濱口竜介監督の最新作『急に具合が悪くなる』(公開中)が、第99回アカデミー賞®国際長編映画賞部門日本代表に決定した。

第79回カンヌ国際映画祭で最優秀女優賞を受賞、日本国内でもロングラン中

舞台はフランス、パリ郊外の介護施設「⾃由の庭」。施設長であるマリー=ルー・フォンテーヌは⼊居者を⼈間らしくケアすることを理想としつつ、人手不足やスタッフの無理解などに悩まされている。そんな中、マリー=ルーは森崎真理という日本人の演出家に出会う。がん闘病中の真理の描く演劇に勇気をもらったマリー=ルー。同じ名前の響きを持つ偶然に導かれて、二人の交流が始まる。しかし、あるとき真理は「急に具合が悪くなる」。真理の病の進行とともに、二人の関係は劇的に深まり、互いの魂を通わせ合うようになる・・・・・・。

フランス、日本、ドイツ、ベルギーの国際共同制作となる本作。原作は、がんの転移を経験しながら生き抜く哲学者と、臨床現場の調査を積み重ねた人類学者が、20年の学問キャリアと互いの人生を賭けて交わした20通の往復書簡「急に具合が悪くなる」(宮野真生子・磯野真穂著/晶文社)。第79回カンヌ国際映画祭では、主演のヴィルジニー・エフィラと岡本多緒が最優秀女優賞を共同受賞し、日本初の女優賞受賞の歴史的快挙を成し遂げたことも大きな話題を呼んでいる。

濱口監督作品がアカデミー賞®国際長編映画賞部門で日本代表作品に選出されるのは2度目。前回の『ドライブ・マイ・カー』は第94回で作品賞、監督賞、脚色賞と併せて4部門ノミネートを果たし、国際長編映画賞を受賞した。 今後、各国の代表作品から候補作が絞られ、2027年3月に受賞作品が決定する予定だ。

カンヌ国際映画祭での最優秀女優賞受賞を皮切りに、ロカルノ国際映画祭でヴィルジニー・エフィラがレオパード・クラブ賞を受賞、続いてトロント国際映画祭、ニューヨーク映画祭、サン・セバスチャン国際映画祭、と立て続けに出品が決まっている本作。「完全に目が離せない(IndieWire)」「奇跡のような作品(Variety)」「崇高なほど心を揺さぶる映画(The New Yorker)」など世界の批評家から圧倒的な支持を集め、米メディアでは、アカデミー賞®の国際長編映画賞のみならず、作品賞、監督賞、女優賞のノミネート予想ベスト10で名が挙がるなど11月の一般公開を前に、業界の評価が高まっている。

今月公開を迎えたフランスでは濱口竜介監督作品史上最高の動員数を記録し、大手レビューサイトにて平均4.1の★を獲得。カイエ・デュ・シネマ、ル・モンドなど歴史ある大手メディアも★5の評価を出すなど、高い注目を集めている。同じく今月公開を迎えたスイスでも好スタートを切り、今後年明けにかけて続々と公開国数も拡大していく。(現在70以上の国と地域での配給が決定)

日本では公開から2か月以上がたっても全国でロングラン上映、依然満席も続出しており、各地で本作について語らうイベントが多数行われるなど、作品ファンからさらなる観客を呼び、快進撃が続いている。

『急に具合が悪くなる』
大ヒット上映中
配給:ビターズ・エンド
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