でヌンチャクを使う倉田保昭と谷垣監督。倒れてはまた立ち上がるハードな展開に「まさかこんな血みどろになるとは思わなかった」と苦笑いしていた倉田。「トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦」のファンにも谷垣監督と恩師とのコラボをぜひ見て欲しい。
倉田保昭の人生が凝縮されたような帯が尊い
「アクションスター、倉田保昭の原点とは何か?」加藤雅也扮する謎の男が武田梨奈に問いかける。真っ白な空間に超然と浮かび上がるのは、道着を着た倉田保昭の姿。夢物語シリーズの中で唯一、役の田中平蔵を離れ、倉田本人として出演する第二章「ハート・オブ・ドラゴン-龍的心-」。終盤は武道家としての倉田保昭に焦点が当てられる。
そしてクライマックスの弟子6人と手合わせする場面は撮り直しなしの一発勝負で撮影された。映画を見てもその瞬間、空気が一変し、緊張感がはりつめるのがわかる。その現場に倉田先生は最初、名前入りの黒帯を締めて現れた。それを見た下村監督が「先生、あの帯でお願いします。あの帯でないと意味がないんです」と言うと倉田は「もうちぎれそうなんだよ」と言いながら、すぐに別の帯と取り換えて再び登場した。擦り切れ、ほつれ、色が抜け、紐のようになってしまった帯。頑丈な黒帯がこうなるまでに、いったいどれほどの年月が流れ、どんなドラマがあったのだろう。最後の場面はこの帯を締めた倉田の手のクローズアップから始まる。

武道家を父親にもち、自らも空手、柔道、合気道の有段者である倉田保昭と、空手家でもある武田梨奈。終盤の2人の凛とした姿は第二章に品と風格を与えた。右横でカメラを構える後ろ姿は下村監督。時間短縮のためにも今回は自らカメラマンを兼任。腕が筋肉痛でパンパンになっても最後までカメラを離さなかった。

倉田保昭の人生そのもののような年季の入った帯。何が起こっても一回こっきりの約束で撮影された、倉田保昭VS6人の弟子の緊迫の対決場面はぜひ劇場で目撃してほしい!
この帯については以前にもSCREENONLINEの「『帰って来たドラゴン』リバイバルで再注目を浴びる伝説の男、倉田保昭の真の偉大さとは?」でも書かせてもらったが、なんとこの2年の間にさらに味わいが増していた。倉田保昭の人生そのものであり、象徴ともいえる帯。映画のパンフレットの最後のページにはこの帯を締めた倉田先生が礼をしている静謐な写真がおさめられている。
「夢物語」の前身となった2本の短編映画にもご注目を!
「夢物語 The Living Dragon」には前身ともいえる2本の短編がある。「倉田保昭 in 夢物語」「倉田保昭 in 夢物語:奪還」のタイトルで現在、配信もされている2作品だ。
「倉田保昭 in 夢物語」はコロナ禍の最中、仕事はないが時間だけはあった77歳の倉田保昭が「今の自分がどれだけ動けるか」を試し、映像に残す目的で親戚の竹やぶを借りて弟子たちと撮影した15分の短篇。完全な自主映画であり当初上映の予定はなかったが、インドの第11回レイクシティ国際映画祭に出品したところ最優秀短篇映画賞を受賞したことなどから「帰って来たドラゴン」のリバイバル時に併映され、DVD化された際には特典映像として収録されることにもなった。
「倉田保昭 in 夢物語」の監督兼アクション監督は、忍者役で共演もしている倉田プロモーション所属の現役ばりばりの弟子、中村浩二。今回の「夢物語 The Living Dragon」には第二章、第三章ともに出演、第二章ではクライマックスで倉田先生に5番目に倒される男を印象的に演じている。特撮ファンの間では平成ウルトラマンのスーツアクターとしても有名で、イベントを開けば大人気。また、続編の「夢物語 奪還」の監督もやはり倉田の弟子で、映像はもとより「刀剣乱舞」などの舞台でもアクション監督として活躍する栗田政明が手掛けている。この2作品があってこその夢シリーズであるといえよう。このように倉田アクションクラブから世界に飛び出した才能は、坂本、下村、谷垣だけではない。ほかにも小池達朗、髙橋伸稔、吉田浩之など枚挙にいとまがない。今後夢シリーズが続く可能性もあるのだ。


