大ヒット公開中の『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』をもっと深く楽しむスペシャル企画! 本作に散りばめられたトリビアを10のキーワードからひも解きます。ネタバレ注意!:本企画では本編の重要な内容に触れています。未見の方はご注意ください。(文・杉山すぴ豊/デジタル編集・スクリーン編集部)

『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ(BND)』!スパイダーマン好きにとっては何度でもリピート鑑賞するでしょうから(笑)、このコラムではネタバレ全開で次回鑑賞の際、もっと面白くなるトリビア・ネタをお届けします!

セイディー・シンク演じるジーン・グレイはX-MENのキャラだった

公開直前までトップ・シークレットだったセイディー・シンクの役はジーン・グレイ。コミックではX-MENの重要人物で、過去のX-MEN映画ではファムケ・ヤンセン、ソフィー・ターナーが演じていました。史上最強クラスのテレパシーの使い手です。

この先のマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)は新たなX-MENをスタートさせる予定で、そこにセイディー版ジーンが登場することは間違いないでしょう。

スパイダーマンの敵はなぜか緑色

BNDにおいてスパイダーマン(トム・ホランド)が戦うスコーピオン、ハルクですがカラーは緑色です。今まで登場したヴィラン:バルチャー、ミステリオ、グリーン・ゴブリンも濃い緑がコスチュームに取り入れられています。コミックでも彼らは緑色のコスチューム。なおジーンはX-MENコミックでは黄色と緑のコスチュームです。この映画ではそれを意識してか姉サラの形見であるシュシュがこのカラリングです。

スター・ウォーズ・ネタ

ネッドの部屋のモニターに『スター・ウォーズ/帝国の逆襲』の1シーン=四足歩行のメカAT-ATが脚を絡められ倒れる場面が流れますが、これは『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』においてスパイダーマンが空港で、巨大化したアントマンとの戦いで言及したシーンです。またエレーナのオフィスがあるビルで『メン・イン・ブラック』の1シーンがTVに流れていますが、これは『メン~』の中の“記憶を消される”というネタをいまのピーターの状況に当てはめているからかも。

パニッシャー、ブラック・ウィドウはスパイダーマンと元々縁がある?

画像: スパイダーマンとパニッシャーには実は意外な縁が?

スパイダーマンとパニッシャーには実は意外な縁が?

今回、スパイダーマン/ピーターをパニッシャー/フランク、ブラック・ウィドウ/エレーナが助けます。パニッシャーは1974年発刊のアメイジング・スパイダーマン誌129号でデビュー。またエレーナではありませんがナターシャ版ブラック・ウィドウがあの黒いコスチューム姿を初披露したのは1970年発刊のアメイジング・スパイダーマン誌86号です。なお今度の映画でスタテン島でフランクとスパイダーマンの間になにかあったと示唆されますが、コミックや映画、ドラマでこれに該当する話はありません。ちなみに『スパイダーマン:ホームカミング』でスパイダーマンとアイアンマンが助けるあの船はNYからスタテン島に向かうフェリーです。

『スパイダーマン2』へのオマージュ

BNDは糸以外にも過去のスパイダーマン映画へのオマージュととれるシーンがいくつかありますがスパイダーマン映画の中でも特に評価の高い『スパイダーマン2』を意識していると思われます。『~2』においてMJが他の男と結婚することを知り、ピーターはそのショックで蜘蛛糸が出なくなり超人パワーが減退します。一方BNDはその逆で、MJ(ゼンデイヤ)に新たな恋人がいると知ったショックでピーターの身体から蜘蛛糸が出るようになり、超人化(蜘蛛化)が加速します。展開は同じですが結果が真逆というのが面白いです。

あの巨漢ギャングはスパイダーマン映画に二度目の登場

劇中、スパイダーマンを高所から落とそうとして逆に蜘蛛糸でがんじがらめにされる巨漢のギャングが登場。あのキャラはロニー/ トゥームストーンというヴィランで強固な肌と怪力の持ち主です。演じているのはマーヴィン・ジョーンズ3世という役者ですが、彼はアニメ『スパイダーマン:スパイダーバース』で同じ役(つまり声の出演)を担当。

ネッドはなぜ記憶を取り戻したのか?

BNDのエンディングはネッドがピーターのことを思い出したということを示唆します。これはジーンからピーターへのお礼かも。というのもジーンのサイキックパワーが暴発した時に、ジーンはネッドにも憑依し彼の頭の中を覗き込んだことがあるわけです。ジーンはあの後ネッドがピーターのことを思い出せるようなんらかの細工をした? なおこの映画の冒頭のマーベル・スタジオロゴで歴代スパイダーマン映画のコラージュ画像が流れますが、ピーターの画像が次々と消えていく演出がされています。つまり人々がピーターのことを忘れている状況を示しています。

NARUTO!

監督のデスティン・ダニエル・クレットンの次回作は日本発の忍者アクション・コミック/アニメのNARUTOの実写映画化の模様。それを意識してか、ネッドの部屋にNARUTOのポスターが貼ってあります。

BERO&AIの声

ピーターが花を買うあのお店。ビールも売ってますが、そこに店の棚に一瞬BEROというブランドのビールが映ります。これはなんとトム・ホランド本人が共同設立した会社のノン・アルコールビールのブランドです。トム・ホランドつながりでもう一つネタを。今回のスパイダースーツのAIである“E.V.”の声を担当しているのはナオミ・ワッツ。2012年のトム・ホランドの映画デビュー作『インポッシブル』で母親を演じています。

ポスト・クレジットのあのシーンは?

画像: スパイダーマンの次なる戦いの舞台は宇宙!?

スパイダーマンの次なる戦いの舞台は宇宙!?

恒例のおまけシーンですが、スパイダーマン追跡アプリがなんとスパイダーマンがNYおろか地球を飛び出し、宇宙のどこかに行ったことを示唆。いまのところトム・ホランドは『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』への出演はアナウンスされていませんが、その次の『~シークレット・ウォーズ(原題)』には出る模様。コミックでの“~シークレット・ウォーズ”はヒーローやヴィランが宇宙のある惑星に集められるという展開なので、それを表わしているのかも。

画像: 忍者集団ザ・ハンドには日本版独自の名称も

忍者集団ザ・ハンドには日本版独自の名称も

いかがだったでしょうか? なお忍者集団ザ・ハンドですが、この軍団はMCUドラマの「デアデビル」等に登場しており、日本語吹替版では“ヤミノテ”という日本版独自の名称が与えられていました。なので僕が日本語吹替監修したBNDでは、一度だけハンドのことを“ヤミノテ”と呼称するようにお願いし、そうなっています。ぜひここもご確認ください。

『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』
公開中

監督:デスティン・ダニエル・クレットン
出演:トム・ホランド、ゼンデイヤ、セイディー・シンク、ジェイコブ・バタロン、ジョン・バーンサル、トラメル・ティルマン、マイケル・マンド、マーク・ラファロ
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
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