超大作がひしめくハリウッドのボックスオフィスで、弱冠20歳の新人監督による一本のホラーが驚異のナンバーワンヒットを記録しました。世界の映画界を揺るがす新たな波となるその話題作『バックルームズ』がいよいよ日本上陸! 謎と恐怖に包まれた大ヒット作の見どころを解説しましょう。(文・米崎明宏/デジタル編集・スクリーン編集部)
カバー画像:『バックルームズ』より © 2026 Backrooms Rights LLC, PC Films, LLC. All Rights Reserved.

イントロダクション

“脳を侵食する新たな映像体験”がハリウッドを席巻!

16歳のケイン・パーソンズが、インターネットの都市伝説に触発され、3Dソフトを使って短編動画「The Backrooms(FOUND FOOTAGE)」をYouTubeに発表。これが「ネット上で最も怖い映像」と評判になり、再生回数2億回を突破。パーソンズは17歳でこの映画化を始動、19歳で撮影、20歳で長編映画監督デビューを飾り、全米ボックスオフィス週末興行成績第1位を記録する。そこで語られるのは無限に続く巨大な“リミナルスペース”を舞台に繰り広げられる謎と恐怖のストーリー。

パーソンズの挑戦に応え、製作会社として名乗りを上げたのは気鋭のスタジオA 24、そして「死霊館」シリーズのジェームズ・ワンらがプロデューサーを務める。出演は『ドクター・ストレンジ』のキウェテル・イジョフォー、『センチメンタル・バリュー』のレナーテ・レインスヴェ、『ゼロ・ダーク・サーティ』のマーク・デュプラスら。日本公開に際しては本編エンドロール後に、「劇場限定16分間の追加映像」が上映される。

あらすじ

1990年。シリコンバレー近郊の海賊をテーマにした家具ショールームで販売員をしているクラーク(イジョフォー)は、ある夜、原因不明の光に導かれるように店の地下に降りると、そこで裏の世界に通じる奇妙な入り口のようなものを発見する。彼がそこを通って“裏の世界”に足を踏み入れると、そこに広がっていたのは見覚えのある部屋や廊下が無限に続く、巨大な迷路だった。

異様な空間に魅了されたクラークは店の同僚たちと調査を始める。だが静寂の中に響く“奇妙な音”と共に、クラークは突然消息を絶ってしまった。セラピストのメアリー(レインスヴェ)は患者のクラークが消息を絶ったことを知り、彼の行方を追って“バックルームズ”へ捜査に乗り込む。果たしてそこで待っていた恐るべきものとは?

『バックルームズ』を理解するためのキーワード

【 クリーピーパスタ 】

ネット上でコピー&ペースト的に拡散される短めの都市伝説や怪談の総称。代表的な例として「スレンダーマン」「ジェフ・ザ・キラー」などがあり、英語圏発のものが多い。ネット上で人気沸騰した「Backrooms」もその一つと言われる。

【 リミナルスペース 】

誰もいない廃墟のショッピングモール、無人となった深夜のオフィスや学校内といった本来なら人がいるはずなのに、誰もいない空間のことを指す。どこか不気味な感覚を呼び起こし、近年ネット上で人気を集めており、「Backrooms」の世界観の核となる概念。

【 ファウンド・フッテージ 】

意味は“発見された映像”。登場人物が撮影した映像をそのまま見せるという形の演出法。映画では『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』『パラノーマル・アクティビティ』のような作品が代表。ケイン・パーソンズの「The Backrooms(FOUND FOOTAGE)」もこの形式。

【 デジタル・フォークロア 】

フォークロアとは民間伝承の意味で、デジタルが付くことで、インターネット時代の民話、都市伝説を指す言葉となる。特定の作者でなく、多くのユーザーが語り継いで、変化しながら拡散していく文化現象。「Backrooms」はその代表例として紹介されることが多い。

『バックルームズ』
2026年9月4日(金)公開
アメリカ/2026年/2時間6分/ハピネットファントム・スタジオ配給
監督:ケイン・パーソンズ
出演:キウェテル・イジョフォー、レナーテ・レインスヴェ、マーク・デュプラス、フィン・ベネット

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