「緑の竹林にはピンクの道着が映えるんじゃないか?」と思いつき、自分で染め粉を買ってきて道着を染めたという倉田。この柔軟な発想、精神こそが若さの秘訣なのか。コロナ禍で先行きが見えなかった時代に、アクション魂に突き動かされたかのように弟子たちを相手に大暴れする倉田先生は必見! 忍者姿は中村浩二監督。
倉田先生の親友、コーリー・ユンとの思い出
最後は私のライターとしての個人的な思い出話で締めるとしよう。
倉田先生はよく「アクションをやっていると下に見られがちだった」と述懐するが、私も同じような思いを味わったことがある。映画業界の王道はやはりきらびやかなハリウッド映画、泥臭いカンフー映画を偏愛する弱小ライターはB級好きの変わり者扱いされることも多かったのだ。その後、「恋する惑星」をきっかけに突然のお洒落香港映画ブームが到来するわけだが、私個人はその大波に乗ることもなく(笑)、キネマ旬報のビデオ紹介ページで「アジアのピンキリ、そのまたキリ」という連載を持たせてもらって、珍品、怪作を追いかけては好き勝手な原稿を書いていた。
やがてそんな私にも2007年にあの超大作「レッドクリフ」の現地取材というビッグな仕事が舞い込む。依頼してくれたのは「SCREEN」。中国に着いて最初の現場で待ってくれているのがアクション監督のコーリー・ユンだと知った私はテンションぶち上がった。大好きな「ターゲット・ブルー」、ジェット・リーの「方世玉」シリーズを世に送り出したあの監督、七小福のひとりでもあるユン・ケイ、その人ではないか! だが、アテンド担当のエイベックスの若い社員さんたちも、プレスツアーで同行していたライターや編集者さんも、誰も彼のことを知らなかった。皆のお目当てはトニー・レオンであり、金城武であり、ジョン・ウー監督なのだ。
見渡すかぎりなにもない広大な荒野で合戦シーンを撮っていたユン監督は遠い日本から来た一行を歓迎してくれた。「私は『龍の忍者』の監督。真田広之さんと仕事したのはご存知ですよね」というスタンスで、あやしい日本語で挨拶もしてくれた。だが、興味のない人にとってそんなユン監督は気のよさそうなおっさんでしかなく、現場には少し肌寒い風が吹いてしまった。それでもひとり大興奮して監督に食いついていた私は、途中でハッと思いつき「私は倉田保昭の空手の弟子なんです」と言って、手帳に挟んでいた、20歳の頃、倉田先生と空手教室のみんなと一緒に高尾山に遠足に行ったときのツーショット写真を見せてみた。まだスマホが一般的でない時代のことである。ユン監督は「おおっ!」と前のめりになり、倉田がいかに素晴らしい俳優であるかを熱く語ってくれ、その後の取材もうまくいき、私にとって最高の思い出になった。
これまでにも香港や台湾の俳優、監督に取材して時間や心の余裕があるとき、私はチョンティン・ポーチュウ(倉田保昭)の名前を幾度となく出してきた。どの映画人もリスペクトと憧れを持って先生の話をしてくれた。2、3年前だとアンソニー・ウォン、「盗月者」のユエン・キムワイ監督など。映画の舞台挨拶で加藤雅也氏が語っていたように、日本はそんな倉田先生の偉大さを知らなさすぎ、取り上げなさすぎなのだ。たとえば「香港電影金像奬 倉田保昭」で検索すると、驚きの映像がたくさん出てくる。また最近になって、あのジョン・ウー監督から映画の公開を記念した応援映像メッセージが届いたが、誠実な監督が心をこめて倉田保昭を熱く語る姿には感動すら覚える。倉田保昭が香港でどれだけ敬愛されているかがよくわかるのである。

2008年、倉田先生とコーリー・ユン監督のツーショット。2人は「クローサー」「ラスト・ブラッド」などでも組んだ親友同士で、深い信頼関係で結ばれていた。ユン監督は残念なことにコロナ感染症によって2022年、71歳で亡くなった。
タレント犬もびっくり、いちごくんの名演技
毎朝「おはよう」とメールのやりとりをしあっている倉田先生とサモ・ハン。サモ・ハンは先生のことを「最初に会ったときからアクションは凄い、顔はいい、芝居もできると思っていたが、あとからコメディのセンスもあることがわかった。できないことがない俳優」とベタ誉め。私もその通りだと思う。最近はふたりで「養老院を舞台にしたアクション映画を作りたいね」と言いあっているとか。そのときはまたぜひまた、いちごくんにも出演してもらいたい。オムニバス全話とプロローグにも登場、ポスターにもしっかり載っている仔犬のいちごは、倉田先生の長女で本作のプロデューサーでもある倉田奈々さんの愛犬。名前の由来は苺ではなく、一期一会からとったのだそうだ。このいちごくん、フォトジェニックなだけでなく演技犬としての勘も度胸も抜群で、第二章では「ドラゴンへの道」のコロシアムの有名なシーンのオマージュを、猫に代わってみごとに務めあげている。

