胸アツ! エモーショナルPOINT
1. 正反対のふたりの絆&友情

マーチングバンドを始めて、その楽しさに目覚めるジャン・ハオ。演奏は天才的だが気ままでスタンドプレーが目立つリウ・ジーチュワン。はじめは相入れないふたりが共に演奏し、古い楽器を買い替えるため生演奏のアルバイトでトラブルに巻き込まれ、廃部に追い込まれる中で、次第に心を開き絆を深めていく。オートバイで二人乗りするシーンは、まさに「青春」心をググっと掴まれる。
2. 吹替なし! 圧巻のマーチングパフォーマンス


本作の最大の見どころはラスト7分、圧巻のマーチングパフォーマンス。吹奏楽の演奏に華麗な旗振り、複雑なフォーメーションに最後の大技が加わり、観る者を高揚させずにはいられない。監督が京都橘高校から着想を得たそうだが、これを生徒役の俳優たちが約1年半かけて猛特訓の末、楽器隊もフラッグ隊も吹き替えなし、自ら演奏シーンに臨んだのはまさに驚嘆!
ジャン・ルイジー監督 インタビュー

──実話を基にした本作のシナリオの第一印象は。
なんと言ってもマーチングバンドの描写と、主人公の成長の描き方に興味を持ちました。舞台は1990年代。私を含めて、その頃に青春を過ごした方が見たら、青春の困難が満載の時代があったことを思い出すのではないかと思いました。
──マーチングパフォーマンスは、長期にわたって練習されたとのこと。生徒役のキャストを奮起させるために工夫されたことは。
私はどの作品でも、キャストとは監督と役者という形ではなく、パートナーのような関係を組み立てたいと考えています。作品が完成したらキャストもスタッフも自分の生活に戻っていくわけですから、この映画を撮影している間だけでも、友達として接したいと思っています。例えば、メインキャストの3人(ムー・セン、リウ・ユーレン、ユー・ジェエン)とは深夜のコーヒー店で、漫画のことなど色々な話をしました。最終的に演技の話題に持っていくのですが、まずは彼らの純粋な友達として、心を傾けて彼らの話を聞きました。
──完成した映画を、キャストの皆さんとご覧になる機会はありましたか。
私は編集も担当していて、もともとの脚本や撮影時とは異なる構成にすることもあり、純粋に観客として作品を見る機会はあまり多くないのですが、台湾電影節(台湾の代表的な映画祭の一つ)では観客席で彼らと一緒に見ました。あのキャストはこんなに工夫して演じてくれたんだな、このシーンはみんなで徹夜で頑張ったなとか、色々なことが思い出されてすごく感動しました。まるで自分の子供が初めてステージでパフォーマンスをするような感じでしょうか。自分にとってこの映画は、とても美しい人生の一コマです。
──最後に、クリエイティブな活動をする上で、原点となった映画を教えてください。
映画に興味を持った作品は、小さい頃にVHSで見た『ショーシャンクの空に』です。他に、黒澤明監督の『羅生門』や『七人の侍』はストーリーはもちろん、ショットの工夫などもすごく参考になりました。
『進行曲 マーチングボーイズ』
2026年10月23日(金)公開
台湾/2025/1時間57分/配給:メイジャー 共同配給:アクセスエー
監督:ジャン・ルイジー
出演:ムー・セン、リウ・ユーレン、ユー・ジェエン、リー・リーレン、マー・ジーシアン、ホアン・ディーヤン
©2025 Marching Next Media. All Rights Reserved.
