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『バックルームズ』のケイン・パーソンズ
Kane Parsons
異例の大ヒット・ホラー『バックルームズ』でいきなりハリウッド次世代監督の代表に躍り出たのがケイン・パーソンズ。この長編デビュー作は製作費1000万ドルというローバジェット作品ながら、公開から1週間足らずで北米興行収入1億ドルを突破。、パーソンズは全米公開時20歳で(現在21歳)、「世界興行ランキングで1位を獲得した史上最年少の監督」という記録も樹立した。そんなパーソンズは映画学校などに通った経験もなく、11歳ころから独学で映像製作とVFXを学び、高校生のころYouTubeで公開した短編「THE BACKROOMS(FOUND FOOTAGE)」がネット上で拡散され、シリーズ累計1億9000万回という再生回数を記録したことから、長編映画の製作にたどり着いた異例の経歴の持ち主。AIによる映画製作には反対という一面も持っているが、未来のホラー映画の担い手としてハリウッドの熱い視線が注がれている。また続編にも期待がかかっているが公表はまだ。
ケイン・パーソンズ
『オブセッション 災愛』のカリー・バーカー
Curry Barker
『バックルームズ』と共に、全米サマーシーズンの開幕時にいきなり予想外の大ヒットを記録した低予算ホラーが『オブセッション 災愛』。製作費はなんと100万ドル以下ながら、現在(26年8月上旬時点)全米興行収入2億6000万ドル越えのスーパーヒット作となっている。それも公開初週より2週目、3週目の方が興行収入額を上回るという稀有な現象も起きていて、SNSなどによる口コミ主導型のヒット作の好例となった。これを監督したのは26歳の新人カリー・バーカー。彼も元々はYouTube出身者だ。クーパー・トムリンソン(『オブセッション…』にも出演)と2人で作ったスケッチコメディ動画で多くのフォロワーを獲得。ファウンドフッテージ形式のホラー『ミルク&シリアル』がエージェントの目に留まり、『オブセッション…』の製作に繋がった。この大成功によってA24が製作する『悪魔のいけにえ』リブート版の監督と脚本を担当することが発表されている。
カリー・バーカー
『戦艦ポチョムキン』のセルゲイ・エイゼンシュテイン
Sergei Eisenstein
映画芸術に革命をもたらした画期的作品と呼ばれる、旧ソビエト連邦のサイレント作品『戦艦ポチョムキン』(1925)は、エイゼンシュテイン監督の長編第2作。27歳だった彼はここで「モンタージュ理論」という映画編集の基礎を確立した。映画の教科書とも称され、有名な“オデッサの階段”のシーンは後に『アンタッチャブル』などでオマージュ的に引用された。
セルゲイ・エイゼンシュテイン
『市民ケーン』のオーソン・ウェルズ
Orson Welles
世界映画史上ベストワンとも言われる名作『市民ケーン』(41)の監督・製作・脚本・主演をこなした時、天才ウェルズはまだ26歳だった。劇団を主宰した時は20歳そこそこで、歴史に残るラジオドラマ「宇宙戦争」の放送で真実と勘違いした民衆をパニックに陥れた時は23歳。あまりに革新的で天才すぎたせいか、ハリウッドのキャリアは不遇だったと言われる。
オーソン・ウェルズ
『大人は判ってくれない』のフランソワ・トリュフォー
François Truffaut
フランスのヌーヴェルヴァーグの代表的監督の一人で、長編デビュー作『大人は判ってくれない』(59)がカンヌで大絶賛された時のトリュフォーは27歳。20歳の頃から映画批評家として活躍し、監督に進出して新たなフランス映画界の波を生み出す旗手となり世界の映画界に影響を与えた。『突然炎のごとく』『アメリカの夜』などいくつもの名作を残し、52歳で早逝。
フランソワ・トリュフォー
『死刑台のエレベーター』のルイ・マル
Louis Malle
実質的な長編デビュー作『死刑台のエレベーター』(58)を作った時、まだ25歳だったのが、やはりヌーヴェルヴァーグの旗手の一人と見られる仏の名匠ルイ・マル。それ以前にも単独作でなく、ジャック=イヴ・クーストーと共同で監督した海洋ドキュメンタリー『沈黙の世界』(56)ではカンヌ国際映画祭でパルム・ドールを史上最年少の23歳で受賞している。
『死刑台のエレベーター』のジャンヌ・モローとマル