サモ・ハンと倉田保昭は何本もの映画で共演しているが、アクション対決したのは「七福星」以来、実に41年ぶり。サモ・ハンと谷垣監督は「トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦」でも一緒に仕事をした仲。

全編に登場する「夢物語」のマスコット仔犬いちごくん。撮影現場では大人しくいい子で、カメラの前に立つや堂々とした演技を披露。劇場にはそんないちごくんの可愛いパネルが用意されているので、ぜひツーショット写真を。
我が青春の倉田保昭。パンフレットに刻まれた継承の念
人生は夢の連続だ。24歳の倉田保昭が香港に渡った、あの日胸に抱いたひとつの夢が、何十年もかけてたくさんの人の人生に影響を及ぼした。倉田保昭を師匠と呼ぶ人は、一説に2万人いると言われている。私もまたそのひとりである。ひとめ倉田保昭に会いたいと願ったあの頃の夢が、私を今いる場所へと連れてきてくれた。2年前の「帰って来たドラゴン」リバイバル上映時のパンフレットは、倉田保昭の軌跡を詳細に追った素晴らしい内容だったが、今回の「夢物語 The Living Dragon」のパンフレットのテーマは「継承」。倉田保昭を先生と呼ぶ倉田アクションクラブの教え子たち、一緒に仕事をした映画人たち、そして倉田保昭を応援する映画ファンたちの愛がぎゅうぎゅうに詰まっている。「不思議の国のドラゴン」のエンディングロ―ルに登場した写真も掲載されていて、それを見るだけでも価値がある!
いま現在、「夢物語 The Living Dragon」は、連日満員が続いたため、新宿武蔵野館での上映延長が決定。さらに岩手から沖縄まで、全国各地で上映館がどんどん増えているという。なんでも地方の映画館のオーナーさんが倉田ファンで「ぜひ当館でも上映を」というケースが多いらしい。世代的にドンピシャなのだろうと推測するが、ここにもまた興行の夢がある。とんでもなく長く書いてきてしまったが、これは”ドラゴンチルドレン“を自認する私の、世代を代表した気持ちで綴る先生へのファンレターだ。我が青春の倉田保昭。先生に会えて本当によかった。先生、いつまでもお元気で現役であり続けてください。先生は永遠に我々の憧れ、心の支え、人生の指針です。
「夢物語」とは本当に素晴らしいタイトルだ。倉田保昭という物語はたくさんの人の夢と想いを乗せて、これからもまだまだ続いていく。私はどこまでもその背中を追いかけて夢の行方を見届けたいと願う。
★全国各地で続々と上映が決定!

『夢物語 The Living Dragon』
主演:倉田保昭
特別出演:サモ・ハン
出演:武田梨奈/加藤雅也/高岩成二/谷口布実
監督・脚本:坂本浩一/谷垣健治/下村勇二
プロダクション協力:(株)B.O.S-Entertainment / (株)ACTION CONCEPT / (有)ユーデンフ
レームワークス
製作:アートポートインベスト(株)/(株)倉田プロモーション/武蔵野興業(株)
配給:武蔵野興業(株) 協賛:(株)ティファ
©2026 アートポートインベスト(株)/(株)倉田プロモーション/武蔵野興業(株)
2026年/日本/日本・広東語・英語/DCP/シネスコ/78分
<上映劇場情報>
岩手県 盛岡中央映画劇場/東京 新宿武蔵野館、Stranger、kino cinema 立川高島屋S.C.館/神奈川 kino cinema 横浜みなとみらい、シネマジャック/ベティ あつぎのえいがかんkiki /栃木 宇都宮ヒカリ座、小山シネマロブレ/愛知 シネマスコーレ/静岡 静岡シネギャラリー/大阪 kino cinema 心斎橋/兵庫 kino cinema 神戸国際/京都 アップリンク京都/福岡 kino cinema 天神/沖縄 桜坂劇場ホール *詳しくは「夢物語 The Living Dragon」の公式サイトをご参照ください。



